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さくらリンク → 少女えーす!

作者 河南あすか 作者HP
掲載誌 ぱれっとLite(一迅社) 単行本数 2巻(さくらリンクとしては2巻で終了・少女えーす!として連載続行後に完結)
Wikipedia さくらリンク
チャート
内容 面白い事が大好きな「霧島桜」は「面白そう」という理由で転校してきたちょっと変わった転校生。
彼女が住むことになった「さくら基地」にはサバゲー好きの「暁椎」、コスプレ・同人好きの「春日燕」がいた。
面白いこと好きのさくらを中心としたイベント盛りだくさんの女子高生スクールライフ4コマ。
作者の好みが色濃く出ている作品で、単に女の子が仲良くしているだけでなく、サバゲー・同人活動・コスプレ(メイド)・鉄道・その他かわいいもの等々・・・様々なテーマが扱われている。
当初は「さくら基地」のメンバーでのサバゲや同人イベントへの参加がメインだったが、話が進むにつれ「千歳葵」や「秋風エリン」らの生徒会メンバーなどが参加するようになり大人数でのイベントを行うことが多くなっていく。
可愛い絵柄とディープなテーマが織りなす不思議なハーモニー作品。
「さくらリンク」として完結後は、視点を生徒会メンバーに変えて、タイトルも「少女えーす!」と改め連載を続行。
魅力をそのままに新たな話を紡ぎ続けたが、掲載誌の休刊(事実上の廃刊)に伴い連載を終了した。 「少女えーす!」としての連載分は同人してして纏められており、イベントでの頒布で入手可能。

作者にとって初連載4コマ単行本でもある。
また、単行本の描き下ろしとして、巻末に各話の簡単な解説が掲載されている。
感想 百合マンガ、という分類でいいんでしょうね。あまりそちらに関しては詳しくないので、断言はできないんですが。
と言いますか、「女の友情」と「百合」の境界線がイマイチ分かりません・・・
那智さんは多分そうなんだろうなぁ、とは思うのですが。
それ以外の人たちは友情だったり、憧れだったり、というような印象なんです。
まあ、なんにせよ、女の子たちが楽しくワイワイやっている作品です。
笑いの成分は少なめですが、こうやってワイワイやっている作品も好きです。

女の子の可愛さを前面に押し出した作品ですね。
どちらかと言えば少女漫画に近いような雰囲気もあります。あえて言えば男の子向けの少女漫画4コマ?
あとがきでも昔の少女漫画を参考にしているような事を語ってはるので、そういう雰囲気になるんでしょうね。
なので、上で言っている「百合」という色よりも「少女漫画」の色の方が濃い気がします。
多分、ウチのサイトで扱っている作品の中でも、トップクラスに少女漫画してると思います。
表紙もピンクが基調色で可愛らしく仕上がっています。

明るくて周りを巻き込んでいくさくら、見ていて楽しいキャラクターですね♪
この子の生き方は、私の座右の銘「人生を楽しむコツは、どれだけ好きなものを見つかられるか」に通じるところがあります。
そういう意味で、共感しているところがあるんでしょうね。
それに、いい意味で周りを変えていく存在ってなんかいいですよね(1巻P42の「すごく前向きにどーでもよくなりますね♪」は言い得て妙)。
ホントに50年後もこうやってワイワイやっていてほしいです。

可愛らしい女の子達が沢山登場して、可愛らしい格好で、ワイワイします。
作品の性質上、公然とコスプレをします。少女漫画チックな作風と相まって、ホントに可愛らしいです。
コスプレでなくても私服も可愛いです。
・・・こういうデザインできる人ってホント凄いなぁ、って思います。
しかも、この作品ではかなりの数の服や衣装が登場します。
制服やもはやデフォルトのメイド服から、ヒラヒラの沢山付いた服、キャラクターの個性に合わせた私服、動物フード付き、大正ロマン、アリス、ミリタリー、サンタ・・・etc...
一作品にこれだけ出てくるのも珍しいですね。
多種多様な衣装。これも作品の魅力の一つです♪

全体として、女の子が集まってワイワイと共同生活をしながら日々楽しく過ごす姿を描く・・・という感じです。
そのため、笑いには重きを置いていません。
この雰囲気が好きかどうか、その点が評価の大きなポイントになります。
私の場合は「日々楽しく」というのが好きなのでこの作品を気に入っているというのが答え。
賑やかで、仲間がいて、周りを巻き込みながら自分も世界を広げていく。
気が付けば自分も楽しいけど周りもいい意味で変わっている。
「さくら」というキャラクターとこの作品の雰囲気。それが心地いいんです。
私も毎日楽しい事を探している人間。
いつも色々なことに挑戦しては世界を広げて楽しんでいます(4コマ読んでばかりでもないんですよ?)。
もしかすると、自分の理想の姿を彼女に見ているのかも・・・です。
少なくとも1巻P37の「人生を一秒でも無駄にしたくないから!」・2巻P68の「どんな出来事も明日へつながるきっかけだよ♪」には激しく同意です。
日々これ全力投球。

それにしても、先生がそうだからなんでしょうが、全員鉄道とかに詳しいですね・・・
話してる内容がちんぷんかんぷんな時が多いです(ディープな会話をしている、っていうネタなので分かる必要はなかとです)。

「少女えーす!」として連載続行。その後・・・掲載誌の「ぱれっとLite」が消滅。
それによって、「少女えーす!」に関しては単行本化されていません(話の数が足りないため)。
その後、2013年8月に同人誌という形で先生ご自身の手によって1冊になりました。
オリジナル作品ということもあり、委託は無くイベントでの専売です。

みんな大好きWikipedia。魅力たっぷりの本作もしっかりとその膨大なデータベースに刻み込みました。
そちらを見て下さい。
本作も単行本の情報と登場人物の紹介を書きましたよ〜♪
雑記 「さくらリンク」としては完結し、別視点からの「少女えーす!」として連載が続きました。
登場人物も舞台も同一で別の視点(生徒会メイン)から、ってことで新しいキャラクターも参戦して楽しい事になっていましたが、掲載誌である「ぱれっとLite」の消滅によって連載が終了してしまいました。残念!
その内容をちょこっと「単行本未収録」に纏めています。
さらに雑記 河南あすか先生ご自身も同人活動に積極的!
というわけで、本作品の連載中も、連載後もこの作品の同人誌を描かれてらっしゃいました。
私が入手している範囲ですが、関連する作品を御紹介です。
一応コンプ出来ている・・・かな?
タイトル 内容
さくらリンク
えくすぱんしょん
前半は設定やキャラについての4コマと解説。中盤はラフ画集。後半は那智と瑞穂の出会い(コマ割り)。
本編と違ってさくらではなくそれ以外のキャラクターが目立っています。
さくらリンク
えくすぱんしょん
02
那智×椎(コマ割り)・さくら×しい(コマ割り)・ラフ画集・作中に出てくる小物のモデル集と盛りだくさん。
この少し前に単行本の1巻が発売されました!
さくらリンク
えくすぱんしょん
03
キャラクター毎に1本ずつ4コマと特徴や思い出話。中盤はお馴染のラフ画集。最後に「がーるずえんど。」というオリジナル(コミティアのコピー本)が収録されています。
この頃、「さくらリンク」から「少女えーす!」へバトンタッチしました。内容も両作品のものが入っています。
さくらリンク
えくすぱんしょん
04
前半はエリンが椎を揺さぶるお話(コマ割り)。後半はぷにケットのコピー本(ラフ画集)。
この頃は「少女えーす!」が連載中で、本編ではさくらたちがすっかり出ていない時期でした。
あきちゃんとゆうちゃんのほん。
あんど
さくらりんくのほん。
さくらベリー
同人で描かれている「HAPPY BERRY」と「さくらリンク」のコラボ本。
両作品は世界感を共通していて、同じ学校の小等部(初等部?)と高等部です。
えくすぱんしょんの01(2008年8月)と02(2009年12月)の間(2009年8月)に発行されました。
カナリアカラス 「さくらリンク」1巻の応募者全員サービスの冊子です(セットは同人誌とバッグでした)。
設定としては作中の「つばめちゃん新刊セット」ということになっています。
前半がつばめ(スワロー☆テイル)の描いた(という設定の)メイドとお嬢様のお話(コマ割り)。
後半は「さくらリンク」のペーパーや特典のイラスト集になっています。
さらにさらに雑記 1巻P48右の1/2コマ目に登場する小等部の生徒。
これは先生が同人で描かれている「HAPPY BERRY」の登場人物たちです。
単行本 発売日 ・1巻:2009年10月22日
・2巻:2010年10月22日
試し読み
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関連項目 ●ジャンル 百合モノ ●チャート 万人ウケ(低い)
●データ 未単行本化作品
名前の規則
同人誌
●作品研究
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●作者別
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●各巻感想 1巻
2巻
少女えーす!

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