4巻同様、個人的に心に残っているのはニコのセリフ(この子はスマートだったり不憫だったり深かったり・・・)。
5巻P52での彼のセリフは重く、そして暖かいもの。
この作品は笑いのレベルが高いのは勿論ですが、こうやって心を満たしてくれるエピソードやセリフも満載。
だからこその10巻という長期連載なんでしょうね。
そして、私が本作で一番好きなのは5巻の最後のエピソード。
実は読む度にリアルに涙をぬぐっています。
涙腺緩い方ではないんですけど、このエピソードにはいつも負けます。
大人になると忘れてしまう大切なもの。それをこんなにもステキなエピソードとして形に出来るのはホントに凄いです。
正味な話、4コマで涙を流すってよっぽどのことだと思います。
うん百の作品を読んでおり、心の温かくなる作品や幸せな気持ちになれる作品は他にも出会えました。どれも大好きな作品達です。
ですが、リアルに涙をこぼした作品というのはその中でも数えるほどだけ。
本当に、すばらしい作品です。
6巻の一番のトピックスは光太達の進級と、それに伴う後輩「毬望」の登場。
これにてレギュラーが全員揃いました!
光太をめぐる恋の波乱が・・・・ではなく、それを含めてまた新たな優しいエピソードが広がります。
不思議なことに、恋のライバル同士が一緒にいるのに仲がよくって、そこに繋がりが。
でも、作中最も大きな変化へとも繋がっていくのです。
これまでにぶちんキングだった光太と超が付く奥手で「良いコ」のヒナ。
毬望の登場でそれが変わり始めます。
さてさて、それがどう変わっていくのかは7巻で。
恋はやはりスパイスがあってこそ、ですよね。
これまでは全員で・・・というシーンが多かったですが、この頃は数名をピックアップして彼女達にスポットを当てることが多くなりました。
上でも「別の魅力」と書きましたが、これもまた新たな魅力。
上記のラブの組み合わせだけでなく、いつもの妖精と主人。子供たちだけ。小学校にスポットを当ててみたり。
この作品では妖精と主人の絆を描いたエピソードも多いです。
それをコミカルに描いた代表が6巻P85〜のホワイトデーのエピソードかも。
それぞれのコンビの絆を対比させるように描き、最後に見事なオチを付ける。
いちこ達はやっぱりオチです♪
でも、全員が出演、ということも少なくないです。
だからでしょうか、賑やかな感じがするのは。
沢山の人がいて、賑やかな毎日を過ごしている。
そんな幸せ。
この作品では番外編や2コマ漫画では全力でコメディ。
で、6巻のP79〜では誌面が上下に分かれ、上半分で本編、下半分が2コマ漫画になっている特殊なスタイルでした。
どちらも職業体験をテーマにしたもの。
この回だけの演出でしたが、新鮮で面白かったです。