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小杉センセイはコドモ好き

作者 やまもとまも 小杉センセイはコドモ好き
作者HP なすこん
単行本数 2巻(連載終了)
掲載誌 まんがくらぶ(竹書房)
Wikipedia
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チャート
内容 子供が好きな保育園の小杉先生。でも、その“好き”のレベルが普通ではなくて・・・
極端に子供が好きすぎる先生 in 保育園 という危険な組み合わせのコメディついに開幕! 過剰なスキンシップも直接的なアタックも変態的な愛情表現もすべて“愛”の力?
日々繰り返される幼児たちへの過激な愛情は最強の笑いを生み出すこと間違い無し。

日常構図
保育園の日常(1巻P19・4コマ目)本作の分かりやすい構図(娘・母・先生)(1巻P106右3コマ目)

主にセクハラのターゲットとなるのは園児であるくるみであり、ツッコミも主に彼女が担当。
セクハラを受け、それに対してツッコミを入れるのが基本スタイル。
そのバリエーションは非常に豊富であり、読者を飽きさせる事がない。
一般的には特定の層を狙った作品のように見られがちではあるが、笑いのレベルとしても高く、笑いを目的として読んでも満足する事だろう。
感想 「まんがくらぶはチャレンジャーだと思いました」
先生のこの言葉が全てを物語っている作品です。

まず言っておきます。あたしはおねロリ(お姉さん×幼女)好きでも百合スキーでもないです。
でも、この作品は一読でファンになりました。
皆さんご存知ですね。そう、あたしの唯一の判断基準は「この笑いを全国に届けたいか否か」。
久々に「イエスっ!いい作品が来た!」というステキ作品。
ぶっ飛んだ人と常識人という構図は笑いの鉄板ですが、まさかまさかのツッコミ常識人が幼児でぶっ飛んでいるのは本来導く筈の先生・・・
あたしの大好きな「ダメな大人としっかりした子供」の構図の変型版。
しかもぶっ飛び具合が半端じゃない!ブレる事を知らない愛の深さは究極のお笑い製造機です!

羊の群れの中に狼を放ってみました・・・とでもいうのでしょうか。
構図だけなら「あいたま」に近いところがあるかもしれません。あちらはアイドルの群れの中にアイドルオタク。こちらは子供たちの群れの中にロリコン先生。
それ以外の登場人物もいいですね♪
小杉先生に女としての目を向けちゃっているくるみちゃんの母やら、小杉先生に恋する不憫な男性山田先生やら、小杉先生の幼馴染のクールで面倒くさがり佐野先生やら。
個人的には佐野先生がいい感じでスパイスになってくれているなぁ、と思っています。
この手のキャラが好きなのもありますが、全員テンションが高めなのでその中でいい感じに緩急をつけたりアクセントになったり。
作品全体が発散しないように引き締める効果があるように感じます。や、素人判断なので聞き流して下さい。
なんにせよ、上手い変化球が混ざることでストレートがより決まる!みたいな感じです。

セクハラ新展開
愛が・・・激しい・・・(1巻P69・3コマ目)新展開の予感も・・・?(1巻P109左4コマ目)

ネタのタイプとしては小杉先生の暴走変態行為にくるみちゃんがツッコむのが基本。
そのためテンション系が多いです。
突飛だったり常識外の変態行為と叫ぶツッコミ。
それだけに、稀に入る静かなボケのインパクトが半端じゃないです(1巻P9右やP57左など)。
猛烈なラッシュの中にフェイントからのアッパーが混じっている感じ(余計分からなくなる表現か?)。
設定が設定だけに全体としては激しいネタが中心で、それが醍醐味。
間違いなく笑いを提供してくれる良作です。
・・・この作品を徹頭徹尾「笑い」で解説するサイトもウチくらいでしょうね。
恐らくは最初に言ったような「おねロリ好き」や「百合」、そして「百合女子に恋する不憫な男子」「変態」といったものにビビッと来る方に対しての解説が本来の姿。
とはいえ、ネットにはそういった方の感想やレビューが溢れているでしょうし、そういったジャンルが好きな方にこの作品がお勧めなのはもはや言うまでもなく世界の常識!
ウチはウチのスタイルを貫いていきます。
というわけで、純粋に笑いを愛する方にもお勧めです!

何よりも、この作品を一般4コマ誌に何事もないかのように連載する竹書房様こそ漢の中の漢だと確信しております。
竹書房様と先生に栄光あれ!
単行本 発売日 ・1巻:2014年7月14日
・1巻:2015年9月26日
試し読み 竹書房 -TAKESHOBO-:1巻
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