「さくらリンク」としては2巻で完結。
その続編としてスタートしたのがこの「少女えーす!」で、同じ舞台で視点を変え、さくらたちではなく生徒会をピックアップした作品。
「さくらリンク」でも生徒会の葵・エリン・白雪会長は登場(那智さんも生徒会OG)。
ここにさらに双子の姉弟である音羽千早・八雲が加わります。
実は掲載していたぱれっとLiteが休刊となってしまったために連載終了となってしまい、「少女えーす!」としては単行本になっていませんが、先生ご自身の手により同人誌として纏まっています。
イベントでの頒布が通常の入手手段です。
サイズは単行本とは違ってやや大きめのB4(雑誌と同じサイズ)です。
主人公は特に決めないスタイルです。
作中で「役員は全員エースであるべき」「全員がエースだ!」「みんな誰かのエース」というセリフがあるのですが、まさにその通りで生徒会全員が主役という感じです。その点が前作と違うのです。
が、近い要素もあり、前作ではさくらが周囲を巻き込んで毎日を楽しく!という感じだったのですが、その役割を白雪会長が担っている感じです。
基本的に被害者はエリンで変わらず。頑張ってくれい!
新キャラの八雲は唯一の男子でありまともな人ということでマイノリティー的な立ち位置が多いです。
その双子の姉である千早は前作のラストでちらりと顔出しがあったので覚えている方もいらっしゃるかもしれませんね。
この人もちょっと特殊(とはいえ奇抜というほどではなく)、楽しいのが大好き!サイドの人。
新聞部のお手伝いをすることもあり、話のきっかけやストーリーテラーに近い役割を果たすこともあります。
また、初の教師キャラである千代田先生も登場。この人も楽しいことが大好きです。
そんな人ばっかりだネっ!エリンも苦労するネっ!
メインキャラに白雪会長が加わっているため「那智さんへの熱烈な思い」が描かれる機会も増えました。
当の本人は引くこともありますが。
いや、ね、当事者だったら引きますよ、多分。
あまりに熱烈かつストレートですので。
んで、白雪会長自身も引かれていることを承知の上で突き進む。
凄いなぁ・・・ホントこの人は。
前作と同じように賑やかで、でも全く違う雰囲気で。
同じ舞台でも視点が変わるだけで色々違って見えるんだなぁ、という作品でした。