作者 | 佐野妙 | ![]() |
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作者HP | ![]() |
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掲載誌 | まんがライフMOMO(竹書房) まんがくらぶ(竹書房)(並行連載) ※まんがライフ(竹書房)での掲載が初出 |
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単行本数 | 20巻(連載中) | |||||||||
Wikipedia | 森田さんは無口 | |||||||||
アニメ | DVDオフィシャル TVアニメオフィシャル |
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チャート | ![]() |
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内容 |
ついつい考えすぎてしゃべることが纏まらず(話しかけるタイミングを逃す)、無口な森田さん。 そんな森田さんと周りの賑やかな友人たち。そして、森田さんの家族の日常を描く4コマ作品。 主人公がほとんど言葉を発さないという異色の作品だが、それを補ってなお余りあるほど周囲の人間は賑やか。 その対比と、無口ゆえのエピソードが不思議な魅力を醸し出している作品。
他の作品であれば目に光が描かれていないキャラクターは意識を失っていたり精神に異常があったりするのだが、この作品では森田さんの思慮の深さを象徴するために目に光を入れられていないという特徴がある。 また、無口やしゃべり出すタイミングの悪さの表現のため、セリフの1文字目のみ(しかも半分までしか印刷されず)で他のセリフや口でセリフを止めるという表現も用いられる。 2巻以降では各話の間におまけの4コマが多数挟まって折り、ボリュームが雑誌掲載よりも増えている。 OVAが発売され、その後はTVアニメも放送されるなど竹書房を代表する人気作。 |
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感想 |
「ちょっぴり人より無口」とされているものの、ホントにほとんどしゃべりません、森田さん。 そんな森田さんと真逆の美樹ちゃんや複雑な家庭環境の花ちゃん、ツッコミ気質の今時な女子の千尋ちゃんたちの緩やかな女子高生ライフを描いています。 なんと言っても女性目線で描く女の子たち、というのが一番の魅力ですね。 男の人では見えないところを上手くネタに織り込んでクスリと笑える作品に仕上げているという印象です。 4巻のP26などは特にそんな印象でしたね。 そして、花ちゃんちのお話も・・・ある意味女性目線?(最近ますますヘビーになってきたなぁ) 女性だからこそ描ける等身大の女の子、ですね。 クスリとするお話や、共感するお話、ほんのり心温まるお話がギュッと詰まっています。 女子高生でなくても、女子が集まればいつだって賑やか。 いつもみんなで行動して、他愛のないことで盛り上がって、気が付けば話題が他のことになっていて、いつまでも話題が尽きなくて・・・ そんな中でいる「聞き役の女の子」をちょっと極端にしたのが森田さん、という感じでしょうか。 色々相談をしているようで、実は「共感」してほしいだけで、別に解決策を提示して欲しいわけじゃないんですよね。 だからこそ、森田さんのような友人、羨ましいなぁ、って思います。 本人は大変そうですが(4巻P53参照)。
賑やかで、ちょっとしたことで喜んだり涙ぐんだりして、妙にリアリストかと思えばおまじないや占いできゃっきゃと盛り上がる。 「森田さん」という無口な彼女を描くと同時に、「リアルな女子」が見事に描かれた作品です。 それだけに、男性女性を問わずに楽しめる作品ですね。 彼女達の何気ない日常をちょっと覗いてみる・・・そんな気持ちで読んでみて下さい。 P.S. 山本さんはカッコイイです。 |
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雑記 |
2011年7月3日。場所はMARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店。 「森田さんは無口」の4巻の発売&TVアニメ化を記念してサイン会がありました。 うちのサイトでもトップページやニュースコーナーで宣伝しましたね。 で、参加させて頂きました。 こういうサイトをしているんですが、実は漫画家さんに直接お会いすること自体が初体験(この手のイベントは大抵関東ですし、4コマを読み始めたのもごく最近ですしね)。 画家さんには直接お会いしてサインを頂いたことは何回かあるんですが(ラッセン先生ら計3名)、その時に感じたことを今回も感じました。 作品には、人柄が出る。 作品全体から受ける印象をそのまま人にしたような、そんな方でした。 気さくで、優しそうで、笑顔のステキな方でしたよ♪ お話をさせて頂きながら、目の前で単行本に森田さんが描かれていくのは凄く新鮮な光景でした(キャラを一人選んで描いて頂けました。私は森田さんをチョイス)。 というか・・・話しながら絵が描けるって凄いなぁ・・・ しかも一発描き。 別の方ですが、けらえいこ先生のエッセイ漫画(7年目のセキララ結婚生活)の中で「イラストを入れようとして失敗した結果、自宅に“見返しだけちぎれた本”がいっぱいある」というエピソードがあったので、なおのこと驚きでした。 あんな短時間であの絵が描ける・・・やっぱり凄い。 この日までに実は数度レビューを書かせて頂いていることや画像の引用のこと、そしてサイン会にお邪魔させて頂くことなどをメールでやり取りさせて頂いたので、サイトのこともお話させて頂きました。 いや〜・・・なんか恥ずかしかったです。でも、同時に嬉しかったです。 先生の作品を扱っているサイトとして、恥ずかしくないサイトに成長させていかなきゃ、です。 サインを描いて頂いた後、一緒に来られていた方(竹書房の担当さんかな?)にお土産としてメッセージペーパー(大人組のおまけまんが付き)・ポストカード・キャラメルを頂きました。 最後のキャラメルですが、森田さんイラストの箱なんです(いわゆる箱を自分でデザインできるお菓子)。 表が単行本4巻の表紙、裏は書き下ろしのメイン4人組。 そして・・・差し入れを持って行った人にはこのキャラメルの色違いバージョンも!(先生のサイトのエピソードより、お子さんがチョコ嫌いで、パンを食べていたので小麦のアレルギーは無さそう。他の方も食べ物を差し入れしはるやろうから日持ちのするもの・・・ということでバームクーヘンを持って行きました。) そして何より、一番のお土産は楽しい時間を過ごさせて頂いた、ってことです。 いや〜・・・満足♪ P.S. 名前は「乃凪いるか」でお願いしました。 4コマに携わっている時はこの名前で、というのもあるのですが、本名が・・・やたら格数が多い上に字のバランスが難しいので避けました。 いや、親から貰った最初のプレゼントがこの名前ですし、名前自体は気に入っているんですけどね。 なんにせよ、4コマ関連の時は「乃凪いるか」でいきます。 さらにP.S. 会場の仕切りに原稿のコピーが飾っていました。 ところが、どうも見覚えの無いエピソード。 いやいや・・・これでも4コマファンサイトの管理人で森田さんファン。知らない話があるわけ・・・ と思っていたら、どうやら今度掲載される出来立てほやほやの原稿だそうです。 そりゃ見覚えが無いわけです。 セリフの部分が空白になっていたのですが、どうやら色に関するお話。 「“色”違いの別の本を読んで赤面する森田さん」「緑色なのになぜ“青信号”“青虫”などという名前なのか」みたいな話があるようです。 後者に関してはうちのサイトのつぶやき(5月14日)で以前触れたことがありますね。 さらにさらにP.S. 上記の内容で合っていました。 というわけでライフ(MOMOではない方)の2011年9月号の森田さんは“色”にまつわるお話。 そういえば、私も携帯のお仕事をしていた時、「なんじゃ、この色の名前は・・・」と思ったことが何度も。 ・・・にしても、「内容」よりも「感想」よりも、「雑記」が一番長いレビューって・・・どうなんでしょ。 |
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さらに雑記 |
3巻の限定版のお話。 3巻は特装版(1,980円)が存在し、以下の3点が通常版と異なります。 ・表紙が特装版Ver.(メインの4人が白い服を着ているイラスト) ・アニメDVD付き ・小冊子付き 小冊子については、別のレポートで纏めています。 DVDは、3巻の1カ月後に発売されたOVA「森田さんは無口」のAパートが収録されています。 |
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さらにさらに雑記 |
5巻の限定版のお話。 5巻でも同じく特装版(1,980円)が出ました。以下の3点が通常版と異なります。 ・表紙が特装版Ver. ・アニメDVD付き ・小冊子付き 今回は小冊子とDVDについて、別のレポートで纏めました。 DVDは小冊子ではない・・・と思ったのですが、小冊子と絡む事と、オリジナルエピソードが内容だったので一緒に纏めました。 ・・・何が凄いって、発売日の夜に数件お店を回ったんですが、どこも売り切れだったこと。 通常版は流石にあったんですが、その横にぽっかりと本1冊分の空間が。 入荷した分、全部その日のうちに売れちゃいましたか! どんなけ人気なんですか、森田さん! というわけで、発売日の翌日にAmazonで注文したので、手にしたのは数日後だったのです。 発売日に行っても手に入らない・・・初体験でした。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2008年12月27日 ・2巻:2010年6月26日 ・3巻:2011年2月26日 ・4巻:2011年6月27日 ・5巻:2012年1月27日 ・6巻:2012年11月27日 ・7巻:2013年8月27日 ・8巻:2014年5月27日 ・9巻:2014年12月27日 ・10巻:2015年7月27日 ・11巻:2016年4月27日 ・12巻:2017年1月27日 ・13巻:2017年6月27日 ・14巻:2017年12月27日 ・15巻:2018年6月27日 ・16巻:2018年12月27日 ・17巻:2019年6月27日 ・18巻:2019年12月17日 ・19巻:2020年2月27日 ・20巻:2021年11月26日 |
試し読み |
「まんがライフWIN」 竹書房 -TAKESHOBO-:4巻 竹書房 -TAKESHOBO-:5巻(特装版) 竹書房 -TAKESHOBO-:5巻(通常版) 竹書房 -TAKESHOBO-:6巻 竹書房 -TAKESHOBO-:7巻 竹書房 -TAKESHOBO-:8巻 竹書房 -TAKESHOBO-:10巻 竹書房 -TAKESHOBO-:11巻 |
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関連項目 | ●ジャンル |
・アニメ化 ・ロングセラー |
●チャート | ・万人ウケ(高い) | ||||||
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