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スーパーメイドちるみさん - 11巻

先生の代表作である本作、ついに最終巻。
月刊誌での4コマ12巻って、これはホントに偉業だっ!
この12巻ではこれまでに無数にちりばめられていたフラグ、特にラブフラグの回収がメイン。
雑誌連載の頃はそれを感じて「やっぱり次が最終巻?」と思っていましたが、やはりそうでした。
複雑に入り組んだ人間関係も収まるべきところに収まり。
頭のお話からそれが全開でした。
まずは佐々木先生と倉田先生。
それに触発されるように大樹もようやく自分の気持ちに気付き、それをきっかけに色々動きだします。
実は意外と人間関係の中心にいるのが彼。
ちるみ・紅林・みずだ子・ちおり。
結果としてその周囲の人たちもいるため、ホントに物語の中心。一応主人公(?)ですし、ただのナースフェチではありません。
・・・ナースネタもまさか最後まで引っ張るとは思わなかったですね。
恐ろしい事は連載が終了しても引っ張られる事。
連載終了後のスペシャルではジャンボでの新作の「オーロラ百貨店」で本作がコラボ。
そこでもナースフェチキャラをいかんなく発揮していました。
もはや彼の代名詞?

冒頭でも言っていますが、ラブフラグ回収がメインのため話が進むごとにそれぞれの物語が結末を迎えていきます。
先生の作品らしくどれも後味のいいもの。
誰が誰と次の道を歩んでいくのか。今までの道と全く違う道を選ぶ人もいます。
雑誌連載では語られなかった「最終回後のみんな」も巻末描き下ろしで♪
それが一番の見どころかもしれません。
それぞれがどんな幸せをつかんでいるのか。そして、道を踏み外しそうな子が一人・・・
嗚呼、この子もか。
誰がどうなっちゃうのかは、是非とも単行本で♪

実は最終回、そして巻末描き下ろしを加えても紐解かれなかった謎もあります。
『メイドとは何か』
や、別に哲学的な意味は全くないんですけどね。
この物語ではなぜか狭い地域にメイドが大量出現。
その全員が同じ機関から派遣されています。
その機関も、メイドたちも謎がいっぱい。特に彼女たちの過去。
それについてはずっと伏線としていくつも登場してきましたが、それについての謎解きは行われませんでした。
謎は謎のまま。
彼女たちの過去についても、メイドという存在についても謎のまま。
特にちづる部長に関しては見た目も大きく変化したりと色々あったり、以前もタマラさんと面識があったということもありますし・・・
やっぱり気になりますよね。
謎解きについては今後も無いかもしれませんが、彼女たちはまた登場するかもしれません。
先生の作品は作品間のつながりが強く、舞台や時系列を共通にしている作品が多いです。
他の作品でまたひょっこりと顔を出してくれるかもしれませんね♪

カバー裏では先生の占有でもありカバー裏のロゴ担当でもある弓長九天先生が登場!
別のベクトルで展開される物語も一緒に最終回だ!

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