作者 | saxyun | ![]() |
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作者HP | ![]() |
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掲載誌 | まんがくらぶ(竹書房) | |||||||||
単行本数 | 8巻(連載終了) | |||||||||
Wikipedia | ゆるめいつ | |||||||||
アニメ | OVAオフィシャル TVアニメオフィシャル |
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チャート | ![]() |
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内容 |
上京してきた浪人生の「相田ゆるめ」の新居「メゾン・ド・ウィッシュ」の住民は全員が予備校生(複数年目の浪人生)。 おんぼろアパートに全く大学に合格する気配のない住人たちにツッコむゆるめだったが、いつしかすっかり馴染んでいく。 タイトルの通り終始ゆるい展開でボケたりツッコんだりしていくゆるゆる4コマ。
基本的に明確なボケ・ツッコミの区別がなく、全員がその場に応じて両方をこなす。 一貫して独特の笑いが展開されていく独自のワールドなのが最大の特徴。 基本的に登場人物(ほぼ)全員がややダメ人間で酒好き・宴会好き。 ゆるめに加え、眼鏡で男前の「川野サエ」・おっとりとしたトリックスター「田中クミ」・黒一点で常に被害者「松吉」が主なメンバー。 2巻以降はサエの妹がサエの部屋に同居しメンバーが増えたが、冒頭から現在までにそれ以外の登場人物や設定の変化や追加は一切無い。 |
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感想 |
ゆるくて、シュールで、時々爆発的な笑いを織り交ぜてくる。 そんな笑いのトリックスター的作品です。 基本的にタイトル通りゆるい感じで、独特の雰囲気。 その中で思わず吹き出してしまうようなネタが巧みに入っているんです。 この緩急自在な作風にハマればもうこのワールドの虜です。
話の展開としては、1つのテーマに対して不思議なボケが連続して行われるような感じですね。 ただ、もう作品形式なんてどうでもよくなっちゃうぐらいゆるりとした作品で、「テーマ云々ではなく、この世界観に浸れ!」っていう感じです。 それくらい独自の雰囲気のある作品です。 それにしても見事に揃ってダメ人間。 でもなぜか愛さずにはいられない人たちなんですね。 比較的、我田引水な人たちばかりですがゆるゆるっと仲がいいです。 そして、悲しい立ち位置の松吉。まあ、黒一点ですし。 そんな彼女達のちっともピリッとしないちょっと変わった日常をゆるっとおかしく描いています。 序盤は貧乏ネタ・食べ物ネタが多かったですが、最近は日常のちょっとした事を題材としたネタが比較的多いです。 また、季節のイベント(室内限定)もよく描かれ、クリスマスや節分はもはやお約束。 これでもか!というくらい外には出ません。たまに外にも出ますが、そこでもゆるっとしています。 物凄く読みやすいことも特徴の一つですね。 セリフも多い方ではないですし(シュール系は大抵セリフが少ない)、文字も大きくて読みやすいです。 1つの話も4〜6ページと短め。その分、単行本化には時間がかかりますが。 他の本の半分くらいの時間で読み終わる作品ですので、サクッと読めちゃう手軽さがあります。 それでいて笑いのレベルが高いわけですから、そりゃ大したものですよ。 ゆるっとした笑いが欲しい時にお薦めの1冊ですね。 |
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雑記 |
第1話で上京してきたゆるめはこの時点で18歳。 そして、この時点で他の3人は飲酒しているので20歳以上。 んで、「終わるエンドレスの巻」でゆるめも飲酒しているので、この時点で2年以上が経過。 直前の「クリスマス音頭の巻」で「今のやりとり去年と一緒」というセリフもありますし。 ・・・かなり長期間浪人生活を送っているようですね。 | |||||||||
さらに雑記 |
本作のアニメは当初OVAでした。 その第1弾の内容はほぼ原作に準拠しており、テンポのいい内容です。 余計な創作部分がないので、本当に原作をそのままアニメにした感じです。 4コマ漫画のアニメ化の理想形を見たような気がします・・・(どの作品でも原作派としては理想に近いアニメ化の形でした) レンタルビデオショップにも置いているようですので、興味のある方はOVAから入ってもいいかもしれません。 第2弾では第1弾とは全く違う感じでしたね。 ほぼオリジナル要素で(オーディオコメンタリーでも語られていましたが)、原作とは違う別のモノになっていました。 サエの妹さんも登場していますが、お話は原作とは別で、さらに不条理感を増し、原作とはまた違う不思議な世界に。 この第2弾のDVDのタイトルは「ゆるめいつは?」。・・・正味な話、某巨大人型決戦兵器アニメの劇場版のオマージュですね。 ちなみに、OPアニメーションもちょっとそれっぽく作っていました(原作を読んでいないと分からない小ネタも満載でした)。 んで、EDは某日曜日の夕方の国民的ファミリーアニメのEDのオマージュ。 ただし、OPもEDも歌は別モノです。 アイキャッチでは「空想科学X」のお二人も登場。 本編でも二人だけではなくみんな揃って登場です。 ほとんど動いてこそいませんが、まさかアニメでこの二人が見れるとは・・・ そっちもアニメ化しないかなぁ・・・ にしても、なぜ第2弾ではオリジナル要素でグイグイ来たのか・・・? そして、需要としてはどちらの方が強いんやろ・・・(あたすは第1弾のような原作準拠派) その後、TVアニメ化しました。そちらは原作ベースです。 | |||||||||
単行本 | 発売日 |
・1巻:2007年7月6日 ・2巻:2009年4月24日 ・3巻:2011年6月24日(相田ゆるめBEARBRICK付き特装版同時発売) ・4巻:2012年8月30日(アニメDVD+特製小冊子付き特装版同時発売) ・5巻:2015年2月27日 ・6巻:2016年10月27日 ・7巻:2018年8月27日 ・8巻:2020年4月27日 |
試し読み |
竹書房 -TAKESHOBO-:3巻 竹書房 -TAKESHOBO-:5巻 |
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関連項目 | ●ジャンル |
・アニメ化 ・ロングセラー ・シュール ・貧乏モノ ・浪人生 |
●チャート | ・笑い | ||||||
●データ |
・作品の舞台 ・小冊子(単行本) |
●作品研究 |
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●作者別 | ・空想科学X | ●各巻感想 |