1. トップ
  2. レビュー
  3. タイム兄弟誌
  4. スーパーメイドちるみさん
  5. 11巻感想

スーパーメイドちるみさん - 11巻

10年、そして10巻を超える萌え4コマは稀。そして、これからもそう多くは出てこないでしょう。
その大詰め・・・かな。12巻がラストになるのではないか・・・という雰囲気です、色々と。
雑誌連載では恋愛関連の人間関係のまとめに入ってきていますし、カバー裏も・・・

この巻でも人間関係の纏めが進行中。
ちふゆがお仕えしているのは詩歌ちゃん。契約は「詩歌ちゃんが喋れるようになるまで」。
事故で母親を無くし、言葉を失ってしまった彼女の心を開く事がちふゆの任務。
その2人の関係が11巻では・・・
そのきっかけを作るのは10巻ラストで登場したちづる部長。
本部長であり、吉田家のメイド。
結果、町内に6人のメイド・・・
11巻P38の吉田ではないですが、「メイド棲息しすぎだろ」。
ちづる部長は上記だけでなく、自身も人間関係の輪の中に入り、早速恋愛フラグがピコンと立っています。
そして、意外なところではタマラさんもどうやらメイド達の機関と昔関わりがあったようで。
ホントに、このメイド達の組織は一体どういう組織なのやら・・・

珍しく「もしもシリーズ」。実は長い本作の歴史の中で初です。
11巻P59でちるみが小さくなっちゃっています。というか、メイド達が完全に逆転。
ちるみ・ちゆり・ちふゆの背の高い3人は小さく、ちおり・ちまき教官・ちづる部長のちっこい3人は大きくなっています。
で、大樹を除いたそれぞれのご主人たちも逆転して・・・
当然、「もしも」のお話で、原田先生が書いた番外の身内ネタ・・・という内容でした。
もしもシリーズはサブカルチャーの定番ですが、これだけ長期連載の作品でやるからこそ意味があります。
なにせ、「もしも」というのは積み重ねた物があって、それを逆転させたり壊したりすることで面白味が生まれます。
10年と10巻。その積み重ねがあるからこそのエピソードでした。

個人的にネタとして好きなのは10巻P72のちおりのタコへの本気のライバル宣言。
おまけにタコ本人にツッコまれているし・・・
この子は不遇な目に会うほど味が出る子だなぁ。
佐々木先生といいみずだ子さんといい、何かと厄介な人たち(?)と絡むことで魅力を倍増させる。そんな子。
あと、10巻P84のバカ2人。
嗚呼・・・ホント男って悲しい生き物・・・
2人ともリアルガチで言っているだけに余計にね。
でも、それぞれ目標や生きがいが見つかったようで。
大樹も舞台の子道具作りから進化してきているのかな?まあ、比較対象がちおりとりふゆという規格外なので今まで目立ちませんでしたが、器用な子なんですよね。
そう考えると、ちるみの相方としてはこれ以上ない適役?

戻る