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数学女子 - 数学問題集解答案

ライフMOMO・2012年5月号の「数学女子」では単行本3巻発売記念の企画として「数学問題集」が行われました。
全部で4問で、正解数に応じてプレゼント・・・という企画。
その難易度は、理系の人ならば丁度いいけれど、数学と聞いてアレルギーの出る人は・・・というもの。
とはいえ、頭の体操や知育パズルのような内容ですよ。数式や公式がどうの・・・ではないです。
正解は28日発売の6月号で発表されましたが、私の解答案を提出。
ちなみに、この企画の応募は4月20日で締め切られています。
因みに・・・発表された解答を確認しましたが、無事正解でした(ホッとしました)。
それと、問題に関しては掲載しません。単行本4巻に掲載されていますのでそちらでどうぞ!

問題番号 解き方
第1問(1) ヒントにあるように、展開する必要はありません(しようとしたらえらいことになります)
なぜかというと、「a〜z」までということは、当然その中に「x」があります。
つまり「(x-x)」があるわけです。
当然これは「0」ですね。
乗算(掛け算)において、他の数字がどうであれ「0を掛けると答えは0」ですので、答えは「0」となります。
(2) 実際に「+」を「×」に変えて計算してみて答えを探しましょう。
この時、数学の基本である「四則演算の順番」にだけ注意。
そう、「×」にしたところの計算を先に行う必要があります。
正解の位置は「8と9の間」です。実際に計算してみましょう。
1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 + 7 + 8 × 9
= (1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 + 7) + (8 × 9)
= 28 + 72
= 100
第2問 有名な川渡り問題。ちなみにイラストは言わずもがな、三途の川です。渡し賃は6文で、これは天界等の6つの世界の担当者に1文ずつだからです。横道に逸れました、問題の解説をはじめます。
ヒントにあるように、32分より早い方法があります。
さらにヒントを出すと、「戻る時の船は行く時の船でなくてもいい」でしょうか。

CD|AB A CD|B A|BCD AB|CD |ABCD
AとBで渡ります
(4分)
Aで戻ります
(6分[+2分])
CとDで渡ります
(22分[+16分])
Bで戻ります
(26分[+4分])
AとBで渡ります
(30分[+4分])

ポイントは、「CとDで渡り、Bで戻る」です。
よって、答えは「30分」となります。
第3問 金貨は1枚ずつでなくても、同じ枚数で、両方共に偽物が無ければ釣り合うというのがポイント。
また、「偽物は軽い」と分かっている事もポイントですね(これが分からないとさらに複雑)。
金貨を3枚・3枚・2枚の3つのグループに分けます。
3枚のグループ2つをそれぞれ天秤の両端に乗せます。

Case1.天秤が釣り合った場合
偽物は1枚しかないので、天秤が釣り合っているならばこれらは全て本物。
残った2枚のグループのどちらかが偽物ということになります。
あとは、2枚を天秤に乗せて、軽い方が偽物です。(天秤2回使用)

Case2.天秤が釣り合わなかった場合
天秤に乗せたうち、軽かった方のグループに偽物があります。
このグループの3枚を同様に3つ(1枚ずつ)に分けうち2枚を天秤に乗せます。
天秤が釣り合えばその2枚は本物。残った1枚が偽物です。(天秤2回使用)
天秤が釣り合わなかった場合は、軽い方が偽物と分かります。(天秤2回使用)

よって、天秤は2回使用すれば偽物が分かります。
第4問 かなりの難問です。ライフ(無印)5月号にヒントが掲載されていますが、これが無いと厳しいです。
ただ、これが「どういうヒントなのかに気付く」こと自体も厳しいです。
逆に、「ヒントをどう使用すれば答えに辿り着くか」という発想でもいいかもしれません。
もうひとつのヒントは第3問。取っ掛かりは同じ発想でOKです。

まずは第3問と同様に分銅を3つのグループに分けます。
で、早速ここでライフのヒントが活躍します。なぜなら、「重さの違う分銅をどう3つのグループに分けるべきか」が問題なのです。
ちなみに、ライフのヒントは下図です。いわゆる魔方陣ですね。ライフではこの魔法陣を書くこと自体が問題になっていました。

2 9 4 A
7 5 3 B
6 1 8 C
T U V -

これで、縦のどの列も、横のどの行も、合計が15gと同じになりました。
つまり、グループA/B/C・グループT/U/Vは、全て合計が15gです。
@ここでグループAとBを天秤に乗せます。
第3問同様に、釣り合うならばグループCが、釣り合わないならば軽い方のグループに不良品があります。
A同様に、グループTとUを天秤に乗せます。
釣り合うならばグループVが、釣り合わないならば軽い方のグループに不良品があります。
@とAの両方に該当する分銅は1つのみに決定します。つまり、その分銅が不良品です。
よって、答えは「2回」です。

多分、これで合っているとは思います。
第1問はすんなり解けるとは思います。第2/3問は、発想次第です。最悪、ネットでも答えが見つかると思います(有名な問題ですし)。
問題は第4問。数学脳でないと出て来ない発想です。ちなみに、検算のためにネットで探してみましたが、この問題の類似問題は発見出来ませんでした。
ただ、直前の第3問自体が考え方を、ライフが分銅のグループ分けの方法を与えてくれていますので、親切設計です。
それでも、全問正解は数学的発想に慣れた人でないと難しいです。
いやはや・・・本当に色々な意味でよく出来た問題です。
問題自体も、出題の仕方も、ヒントの出し方も。
正味な話、この時のライフMOMOの購入動機の半分がこの問題集だったことは秘密です(掲載作も好きなのが多いですよん♪)。

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