本作での大きな要素は「ラブコメ」。
当然いちこのストレートな愛情表現もありますが、それと並行してヒナの純情すぎるくらいの語らぬ恋。
鳴かぬ蛍が身を焦がす・・・っていう例えがしっくりくるくらいの超奥手。
その相手である光太。
6巻のラストではヒナの心境の変化が描かれていましたが、7巻の終盤で光太の気持ちがついにはっきりとしたものとして描かれます。
その引き金となったのが毬望の言葉。そして彼女のまっすぐな気持ち。
そして、ヒナも変わろうとしていきます。
全員が応援したくなるような純粋な心の持ち主。だからこそ、全員に感情移入してしまって・・・
誰を応援したらいいの!となっちゃいました。
8巻P8でヒナの友人が「ヒナのライバル」と認識している毬望のことを「全然イイ奴」「だから困るんでしょ ヒナも」と称しています。
ホントにもう、良い子過ぎる人達っていうのも困りものです♪
それ以降、若干ですがラブ方面のネタも増えました。
光太達だけでなく、いちことニコ、さえと松田君、それ以外の人たちも。
既に長期連載に入っているこの時期ですし、感情移入もしっかり。
そして恋愛ネタでそれぞれのまた別の魅力が。
それぞれの様々な面が描かれる。長期連載の魅力の一つです。
ラブ方面以外も勿論描かれます。楽しい日常てんこ盛り♪
初詣やお雛様やお花見や子供の日。どんなイベントもいちこたちがいるだけで賑やかになります。
子供たちがメインとなるお話が多くなったことで全体的に可愛らしさ増量。
大学生ズも純情だったり奥手だったりなので子供たち効果も相まってピヨピヨ感の印象が強くあります。
大人でも大学生でも子供達でも純粋で相手を思いやる人たちばかり。
パートナーだったり、想い人だったり、親子だったり。
この作品で描かれるその優しい思いはいつ読んでも心があったかくなります。
それでいてネタのレベルも高いので、ホントどうなってんだ!って気分です。