作者 | 師走冬子 | 作者HP | ![]() とことこ日記 |
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掲載誌 | まんがタイムジャンボ(芳文社) | 単行本数 | 2巻(連載終了) | |
Wikipedia | ||||
チャート | ![]() |
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内容 |
帯にある「イマドキ祖母と巣鴨系孫の甘い関係!?」に全てが集約されていると言っても過言ではない。 駄菓子屋「月菓堂」を舞台にした気持ちの若い祖母の伊万里さん年寄り臭い孫の小鞠の日常を描いている。 2人の実年齢と気持ちの年齢のギャップが作品の醍醐味。 全くの正反対の2人でありながらお互いへの愛情があふれ出ている点も作品の魅力をより引き出している。 師走冬子ブランドらしい毒のないコメディで、読者を全く選ばない良作。 師走冬子ブランドの中では登場人物の関係もあって比較的穏やかな作風の部類である。 |
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感想 |
「巣鴨系孫」がパワーワードです。なんだ、この単語は。 気持ちの若いおばあさんや枯れている若者という設定はそれ単品では珍しくないですが、それを組み合わせ、メインに持ってきた作品は珍しいです。 それだけにこのメイン2人の関係性が作品のキモです。 先生の作品は人間関係やキャラクターの魅力が他の方の作品以上に輝いているため、その魅力を存分に発揮できる設定です。 正反対だけど似た者同士で、愛情にあふれていて。 理想のばばまごの関係がここにあります。 師走先生の描く“仲のいい2人”はいつも暖かくて大好きなんですが、例に漏れずこの2人も大好きです♪ 先生の描く大人はどうしてこう可愛いのでしょうか。 その中でもトップクラスの可愛さを誇るのがこの伊万里さん。 気持ちが若くてて自分のことを名前で呼ばせて子供たちに混じって遊んで(特に孫に対して)かまってちゃん。 他の作品に比べてそういう“大人の可愛い面”が特に強く描かれている気がします。 小鞠ちゃんの枯れた面や伊万里さんの気持ちが若い面を筆頭に、そういったギャップを2人だけでなく作品を通したテーマにしているのかもしれませんね。 ギャップというのは笑いの基本でもありますので、安定したコメディに仕上がっています。 その一方で読みやすさも兼ね備えているのがこの作品の凄いところ。 先生の作品はどの作品も読み手を選びませんが、この作品はその中でも特にその性能は随一。 誰にでもお勧めできる1冊に仕上がっています。 安定の師走冬子ブランドというだけでも手にする価値はありますが、これだけ万人ウケするであろう作品も珍しいです。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2017年1月7日 ・2巻:2018年4月6日 |
試し読み |
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関連項目 | ●ジャンル |
・少人数 ・家族モノ ・中学生 |
●チャート | ・万人ウケ(高い) |
●データ | ●作品研究 | ・師走冬子ワールド | ||
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