ぱれっとLiteではこういった穏やかな空気の作品が多かった印象です。
その代表選手とでもいうかのような作品。
ぱれっと自体は萌え4コマ誌ですので濃い作品が多いのですが、この作品をはじめ一般4コマ誌でもそのまま掲載できそうな作品がいくつもありました。
かわいらしくて元気。
女の子ばかりですので萌え4コマは萌え4コマですが、萌えに抵抗のある方でも安心して読める作品。
まぁたんが特に「いてそう!」という感じ。
呼ばれ方/呼び方にこだわったり、「霊感が強い」と言い出したり、なんだかんだで相方に振り回されっぱなしだったり。
「自分は普通だ」というのと「自分は特別だ」というのが同居する思春期特有の思想が一番色濃く出ていると思います。
ちょっと意地を張ってみたり、こだわってみたり、我に返って冷静になったり。
彼女の心理描写には「等身大」という言葉が一番しっくりきます。
個性的で、でもサブカルの世界ではよく登場するタイプの3人に囲まれて、その「等身大」というのが大きな個性になっています。
特に相方のさとぽんとの絡みは正反対の2人という感じがして見ていて楽しいです。
あまみとみやこも見事に正反対。だからこそいいコンビなんでしょうね。
とはいえこちらは他の作品でも時々見る「無邪気&保護者(イジるのも好き)」という組み合わせ。
まぁたんとさとぽんの様なタイプの組み合わせは意外と珍しいのです。
みやこの様な傍観者のようでありながらイジったりもする。
この手のキャラが大好物なんですが、この作品では割とそれよりもまぁたんやあまみの方に惹かれたりします。
これ、割と自分の中では珍しいことなので印象に残っています。
無邪気で毎日を楽しんでいるタイプのキャラが好きです。
要するに、「愛すべきアホの子」。あまみはまさにそんな感じ(さとぽんはそれに輪をかけてアホの子ですが)。
それを強く感じたのがP49左のエピソード。
単語一つを調べるのになんと楽しそうなことか。
アホの子というのは漫画のキャラとしてみると楽しいですが、近くにいるときつい・・・ということも多いです。
が、この子は近くにいてもきっと毎日退屈させない楽しい子なんだろうな、というオーラ全開!
こういったキャラの魅力がそのまま作品の魅力。
ラストでさらに1組加わり、2巻ではさらに賑やかになります。