長期間にわたるウソPart2。
ウソと言うよりも勘違いを解消できていないだけですが、「藤女の理想の生徒会長」がマキではないと勘違い中のヤン。
ところが、中学の生徒会交流会でマキが「藤女の生徒会長として参加」という事態に。
そして、エセ乙女リコ再び。というわけで、サヨの苦痛も再びです。
彼氏にスズにリコ。意外と弱点が身近に揃っているサヨなのです。
おまけに今回はエセ乙女の状態でナギと接触。
この2にの子のすれ違いっぷりは見ていて楽しいです。
相手の気を引こうとして努力して、その方向がおかしくて逆効果で、そして仲良くケンカしな。
リコの場合は「相手との関係」を変えることに特に臆病。それだけに意を決した時におかしなことになっちゃうんですね。
常時おかしなマキとはそこが差異でしょうか。
まだまだ中学生ですし、5巻でスズがレンに対して「素の方がいい」と感じてましたが、レンだけでなくみんな自然体が一番です。
一方、この7巻のメインといえばやはり彼女でしょう。
長い期間を経てとうとう自分の気持ちに気が付いたリコ。まだまだ恋とは呼べないもののヤンとの間が気になるマキ。ほほえましい関係が見ていて可愛らしいスズ。元々彼氏持ちで3巻でメインを張ったサヨ。
そんな中ずっと唯一男子との接点がなかったエノが一気に駆け上がります!
P41でもマキが驚愕しています。恋って割ときっかけがあったらそんなもの?思い込みの激しい子は特に。
加えて相手が「お菓子とかほざく中学生男子」ですしね。
王子様は実在しません。が、漫画の中にはちゃんといます!ってことで。
マキの驚愕もありますが、彼女に関しては「出会い」「誤解」「誤解が解けて一気に気持ちが高まる」がギュギュッとこの1巻に詰まっています。
某戦闘民族並みのレベルアップの速さです。
加えてリコやマキの話も一緒に進行。そのどれもが少女漫画の様な青さと爽やかさの混じったもの。
特にマキに関しては「最悪の出会い」「反目」からスタートし、何度もぶつかり合い、誤解と罪悪感を経てお互いを認め。
何でしょう、少女漫画でハイスペックで意地悪なイケメンがふいに見せた優しさに胸キュン♪に近いギャップの破壊力でしょうか。
ヤンも口は悪いけれども「気に入らない相手でも認めるべきところは認める」という面があるのでそういうギャップが無自覚で出るんでしょうね。
男子、特に優秀な人ほどプライドが高くて誰かを認めることが出来ないもの。
それが自然と出来るって、リアルガチにポイント高いですっ!
やっぱりこの作品でリコの人気は安定して高い様子。
恋愛絡みが加速して、周囲にイジられて、パニくって。
女らしくしようとするけどそれが合わない上にそれを気にする。
加えて何と言っても「ワイルドの君」。
男女共に人気が出そうな人。
何にしても、「恋をする」というのはキャラの新たな魅力を引き出す最高のきっかけ。
恋する乙女の顔と言うのは男女を問わず人を引き付ける力があるのです!