作者 | 渡辺志保梨 | 作者HP | ||
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掲載誌 | まんがタイムポップ → まんがタイムジャンボ(芳文社) | 単行本数 | 3巻(連載終了) | |
Wikipedia | ごちゃまぜMy Sister | |||
チャート | ![]() |
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内容 | 鷲野さんちの長女・「純」には2人の兄と1人の弟がいる。 長男・「秀」は「女の子は大和撫子であれ」、二男・「健」は「女の子も元気がいい」、三男・「優」は「女の子は優しいのが一番」。 そんな環境で育った純は、期待通りに才色兼備で運動神経抜群の優しい女の子に成長。 ちょっと体力が付きすぎていたり、人並み外れた食事の量は御愛嬌? 妹の事を心配して、なぜか妹と同じクラスに潜入して、すっかり馴染んでしまっている「36番」こと長男の秀。 ※純のクラスは35人。36人目の生徒ということで「36番」。自らそう名乗って以降、周囲のほとんどの人がそう呼んでいる。 そんな兄妹たちのちょっと変わった日常を描く、ほのぼのファミリー4コマ。 まんがタイムポップにて連載が開始するも、掲載誌があっという間に廃刊。 掲載誌をまんがタイムジャンボに移して連載を継続し、現在までに3巻までが出ている。 その後も連載は続いたのだが、現在までに4巻の発売に関する言及はない。 |
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感想 | キャラクターの名前がそのまま性格にも出ていますね。 中でも「秀」はまさに秀才で、高校時代は9回委員長(=3年間ずっと)をしており、成績は主席。 大学にはほとんど顔を出さないのに成績優秀。現在も潜入先の高校で成績トップを・・・ そう、「妹が心配で高校に潜入し、すっかりクラスに馴染んでいる」という点は物凄く異常なのですが、それを除けば実は一番まともな人。 メインとなるのは「純」ですが、家でも学校でも側にいて、彼女の行動に的確にツッコミを入れることが出来るため、重度のネタ的存在でありながら、重要なツッコミであったりもします。 「純」は主にネタ製造機。 女の子らしいと見せかけて・・・実は物凄くたくさん食べて、物凄く力持ちさん。というネタが多いです。 ネタの多くがこの二人に所以するもので、3巻以上続いています。つまり、それだけバリエーションを膨らましての展開です。 設定自体はほとんど変わらず、途中で進級。当初中学生だった「優」が同じ高校に進学。 兄妹4人揃って高校に・・・?という変化がありますが、基本的にそれ以外の変化は無し。 そのため、ネタとしては2巻以降はどうしても予定調和的なものが多くなりますね。 若しくは、それを見越してのもうひとネタ。 笑いメインで見ると、食傷気味になってしまうかもしれませんが、作品としての安定感は抜群です。 どこを読んでも安定したレベルのお話が綴られています。 この作品に限らず、先生の作品は総じて「安定感」と「安心して読む事が出来る作風」が大きな特徴。 例え長期連載であっても、最初に感じた作品の印象そのままに連載が続きます。 よくある「萌え4コマ」と呼ばれるモノのシスコンな兄達と違い、本作ではどちらかというと“お父さん”に近いですね(父は父で別にいるんですが)。 それに、常識を弁えていて(高校に入り浸ってはいますが)、妹の食欲と体力を矯正して大和撫子へ導こうと影に日向に支え続ける・・・ 他の男兄弟達も、純を大切にしながらもべったりではなく、ほどいい家族としての距離感を保っていますし。 この距離感が作品の安定感と読みやすさに繋がっているのかもです。 というわけで、「個性的な妹」と「シスコンな兄」な作品ですが、イロモノという印象は感じない作品でした。 |
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雑記 | 同社作者さんの作品に「花の湯へようこそ」という銭湯を舞台にしたものがあります。 本作の3巻のあとがきでも触れられているんですが、実は鷲野さん一家が花の湯を訪れるエピソードがあります。 それが「花の湯へようこそ」の3巻P89〜。 銭湯でも純らしさ全開でした♪ というわけでファンには嬉しい共演でした。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2007年10月6日 ・2巻:2008年8月7日 ・3巻:2009年5月7日 |
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