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東方儚月抄 〜月のイナバと地上の因幡

作者 あらたとしひら(「ZUN」氏は原案として参加) 東方儚月抄 〜月のイナバと地上の因幡
作者HP
掲載誌 まんが4コマぱれっと(一迅社)
単行本数 実質2巻(「上巻」「下巻」という扱い)(連載終了)
Wikipedia 東方儚月抄
チャート
内容 「東方儚月抄」という一迅社の雑誌で行われた「東方Project」を題材としたメディアミクスの3つのうちの1つで3作中唯一の4コマ漫画(残りの2つはコマ割りと小説)。
キャラクター達をコミカルに描き、本編のストーリーとは大きく関わらないような内容になっている。
メインとなるのはタイトルにあるように「鈴仙・優曇華院・イナバ」(主人公)と「因幡てゐ」、舞台となる「永遠亭」で共に暮らす「八意永琳」「蓬莱山輝夜」、そして兎たちである。
無論、それ以外の面々も登場するが、各話でのゲスト的扱いとなっている。
主な流れは、イベントや永琳のお使い・輝夜の思いつきが引き金となり、てゐが悪戯を加え、ウドンゲが被害を受けるという話が多い。
メディアミクス作品ではあるが、各キャラクターの初登場時には簡単な説明が付き、本編ストーリーに深く関わらないサイドストーリー扱いであるため、元ネタを知らない場合でも特に問題無く楽しむ事が出来る。
全体的に賑やかな「典型的ドタバタ」を主軸に置いた作品。

本作は「1巻・2巻・・・」ではなく、「上巻・下巻」という扱い。
感想 実は東方シリーズ、やったことが無いんですよ。
元々シューティングは苦手(FCやSFC時代の横スクロールや縦スクロールで3面くらいまで行くのが限界な腕)に加え、弾幕ゲームをやっている友人を見て「人間業じゃねぇ・・・」となってしまい、現在に至ります(高橋名人も、「シューティングと弾幕は別のジャンルに分けて欲しい」と仰ってましたね)。
友人の車の中で音楽だけは聴いたことがあり、「ええ曲やね」とは思っていましたが(元々音楽発進の個人サークルさんですってね。後から知ったんですが)。
そういうわけで、元ネタを全く知らないんです(キャラの名前ですらぼんやり数名「聞いたことがある」レベルでした)。
そんなわけで、しばらくは本作も触れないまま日々が過ぎていきましたが、別件でぱれっとのバックナンバーを入手。
そこに載っていた話を読んで、「原作知らんでも分かるタイプの作品かも」と感じたことが購入のきっかけです。
んで、読んでみますと・・・うん、原作知らなくてもOK!
「内容」でお伝えしたように、原作のストーリーに直接触れない内容でした。
そんなわけで、東方入門者のあたしでも楽しめる作品です。
少なくとも順番に読めば迷うことはありません(初登場キャラには解説が付きますし)。

第一印象として「兎が可愛い!」です。・・・ハイ、内容とかネタでなくてすいません。ただ、ホンマにそう思ってしまったんです(小動物に弱いな・・・あたしって)。
上記のバックナンバーで見た時に兎にトキメき、それが最大の購入動機にもなりました。
あ、ロンモチ、ネタも面白かったです。
被害者が発生するタイプのネタで、ウドンゲが引受人になっています。
・・・基本的に同居人3人の巻き起こすドタバタで唯一苦労をしょい込む人ですしね。

永遠亭の皆様だけでなく、それ以外のキャラクターもちょくちょく登場。
ゲストとして話を盛り上げてくれます。
上巻ではそんな多くのキャラクター達と絡むお話が多いです。
下巻では、元々イベント好きが多いからなのか、様々なイベントを行っては幻想郷の皆様と大騒ぎしています。
総じて賑やかなお話が多いですね。いわゆるドタバタです。

何よりも、前述ですが「元ネタを知らなくても楽しめる」というのがありがたいです。
そして、「元ネタのファン」でしたら、もっと楽しめるんやろうな、と思います。
幻想郷のキャラクターがかなりの数登場していますしね。
要するに、元ネタを知っていても知らなくてもそれぞれで楽しめる作品です。
メディアミクスの場合、「元ネタを知っていることが前提条件」な事も多いですが、マンガやアニメ・ゲームなどに疎いあたしとしては事前知識不要なのはありがたいことです。
雑記 本作の初回限定特典として、上巻では「ウドンゲ」のフィギュアが、下巻では「てゐ」のフィギュア付きがそれぞれ発売されました。
さらに、表紙もそのフィギュアを使ったネタ写真、裏表紙やカバー裏もそれに因んだものになっている等、凝ったものです。
さらに、下巻では8ページの小冊子も付いてきました。
内容はウドンゲとてゐが出演し、そのフィギュアの大きさについて語るもので、コマ割りです。
・・・東方の「と」の字も知らないのに、限定版に手を出しちゃったのはどこのどいつだい?
あたしだよ!
怖ぇ・・・限定小冊子の魔力怖ぇ・・・。あとフィギュアの兎(また兎・・・)。
基本的にグッズ等には興味が無いのですが、「小冊子」には極端に弱いです。
いやぁ・・・安いモノではないですが、買って後悔どころか満足しているので、無問題です。
単行本 発売日 ・上:2009年8月22日
・下:2010年7月22日
試し読み 一迅社WEB|東方儚月抄 official website
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