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恋愛ラボ - 9巻

この9巻はちょっと特殊。
というのも、本編とは別の「番外編」で「ストーリー編」なのです。
本来の連載先は「タイムスペシャル」であり雑誌の表紙はほぼこの作品で固定ですが、この9巻に収録されているのは「タイム」に短期集中連載された分が主。
4コマではありません。ストーリー形式です。
そのためかネタ要素が薄いです。
段々と「ラブ多めのラブコメ」になっていますが、この9巻はラブやちょっといいエピソードが中心。
それ以外は・・・モブキャラが主役だったりします。
キャラクター紹介もすごいことになっています。
・・・ん?割とネタ搭載してるか?
モブキャラたち以外にも、本編の裏で行われていたエピソードや前日談なんかが盛り沢山。
あとがきでも触れられていますが「このタイミング」でこれらのエピソードがあったことは大きいと思います。
本編では謎のままだったことも明かされていますし、それが直接今後の人間関係を見るのにもつながってきます。
特にヤンに関しては印象が大きく変わるかも?
ま〜・・・ヤンがこういう性格になるのも分かります。
口だけで頼ってきて、最終的「やるべきことをやらずに押し付けて陰口」というのは小学校ではよくあること。
そして、その頼られるのは「目立つ人」。優秀な場合は特に。
みんな悪気なく「押し付けて、楽して、やった気になる」なんですよね。押しつけられた方はたまったものじゃない。その上、悪者にされてしまって・・・
そんな中、「不可能だと言われても自分自身のために頑張って成果を出す。陰口も言わず直接相手にぶつける」って存在はそりゃ大きいですよ。
私は趣味で占いをやっていて、その中で感じるのは「運命を変える一番手っ取り早い方法は他人と交わること」だということ。
ヤンにとってそういう存在がリコだったんでしょうね。
そして、中学に上がってもう1人・・・

ずっと顔出しのなかった「サヨの彼氏(不遇)」がついに顔出し。
彼メインのお話です。
徹頭徹尾いい人です。
この作品の男子は(一部例外を除き)「いい人」とよく言われるタイプ。
例外は言うまでもなく、ヤンですが。
このサイトでは何度も言っていますが、「現実にいたら多分いい人止まりなんだろうなぁ」というのがナギ。
「人望があって能力は残念ないい人」なのがハル。
そして、「最強ポジティブピュアハートないい人」なユウ。
色々な意味でこのユウ、最強な存在だと思います。

今回はさらに先生のファン必見♪
「みそララ」の皆さんと「恋愛ラボ」のキャラたちがガッツリコラボしたエピソードも収録。
もちろん、その軸になるのはスズたち棚橋兄妹。
正味な話、合意の上での盗撮写真(どんな単語だ)の受け渡しについてです。
スズの残念なお兄さん、本領発揮です。
ちなみに、「みそララ」を未読でも楽しめる内容になっていますのでそういった方もご安心を。

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