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さくらリンク - 1巻

個人的に「最もぱれっとLiteらしい作品」という印象なのが本作。
事実、創刊号(Vol.1)から最終となるVol.38まで1度も休載することなく駆け抜けた作品。
途中でタイトルと視点こそ変わりましたが、この作品が持つ雰囲気や元気さは雑誌を代表するものだと感じています。
他にも素晴らしい作品はたくさん掲載されていましたし、当然それらも大好きです。ただ、「この雑誌はこういうテイスト!」というのを示す看板のような存在がこの作品だったのかも、と感じているんです。

「笑い」よりも「賑やか」がメインの作品。
1巻の頭からその雰囲気は全開です。
女の子が集まればそれだけで日常がパーティ♪
それを地で行く作品。

やはり本作はさくら中心に回っています。主人公なので当たり前ですが。
彼女によって周囲がいい意味で変わっていく。
それが醍醐味なのかもしれません。
作中でもP42でつばめがさくらを見ていると
「(色々なことが)すごく前向きにどーでもよくなりますよね♪」
と評していますが、恐らくこれが本作のキモなんだと思います。
そのさくらによる影響についてはP53で暁とつばめがしみじみ噛み締めています。
人を変えていったり、人と人を繋いだり(この1巻ではつばめと葵)、その繋がりをさらに強くしたり。
それを無意識で。
凄いなぁ。
加えて、どのキャラクターとも繋がりがある唯一の存在。
やっぱりこの作品での中心です。

絵の感じは第1話からちょっとずつ変化して1巻の中盤あたりから安定、という感じでしょうか。
表紙もピンクですが「女の子全開♪」というタッチです。
それだからこそピンクが似合うのでしょうか。
2巻も、そして少女えーす!も表紙はピンクを基調としています。
「萌え!」よりも「女の子!」という表現がぴったり来ます。

個人的にピックアップ。
P46で那智さんが
「瑞穂が見せてくれる瑞穂はすべて受け入れる用意があるな」
と発言しています。
これ単体でも十分な破壊力なセリフではありますが、実はこのセリフ、他のとあるキャラも似たようなことを言っているんです。
それはこの1巻ではないので、その時にまた語らせていただこうと思いますが、那智さんがこういうことを言ったということだけでも覚えていただけたら。
あと、後々といえばP65で出てきた「50年後も一緒に暮らす」というお話。
さくらお得意の50年計画の初登場でございます♪

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