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レーカン! - 6巻


アニメ放送スタート!
ますます勢いに乗る霊感バリサンワールドから目が離せません。
ついに6巻達成で長期連載と呼べる部類の作品に。
大きな特徴ではあるのですが、ここに至るまでにほとんどレギュラーの追加がないのです。
準レギュラー自体は増えているのですが、中心となるメンバーは代返侍&コギャル以降の増員がありません。
元々やや大所帯ではありますからね。

準レギュラーやサブではこれまでに登場したキャラたちも続々登場。
どなりんジジイや1クラス霊、山田兄や不幸の黒猫などなど。
そういった意味で、最初から通しで読んでいる必要がありますね。
今後準レギュラーとなっていく女の子の霊も登場(P95〜)。
レギュラー自体の入れ替わりは無いですが、準レギュラーやサブの増員が非常に多いこともこの作品の特徴。
1回きりの登場か?と思わせておきながらの再登場が結構多いのです。

この巻での個人的に特に好きなエピソードはP75〜 のカメラのエピソード。
1つのカメラでこんなにも遊べるのか!というネタのバリエーション。
「霊とカメラ」と言えば相性抜群です。とはいえ、ここまで多種多様なネタを生み出す作品を私は他に知りません。
心霊写真はもちろん、古いカメラあるあるや天海さんたちならではのネタ。
恐らく他の作品で同様のネタを使ってもこうはならないだろうな、「レーカン!」だからこそここまで賑やかで楽しくなるんだろうな。
個人的に「読者を巻き込めるか」が作品の評価の上で重要なものだと思っています。
その意味で非常に優秀なのがこの作品。
読むだけでその世界に引きずり込まれ、その賑やかな空気を共有している気分になる。
「賑やか」という作品は多くありますが、本作の様に「読者も一緒になって盛り上がれる」という空気を作ることができる数少ない作品はホントに強いと思います。

毎巻ラストのエピソードは天海さんや井上さんの幼少期のシリアスなお話があるのですが、今回はアニメ化のタイミングということもあったのかそれは無し。
賑やかで楽しい日常のエピソードのみがギュギュっと詰まっていました。

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