ぱれっとのリニューアルを挟んでますます加速するストロマ先生ワールド!
この3巻ではこれまでその存在だけでも賑やかだった星野9姉妹だけでなく、学校を舞台にしたエピソードなどもありクラスメイト達も活躍!
そして個人的には『行成の側面』にも踏み込んだ事が大きい気がしています。
この手の作品で主人公というのは「皆のターゲットではあるけど、それだけの存在」になりがち。
どうしてもメインは女の子であり、その添え物になってしまうことも。
でも、この作品ではしっかりとその存在を主張して話の中で様々な面を見せてくれます。
病気に対する恐怖やP105〜 での自分を抑え込んでいる面などなど。
何かと彼自体にも魅力や個性があります。
だからこそ、これだけ個性の塊の女の子達に囲まれていても存在が埋没しないんでしょうね。
そして、P101の「でもたまに わかんない」が凄くリアルでね。
うんうん、こういう異常な状況下ですがちゃんと普通の男の子なんだなぁ(その次のエピソードとかも)。
個性といえば無個性よりはいい・・・のかな?
不遇な七海さん・・・
幼馴染で片思い中。普通の作品ではメインヒロイン筆頭であろう立ち位置であるにもかかわらず毎度毎度残念なことに。
思いが伝わらないどころか進展らしい進展もなく、気がつけば相手の周りに9人の彼女。
不遇にも程があるっ!
加えて彼女は「外から見た主人公&ヒロイン」という視点でもあるわけで。
P79〜 では七海さんによるお宅訪問が行われましたが、改めてこの状況って普通やないなぁ・・・という展開。
七海さん、これからも変わらぬ立ち位置で頑張ってください。
P19〜 では牧乃が倒れた!というエピソード。
全員分の家事をこなしつつも遊んだりもして・・・
一人暮らしをしていると家事の大変さがよく分かります。
加えて11人家族で家もそれなりに広くて・・・
そりゃ倒れるって!
というか・・・皆さん、手伝ってあげて下さい、普段から。
や、「手伝う」は語弊がありますね。別に彼女の仕事と決まっているわけではないですし。分担して下さい、ホント。
個人的に好きな1コマはP98右3コマ目。
なんかこうこの作品をたった1コマで表しているなぁ、という感じがしまして。