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まじかるストロベリィ - 3〜4巻

3〜4巻ではそれぞれのパートナーや新たな組み合わせ、キャラとキャラの関係性を深めたり新たな魅力を引き出したりという話題が多かったです。
また、キャラ自体も様々な側面から描かれ、その中でもさえちゃんが・・・
不思議少女さえちゃん、3巻のラストでその不思議さが加速します。
その疑惑は実はラストまで大きな伏線として、作品におけるスパイスとして、時にネタとしてあり続けます。
また、「大人と子供の絡み」だけでなくさえちゃん加入によって「子供たちメイン」のお話も増えたことがここでの特徴。
それは大人の視点で見ると改めて教えられる本当に大切なものばかり。
4巻P79やP86、子供達を見て大人を学ぶ。
この作品が「可愛いだけじゃない」と感じる所以なのかもしれません。
レビューでも書いているんですが、4巻P86でニコが「ボクの周りはとても敵わないような人ばかりで・・・」と発言しています。
このセリフが凄く印象的で、いつか子供たちにそう思ってもらえる大人に・・・と思います。

新たな魅力といえばニコでしょうか。
2巻まででも「女装させられる」「なぜか報われない」といった個性がありました。
3巻に入るとさえちゃんに好かれたり、意外と移り気?な一面を見せたり。
3巻P60でも自分でそれに気付きちょっと混乱中。
新たな魅力(?)開眼中のニコ。
特に女装についてはさらに加速していき、すっかり彼の代名詞に?
あと、「報われない」も凄いです。
『噂されてくしゃみ』は定番ネタですが、4巻P33にて『噂されてくしゃみをしてアバラを持っていかれた』は予想の斜め上だっ!

4巻後半でさらに新たな妖精が登場。
それがスージーで、その主人・前坊も併せて登場。
前坊は正確に言えば再登場ですね(1巻〜2巻のレビュー参照)。
これまでとは全く違うタイプの2人。
ネタの幅もまた広がりました。
前坊は光太や太刀花先生、他の人との絡みが多いです。
スージーは子供たち同士で絡むこともありますが、多くは前坊との絡み。
意外と他の人(特に大人たち)と絡むお話は多くないです。

お話のベースが既に固まっているため、それらを深めたり一緒に様々な経験を重ねることが多いです。
人数も増えたのですが、出番の多さに差はありこそすれ毎回全員が出演。
これって簡単なようで難しいこと。
キャラクターの愛情は変わらずに等しくあるでしょうけど、どうしても「動かしやすさ」というのはあります。
それでありながら全員がちゃんと全てのお話で立っているのですから。

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