1. トップ
  2. レビュー
  3. タイム兄弟誌
  4. サクラ町さいず
  5. 1/2巻感想

サクラ町さいず - 1/2巻

複雑な家庭の春田信一朗君。
母が一昨年前に再婚し、その母が昨年他界。結果、義父との2人暮らしに。
この設定がこの作品のミソ・・・というわけではなく、日常系ホームコメディです。
初期を中心に義父と息子の微妙な距離感は出てきますが、賑やかな学校のメンツの方が目立っていますしね。
ただし、最終巻ではこの信一朗君の設定が割と重要だったりします。だから覚えておこうネっ!

本作の重要な要素の一つが「ひろえちゃんの実らない想い」。
当初は普通の友達の1人。
でも、ある時から突然信一朗君の事を意識するように。
それ以降、定番のネタと化して9巻までずっと・・・
個人的にはレビューでも書いていますが1巻P78で初めて意識するようになったのかな?と思っています(P108では意識・・・というか、妄想するようになっていますし)。
こういうちょっとしたことで意識するようになったりもしますし。
複雑な家庭環境&頑張る小さな主婦、という点でも共感できるところの多い2人。個人的に凄く好きだったりします。
次のページではこれも定番となる東雲(兄)である達也の方想いも芽生え。
その4コマ目が双方のなかなか相手に伝わらない想いネタの根源になっているんでしょうね。
その直後には達也は「想われる側」としての立ち位置も獲得。どっちにしろ被害者だっ!

上でもちょっと触れていますが、割と複雑な家庭環境の場合が多いです。
萌え4コマの場合は「そもそも親がいないんじゃないか?」という中高生をよく見ます。
子供だけで生活している家とか・・・どんなファンタジーだ。リアルにやったら社会問題だ!
この作品ではちゃんと家族や親戚が登場!活躍してくれます。
が、主人公の信一朗君は冒頭で語っているように複雑な環境。
ひろえちゃんも両親が離婚して母親との2人暮らし。しかもその直前まで両親はケンカばかり。
4コマ作品としては珍しく設定が重い?
でも、作中ではそんな空気は全く感じさせませんが。
とはいえ現在進行形で苦労している人もいますが。春田さん一家・・・
どうして親戚は台風の様な人ばかりなのか。
皆悪い人ではないんですが、苦労する男が2人。
そのうちの1人である麻子さんとの関係性が徐々に変化していくあたりも注目ポイントです。
それ以外にもハルコさん(信一朗君のお母さんで故人)の同僚である高木さんも2巻のラストで登場。
この1/2巻ではまだまだ存在感が無いですが、先生方も個性豊かな方ばかりで、今後大きな活躍をしてくれる事になります。
ちょっと先の話にはなりますが。
なにげに登場人物が凄く多い作品なのです!

戻る