2巻のラストで登場した新聞同好会の一件からスタート!
4コマ漫画ですが「ストーリー4コマ」に属するタイプの作品。
この一件はほぼ3巻全てを費やして展開される長い長い物語。
そして、それがひと段落すると再びひと悶着。これも長い長い物語になります。
しかも、今度はラブコメ方向とリコとマキの友情関係で。
リコとナギ、マキとヤン、そしてリコとマキ。
物語は一気に加速していきます。
この巻ではとうとう「藤姫」「ワイルドの君」という2人の残念なあだ名が本人に知らされることになります。
それによって「エセ乙女リコ」というリコの新キャラが誕生!
そして、スズもダークサイドキャラを開眼。
サヨがイジられる側に立ったりと、キャラクター達の新たな側面や魅力が描かれることが多くありました。
ホントにネタの時は全力でボケる作品。
特に「マキのボケ具合」はますます加速。バリエーションも豊富です。
それがこの作品の大きな魅力で、私個人も特にそこがストライクです。
視覚的なインパクトの強いネタも多く、P6/7のネタはアニメ化された際も強烈なインパクトでした。
あと、P14左のネタは3コマ目と4コマ目の絵の雰囲気の違いで強烈なギャップを!(ツッコミが短く的確なのも効果的!)
そういうインパクトのある描写だけでなく「繊細な描写」も共存しているのが本作の特徴。
P12の「自分の知らないサヨの交友関係」にちょっとヤキモチなエノとかね♪(その後もちょっと相手をかばったことを怒ったり)
ラブコメの上に友情を描くシーンも多く(特に最近)、そういったシーンでは特にこの描写力がいかんなく発揮されています。
その友情がコミカルに描かれることもありますけどね。
P55でリコが「私こんな親友を持って恥ずかしい!」と発言していますが、『親友』ってフレーズが個人的に印象的でした(その後のP66の仲良くケンカしている姿も可愛かったです)。
特に相手が周囲から(憧れという意味で)一線を引かれていて、友達というモノに縁が薄かったマキ。
何気ないノリの中での台詞でしたが、印象に残っていました。
実はそれについてはマキ本人も感じていたようで、描きおろしでもそれに触れられていました。
個人的に特に好きなネタはP33の3コマ目。
この絵的に分かりやすい全力でのアホっぽさと的確なツッコミ。
破壊力抜群でした!
この回は特にそういうネタが満開で大好きです。
そういえばリコって成績は悪いですがなにげに語彙力ありますよね。
P56で「完璧」の語源を知っていたり、P91では「竹の花を見た思い」なんて風流な言葉を使っています。
2巻P61で「文系はまだマシ」とのことですが、「お嬢様学校基準」の「まだマシ」。
文系スキルは一般より高いんでしょうね。
その理由については9巻でもちらりと語られています。