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よこしまゼミナール

作者 松田円 よこしまゼミナール
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おしごとザッキ(ブログ)
掲載誌 まんがライフオリジナル(竹書房)
単行本数 2巻(連載終了)
Wikipedia
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チャート
内容 個性豊かな講師陣が揃う学習塾「横島ゼミナール」。
講師が中心だが、学生、特に受験生を扱う個性的な作品。

講師達にスポットを当てた作品であり、生徒達は主にモブキャラとして登場。
特に登場が多いのは見た目はまるで学生だけどちゃんと講師「横田逸平」とお色気たっぷりな「島村彩子」。
この二人の小競り合いを中心とした講師間のやりとりがネタになっている。
当然、それ以外の講師達も濃い人が揃っている。

横田先生島村先生
文系担当・横田先生(1巻P19左3コマ目)理系担当・島村先生(1巻P72右3コマ目)

タイトルや表紙、帯こそはアダルトな雰囲気ではあるが、内容は賑やかで楽しい松田先生らしいコメディ。
ただ、時折思わせぶりなネタ(当然、ネタ)もある・・・が、描写自体は無い。
感想 ホントにもう・・・この方は舞台を固定して話を展開するのがホントに上手いです。
制約が多くて難しい筈なんですが・・・
「トンネルの華子さん」では季節と場所を固定。
この作品では場所を固定しての連載です。
それに、生徒達が基本モブのため、メインとなるのは講師達。
設定が学習塾のため、人数も多くないのです。
1巻時点で講師3人に非常勤講師1人。事務とバイトが1人ずつ。
ちょっと変わった作品です。
あとがきでは「わりとフツーの塾まんが」とありますが、先生らしい個性的で読みやすい作品です。
ちょっぴり毒(講師達の小競り合いを中心)があったり、生徒達をお色気で翻弄する女性講師がいたりと、「それだけではない」ところもありますが。
まあ、それはそれってことで。

舞台が舞台なので、各作品1回しか通過出来ない「受験」がいつでも使い放題というのが一番の特徴。
そこに織り込まれるちょっぴり毒の入ったネタ。
「混ぜるな危険」な筈なのに、それが個性的なネタとなって成立しています。
講師の方が個性的で、生徒が普通なので自然と被弾したりツッコミ役に回るのが生徒さんなんです。
過敏な時期の学生さん、賑やかで個性的な塾で苦労して・・・いたりいなかったり。
「勉強が大変!」「受験で過敏に!」も多いですが、それぞれなりに楽しんだり色々な思いもあったり・・・
1巻P54の「不純な動機ほど純粋なものよ」は至言だと思う。
基本的に、講師達に振り回されています。いい意味で。

受験ネタ不純で純粋な動機
受験ネタ満載(1巻P38右1コマ目)不純で純粋な動機(1巻P54右3コマ目)

なんとなく、タイトルと表紙で損してるのかな・・・と思ってみたり。
内容は「よこしまでない」コメディですよ。
ただまあ、お色気講師やちょこっとの毒もあるので、「万人ウケ」はやや低めにしました。
この辺りは先生の他の学生モノの作品とは違うのでお気を付け下さい(ペコリ)。
単行本 発売日 ・1巻:2012年4月17日 試し読み
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