作者 | 坂巻あきむ | ![]() |
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作者HP | ![]() |
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掲載誌 | まんがタイムジャンボ(芳文社) | |||
単行本数 | 2巻(連載終了) | |||
Wikipedia | 中2限定!?ガールズトーク | |||
チャート | ![]() |
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内容 | 中2の女の子3人のスクールライフ、特にガールズトークにスポットを当てた日常系4コマ作品。 担任の先生に恋する「桃里ゆず」・イマドキ女子中学生「藤林ことり」・ツッコミ冴える「水嶋ハルカ」の3人を中心に、ゆずの想い人にしてハルカの兄で教師の「ヒカル」・同じく教師の「白河百合子」らを交えた日常が描かれる。 「小中高一貫型の女子高」という特異な環境で繰り広げられる思春期女子たちの賑やかな毎日。恋に友情にイベントに、尽きない話題が展開される。 子供と大人の間の幼さ残る中学生という年代と、作者の愛らしい画風が相まって、笑うだけでなく笑顔になれる作品。 「ガールズトーク」と銘打っているものの、不用意にセリフが多いわけではなく、読みやすいことも特徴。 |
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感想 | タイトルに偽りなし!まさに男子禁制女の子達のガールズトークに徹底的にフィーチャーした作品です。 「必要な無駄話」なんて言葉がありますが、その通り!女の子はトークしないと死んじゃいます。 いわゆる賑やかな女子の日常を切り取った作品ですので、元気な作品が好きな方にはぴったりです。 また、この手の作品では唯一の男性キャラの「被害者オチ」が多いですが、この作品では割とそんなことなくほのぼのしたお話が多いです。 そういうのもあって、「読みやすい作品!」です。 そういえば、同様に中学2年生の女子をテーマにした「ちゅうに!」という作品があり、それも元気で明るい女の子達の日常を描いた読みやすい作品でしたね。 やっぱりテーマとして扱いやすい年代なんでしょうか。 実は「4コマファン」なんて言っていますが、世の4コマ作品全てを把握しているわけでも何でもないです。 私が今迄に触れた作品もせいぜい600作品強程度(私がまだ4コマ暦2年程度というのもあるんですが)。 サイトでレビューさせて頂いている作品も170ちょいくらい。 というわけで、まだまだ知らない作品も沢山あります(雑誌も全てを把握していませんし。というか、数が多すぎて出来ません。)。 実は本作も、たまたま書店で見かけたわけで。 最初は表紙を見て「よくある萌え作品かな?」と思い、背表紙にタイムのロゴを見て「や、タイムレーベルならそちら方向というわけではない筈」と思い、帯の裏表紙側に付いている中身のサンプルを見て「掘り出し物見つけた!」となりました。 「ダイエットは胸が減るのでしませんッ!」というセリフとその時の顔は私のハートを鷲掴むには十分すぎ♪です。 この帯のサンプルだけで、笑いがたっぷり詰まっている事と、好きなノリの作品であることが伝わって参りました。 賑やかなネタが多く、特にゆずのヒカル先生に対する恋の大暴走と、それにノったりツッコんだりする2人がよく描かれます。 基本的にゆずが大阪で言う「アホの子」(大阪での最大級の褒め言葉)のため、明るくて楽しいネタが満載です。 やっぱ、アホの子は最強ですわ。 当然、それだけでなく「この3人だからこそ」というのもあります。 やっぱりバランスが取れたキャラの構図だと安定感が違いますからね。 ボケメーカーのゆずにツッコミのハルカ。ミッドフィルダー(どちらにでもなる)ことり。 これに加えてキーパーソンとなるヒカル先生に重装備天然教師の百合子先生。 それによって、話が単調にならずに様々なバリエーションのお話が生まれています。 特にヒカル先生はゆずの想い人兼ハルカの兄。 何かと使い勝手がよさそうな立ち位置ですしね。 それにしてもこの方は、妹のダイエットに気付いて何も言わずにお弁当をダイエットメニューにしたり雨上がりの道で女の子に水がかからないように車道側を歩いたりする繊細な気づかいが出来る一方で、ゆずの気持ちには全く気が付かない。 繊細なのやら鈍いのやら。 あと、ハルカとの関係も良好で見ていてほのぼのしますね♪ これくらいの年代の女の子だと男兄弟にきつい態度をとる子も多いですが(大阪は特に。そりゃあ・・・もうえげつない子も多いです。)、お互いに気を使ったり本音で語ったり。 羨ましい限りです。 2巻ではゆずの恋を成就させるために奮闘する3人の姿がさらに加速すると共に、ゆずが何故かブルマに拘るように・・・ 事ある毎にブルマが登場します。・・・なぜ? そして、ヒカルとハルカだけでなく、それぞれの兄弟姉妹や家族との温かいエピソードもふんだんに。 そんな中、ラストはゆずの進級とヒカルの転勤という2つのテーマを中心に物語が連なっていきます。 勿論、シリアスな展開もありつつも基本は明るく元気なガールズトーク! 最後の1ページまで彼女達らしい楽しい日常がギュッと詰まっています♪ 元気がよくて楽しい気持ちになれる。そして時々心があったかくなるお話も・・・ そういう総評で。 美味しいモノを見つけたら人に教えたくなるもの。面白い作品を見つけたら広めたくなるもの。 というわけで、毎度お馴染乃凪いるかの『4コマ限定!?Wikipedia』でございます。 今回も書かせて頂いております。こちらをどうぞ。 P.S. 1巻ではちょこちょこ大阪弁が登場しますね。 P75の「めっさ」は特に他の地方の方は使わないでしょうし。 先生の出身地や作品の舞台は大阪なのでしょうか? |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2011年10月7日 ・2巻:2012年11月7日 |
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