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晴れのちシンデレラ - 1巻

個人的に強くプッシュしておりますこの作品。
ほっこりしていて超人で、ネタがしっかりしているのに読むと心が温かくなる良作。
もうね、ネタにパンチがあって凄いんですよ。
ド頭。P11左のネタで大爆笑。以来、すっかりこの作品の虜です。

最大の魅力はやはり人間性でしょう。
それがそのままエピソードや作品そのものの雰囲気に繋がっています。
P70左4コマ目の2人なんかもうホントに可愛らしくて。
メインの2人だけでなく、登場人物全員が純粋で人を思いやる心を持った人たちばかり。
女の子、特に上流階級なら意地の張り合いや見栄の張り合いなどが普通の筈。
でも、お互いを認めたり憧れたり。
本人無意識で目立っている晴様も「妬み」の対象になる事は全くなく、いつも羨望の眼差しで見られています。
この魅力が読んでいて心地いい独特の雰囲気を生み出しています。
この作品に登場する全てのキャラクター達全員、抱きしめたい程ステキな人たちです♪
だからこそ、なんでしょうね。巻末描き下ろしは読者の方からの要望であたる様にスポットが。
ステキなシンデレラとステキな王子様です♪

晴様と三条様そわそわ
晴様と三条様(P97左4コマ目)わたがしでそわそわ(P70左4コマ目)

初期は流石に絵の感じが現在のものと違います。
というのも、先生の初の単行本。
それが長期連載となっているわけですから、当然絵も変わっていきます。
が、それほど大きな変化ではありません。
第1話こそ今と違うところが幾つかあるなぁ・・・ですが、あっという間に安定期に入ります。
加えて、基礎となるキャラクターも早々に固まり、ネタ風もずっと変わらず。
なので、長期連載であるもののいつどこから読んでも安心の作品。
晴様と三条様の不思議な関係も早速。
お互いその事を知らないまま、お互いがお互いを憧れる。
なんかそれって、ステキやん!
P61のエピソードとか、特に好きです。
自分が知らないところで誰かの心を救っている。そんな生き方は誰にとっても憧れですよね!

私の人生の基本に「幸せのハードルが低い人間は勝ち組」というのがあります。
当たり前のことでも幸せを感じる事が出来れば、世の中楽しい事しか無いやん!というスタンスです。
それで言えば晴様とあたる様・・・最強です。
幸せのハードルゆっるゆる!
P44右/P71左、もうここまで行けば人生何があっても幸せです。
そう、私の目標がここにあります。
晴様やあたる様のような超人には到底なれませんが、同じようにちょっとしたことで幸せを感じられるようになりたいな、と思っています。
あと、出来るならお2人の様に周囲も幸せにできるような・・・それこそ難しいな。

幸せの基準素敵な誤解
幸せのハードルが・・・(P71左4コマ目)素敵な誤解(P91右4コマ目)

後々のこの作品の方向を決めたといってもいい?
獅子舞がこの1巻の最後の方に登場します。
まさかこのネタ、後々まで引っ張ることになるとは・・・
今後、あたる様を巻き込みおかめや妖怪などの派生を生んでいくことになると、誰が予想したでしょう。
そこがまた連載が続く事の面白いところです。

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