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氷室の天地 Fate/school life - 3巻

表紙で「英雄史大戦」が描かれているように、メインストーリーでやはりこのゲームが絡んできます。
巻頭描き下ろしもこのゲームが描かれていて、凄い事に。
うっかり歴史に名を残すと恐ろしいにゃー
歴史ネタが多いですが、3巻の頭の方の買い物では美術ネタがふんだんに。
その後は文学ネタの乱舞も待ち構えております。
ホントにネタの幅が広いの何の・・・
そう、この作品の最大の魅力はパロディネタですが、そのコアにあるのは「幅」と「深さ」だと思っています。
あらゆるジャンルのネタが用いられ、しかもマニアックにも程があるっ!ってくらいのピンポイント差で深い。
だからこそコアなファンが定着するのかな?
まさかゲームを原作とした作品でパロディ満載で超がつく長期連載作品になるとは・・・
コミカライズ作品は短命になりやすい中で見事に勝利を勝ち取った傑作と言えるでしょう。

氷室が抱える「秘密」である許嫁。
ですが、ロマンスのかけらもありゃしません。そりゃそうだ、このメンバーで。
そのため全く「ラブコメ」としての要素がありません。許嫁なのに。
その辺り、好きやな〜。
色恋に対して「他人事」「縁遠いと諦観」とかはシンパシー感じたりもしますが・・・
その許嫁に関する物語は終盤で一気に加速します。
次のターゲットは一成。これまでの因縁もあり、なおかつ氷室が初めて「意識」する相手。
加えて本作で唯一「知略」で氷室と互角に渡り合える人物。
というか、双方共に文武両道の上に美男美女。そして眼鏡・・・
何だ、このコンビはっ!
これまでは「学友」としての因縁程度でしたが、ここにきて一気に人生レベルでの因縁に。
そしてこの3巻のラストを読んでいないと今後の話が全く分からなくなってしまうわけで。
2人の因縁と氷室の中に根付いた一成に対する苦手意識。
これが4巻での大きなカギとなります。

遠坂も再び参戦。とはいえ1巻に1回くらいとまだまだ出番は少ないです。
原作でメインであればあるほど本作では出番が少ない・・・。皮肉だねっ!
とはいえ参加するほどに被害を受ける確率の高い集団・・・
まだまだ被害は受けておりません。ある意味彼女が正解か・・・

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