作者 | 瀬田ヒナコ | ![]() |
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作者HP | ![]() |
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掲載誌 | まんがタイムジャンボ(芳文社) | |||
単行本数 | 13巻(連載中) | |||
特設サイト | コミックナタリー まんがタイム |
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アニメ公式サイト | レーカン! 公式ホームページ|TBSテレビ | |||
Wikipedia | レーカン! | |||
チャート | ![]() |
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内容 | 転校生の天海響は礼儀正しい黒髪の普通の女の子。でも、実は・・・とんでもなく霊感体質。 生まれつきのため、本人は全く気にしていないが、彼女の行く先々には常に心霊現象が・・・ 心霊現象やオカルトをコミカルに描く新感覚・霊感少女4コマ。 心霊現象を扱っていはいるものの「怖い」ではなくそれ自体をいかにネタに組み込み笑いに変えるかに主軸が置かれている。 頭身の高めの絵とデフォルメされた絵を併用させることでメリハリを付けており、「心霊現象と笑い」と併せて2重のギャップになり、本作ならではの作風を生み出している。 主なネタは天海の周囲で常に巻き起こる心霊現象とクラスメイト達の反応。 特にクラスメイトの井上は心霊現象が苦手であり、リアクション要員ともいえる立ち位置として出番が多い。 逆に、心霊現象に対してクールなクラスメイトもおり、それがネタとなることも多い。 また、霊たちの存在意義である「この世への未練」を描くこともあり、時に切なく、時に眼頭の熱くなるエピソードも多い。 彼らを通しての人と人の繋がりを描く美しい物語と予測不能の笑いが見事に融合した良作。 当初は読みきりとしてスタート。その後、連載化された。 作者にとって初の単行本。 |
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感想 | 実は心霊体験の類ってちょっと苦手です。 や・・・ほら、霊とかってどう笑わせたらええか分から・・・いえ、なんでもないです。 まあ、「どう扱っていいか分からないので苦手」なのは本音です。 そんな心霊現象をコミカルに描いたのがこの作品です。 ええ、ホントに見事にコミカルです。恐い表現はまぁ、驚くほど出てきません(霊達もなんだか人間味溢れる皆さんです)。 出てきても、やっぱり笑いのための演出です。 笑いの基本「緊張と緩和」を考えれば、これほどぴったりな題材もないのかもしれませんね。 「内容」でも書いた「頭身の高い絵とデフォルメされた絵」(それも、かなり自由自在に変化します)、そして「心霊現象と笑い」。 見事な笑いの構図がここにあります。 これが基本パターンですが、時々変化球の様にシュールなネタも不意打ちであったりします。 1巻P75のネタは、まさに「お見事!」でした。 こういうネタ、大好物でございます。 霊を扱い、コメディベースですが、ほんのり心温まるハートフルなお話もちょこんとあります。 でもまあ、やっぱり天海さんと霊とクラスメイト(特に井上さん)による霊感コメディの色が圧倒的に濃いです。 勿論、それだけではなく、他の作品のようなキャラクターの個性を描いたネタもあります。 井上さんのおばーちゃんっ子ネタや天海の天然ネタはもはや定番。 代返侍などのレギュラー霊(他で使うことなさそうな造語を作ってしまった)達の固有ネタも増えてきましたね。 コメディとしてもレベルは高いですし、何よりも「この作品ならではのネタ」というのは強いですね。 今まで「怖くない可愛らしい霊」を扱った作品は多かった(大抵萌え4コマ)ですが、「霊らしい霊だけどそれが笑いになる」という作品は珍しいですし。 同じくタイム系列の幽霊を扱った作品、「トンネルの華子さん」とも全く別の雰囲気です。 それでいて全く怖くなくって、むしろ笑いに満ち満ちた作品。 まさに、「出会えた!」という一冊です。 どの巻でも思わず涙なお話も。 霊というのはこの世に未練があり、成仏できない存在。 この作品ではそんな彼らの「未練」を描くこともあり、それがこの作品の存在感を確たるものにしている要因の一つです。 4コマ作品で涙を流すことは稀ですが、これはその稀な作品の一つ。「霊だからこそ」のエピソードが詰まっています。 2巻P98の井上さんではないですが、「反則よ あんなのッ」です(P87〜 のお話は反則級のええ話です、ホント)。 くぅ・・・やっぱ家族モノには涙腺が緩みがち・・・ この作品はパンチの利いた笑いと見事な感動のコラボレーション。 そこに心霊現象による予測不能な賑やかさ。 何だ、この作品!最強かっ!! |
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雑記 | 先生の作品「芦屋さんの猫。」に天海さんが出演されている事はご存知ですか? 実は逆にこの作品にも芦屋さんがちょこっと出演しています。 1巻P65にて携帯で写真を撮る天海さんを見かける通行人として。 4コマ目のメガネの男性がそれです。 やっぱりご近所さんなんですね。 また、2巻P64でお祭りのスタッフとして登場して天海さんのお父さんと絡んでいます。 3巻P13右4コマ目のメガネの人もそうなのかな? さらに、2/3巻の作者紹介の所に登場する猫・・・ 同じく弁慶と義経がいます。 義経はさらに5巻P16にも登場。 掲載誌の出版社さんが違うのでがっつりコラボは難しいかもしれませんが、いつかそういうのも見てみたいです♪ |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2011年8月6日 ・2巻:2012年2月7日 ・3巻:2012年12月7日 ・4巻:2013年10月7日 ・5巻:2014年12月6日 ・6巻:2015年4月7日 ・7巻:2016年4月7日 ・8巻:2017年6月7日 ・9巻:2018年6月7日 ・10巻:2019年6月7日 ・11巻:2020年8月21日 ・12巻:2021年9月7日 ・13巻:2022年8月5日 ・零巻:2015年6月5日 |
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関連項目 | ●ジャンル |
・ロングセラー ・アニメ化 ・心霊モノ |
●チャート |
・感動 ・万人ウケ(高い) |
●データ |
・学校 ・血液型 ・身長 |
●作品研究 |
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●作者別 | ・芦屋さんの猫。 | ●各巻感想 |
・1巻 ・2巻 ・3巻 ・4巻 ・5巻 ・6巻 |