前巻の2つのドタバタ。それ絡みのエピソードからスタート。
その2つとは新聞同好会の一件と「いりきみ塾」での一件。
その新聞同好会の一件によってついに作中に「恋愛ラボ」という単語が登場します。
言ってみれば「序章」が終了し、ここからが本格的な活動?
そう、この4巻って色々な意味でターニングポイント。
「恋愛ラボ」としての活動だけでなく、「いりきみ塾」での一件から動き出すラブコメ&リコとマキの友情とリコのウソ。
物凄く重要な巻です。
特にそろそろ4コマとして長期連載に差し掛かろうかというくらい続いており、読者も感情移入完了!
色々と動き出し、変化していきます。
一番大きく変わったのはマキでしょうか。
ヤンとの関係性も変わりました。
マキが唯一敵意を持って接する人物。それまでは恐怖の対象でしたが、一気に関係が悪化。
「攻撃をする藤姫様」という一面を開花。
そして、リコとの関係性。これがこの巻の最も重要なところ(そのためシリアスな場面が多くコメディ要素は若干薄め)。
ずっとマキは「リコは恋愛マスター」と信じて恋愛妄想で振り回していました。
「相手をずっとだましていた」と感じているリコ。
「自分の思い込みで暴走に無理やり付き合わせてしまっていた」と感じているマキ。
リコはそれを白状しようとするのですがなかなか踏み切れず、マキも薄々感じ始めて不安になって。
お互いこの1つの嘘と誤解がお互いの関係性を壊すことを恐れて膠着に近い状態に。
ここでサヨがいい仕事をします。なんだかんだでメンバーの事を一番理解しているのは彼女?
「どう言えばどう感じてどう動く」を分かってハッパをかける。
相手の事を理解していないと出来ないことです。
3巻で皆がリスクも恐れず自分を助けてくれたこともあり、彼女たちに誰より大きな理解と信頼を抱いているんでしょうね。
そして、もう一人いい仕事をしたのがナギ。
ホントに彼は徹頭徹尾「いい人」です。
現実にいたら「いい人で終わる人」なのかなぁ・・・
それくらいいい人です。そして、一時的に悪化したリコとの関係性もこの一件で急速に改善しました。
当初からあった「リコがモテモテ」という誤解。ずっと引っ張ってきたそれを完結させるという大きな出来事。
それだけにその影響は色々あります。
リコとマキの友情、2組のラブコメに動きが。そして、5人の中でのリコの立ち位置の変化。
特に最後のは「自分で自分の首絞めるリコ」や「サヨのリコイジリ」等のネタがこれで最後であることを意味します。
そして、それと同時に「モテ女のふりしてました」「恋愛初心者」という立ち位置でのネタのスタートでもあります。
この巻での至言。P44のエノの「・・・・・・兄様・・・ダメかもしれないわ・・・」。
重いなぁ♪
ただ、一番ウケたのは最後のドラマCDの収録レポートまんがでのガヤ収録での先生のセリフです。
ガチリアルな女子中学生だとこの会話が正解っ!(というか、もっとヒドイ?大阪は特に・・・ねぇ?)