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スターマイン - 1巻

押しかけハーレム、とでもいうのでしょうか。
いきなり自称彼女が現れた!・・・しかも9人も。
そんな怒涛の展開で始まった本作。第1話で既に全員登場。そりゃもう賑やかなことったら!
そう、この賑やかさが本作、そして先生の作品の最大の特徴。
その魅力が最大限に発揮され続けている先生の代表作なのです。
とはいえ、メインキャラだけでも9人 + 監督(志染さん) + 主人公 という合計11人。
いきなり11人が、わ!っと登場してもなかなかそれぞれの立ち位置や関係性、そのキャラクターまでは把握できません。
というわけで、初見での初めの数話は読者としても探り探りになるのでは?
個人的な意見ですが、個々のキャラクターがそれぞれメインを張る話を読んで、この作品の事が分かってからが本領発揮の作品。
実際に初見での時と作品の事をよく知ってからでは全く印象が違いました。
そういった意味でもこの1巻は非常に特異な立ち位置ではないでしょうか。

上記の様に言っていますが、各キャラ初っ端からそれぞれの個性を全開にしています。だからこそ2周目以降が面白い所でもあります。
その個性はブレることなく、それぞれの持ちネタとしてこの先もずっと続いていきます。
絵に関してもブレ幅が小さく、ものすごく安定した作品であるという事が分かります。
レポート『スターナイン』でも少し触れてはいますが、それぞれがメインを張る話があります。
が、それに他のキャラクター達も多いに絡んだりします。
人数が人数なので1巻だけでは全員にメインの順番が回ってきません。2巻の頭で叶得に出番が回って来て、ようやく一巡したことになります。
であるにもかかわらず、1巻の途中でも全員に存在感があります。それだけ入り乱れて話が展開されているという事。
そういった中でも当然ではありますがこの1巻ではそれぞれのエピソードもその個性のきっかけや特徴の説明といった内容が強めです。
潮がゲーム好きキャラになったきっかけや、鈴が実は行成より上級生だという設定。
それ以外にもそれぞれのキャラクターとしての記号を読者に覚えてもらうためのお話が中心。
その中で特にヒロインを設けない全員参加の様なお話やクラスメイトが絡んでくるお話もあります。
ヒロインで無いながらも志染さんの存在感があるなぁ・・・というのは個人的な感想。
暴走しがちな彼女達のツッコミ。
流石に行成だけではさばききれない事も多く、ツッコミ役としての立ち位置が・・・というわけでもなく、意外とこの方もボケメーカー。
軽く天然というか、感性がズレたところも多いです。
とはいえ一番の常識人であることも事実であり、全体のストッパーとしての立ち回りも多いため出番も存在感も多いのでしょう。
唯一の大人でもありますしね(0歳ですが)。

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