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サクラ町さいず

作者 松田円 サクラ町さいず
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おしごとザッキ(ブログ)
掲載誌 まんがタイムオリジナル・まんがタイムラブリー → まんがタイム(芳文社)
単行本数 9巻(連載終了)
Wikipedia サクラ町さいず
チャート
内容 中学生を中心とした個性豊かな登場人物たちによる、アットホームコメディ。
主人公である「春田信一朗」を軸に、義父の「春田信二」との二人暮らしのネタ、「田中ひろえ」や「東雲兄弟」らのクラスメイトとの絡みを描くネタ、そして近所の人たちや親戚とのネタが大きな柱となっている。
ほのぼのした雰囲気が印象的であり、主にキャラクターの個性や人間関係がネタとなっている。
また、学生中心の作品であるため当然恋愛要素も含んでおり、中学生という独特の心情が強く描かれている。
設定上、主人公と義父と血が繋がっておらず出会ってまだ2年ということで、若干不思議な親子関係(息子がドライということもあるが)ではあるが、親子の仲はいい。

1巻の初期から中盤にかけて画風が変わった後は、ほぼ現在まで大きな変化はなく、安定している。
2002年より掲載誌を変えつつ(一時期は2誌並行連載)連載が続いた長寿作。
ちなみに、並行連載時は掲載誌によって学生メイン・教師や単発ネタメインと、色が違っていた。
当初はラブリーのみ、その後オリジナルでの並行連載。
その後、再びラブリーのみとなり、ラブリーのリニューアルに伴いタイムへ移動した後に完結した。
感想 流石はタイムレーベルでの長期連載作品です。
抜群の安定感と読みやすさです。
日本語が読める方ならどなたでも楽しんで頂けるんじゃないか、っていうくらいの作品です。

この作品の最大の魅力は、中学生という特殊で微妙なお年頃を描いている、というところでしょうね。
長期連載ということで、キャラクターも増えていっておりますが、メインとなるのはいつもの中学生ズ。
彼らの日常がコミカルに描かれていて、楽しい雰囲気の作品なんですよね。
個人的に一番好きなのはひろえちゃんのネタですね。
5巻P5右のネタは特に好きです(この子の空回りっぷりはステキすぎます)。
頑張れ!恋する女の子!

それにしても、ひろえちゃんが信一朗君を意識するようになったきっかけは描かれていませんでしたが、個人的には気になりますねぇ(1巻P78左のがきっかけかな?そうなのかな?次のネタでもそれっぽい反応でしたし。でも、その後のバレンタインはスルーしていたし・・・。P108や2巻P22では完全に意識していますよね。)。
主婦(主夫)な二人に色々と感情移入しちゃってますんで。
男女を問わず、家事が出来る子供ってなんかいいですよね(そういうキャラ、好きなんです)。
中学生メインなので、恋のお話が多いですね。
見ていてほのぼのするような可愛らしい恋愛感情が幾つも登場します。

3巻あとがきで「キャラも話も展開も地味」を自称していますが、個人的には「落ち着いている」という印象です。
話があちらこちらにとっちらかることなく、「いつ読んでも安定した面白さ」があります。
それが長期連載の秘訣なのかもしれません。
そして、長期連載だからこそなのかもしれませんが、なんだかんだでこの作品も人数が多いですよね。
メインとなる中学生ズ。もう片方のメインの先生達(並行連載時のメイン)。
それ以外にも個性豊かな親戚やご近所さん達。個性豊かで明るく楽しい人たちばかり(4巻P100右のお隣さんのネタ、爆笑ました)。
少しずつ登場人物が増えていき、今じゃ大所帯です。
当初は信一朗君が主人公とはっきりしていましたが、今は群像劇と言った方が近いも知れません。
それが新たな話の展開を生み出し、飽きのこない作品になっているんだと思います。
無論、キャラクターの増え方もゆっくり時間をかけてなので、それぞれのキャラクターがしっかりと読者に定着してから新たなキャラクターの参戦。
そのため、登場人物がごっちゃになることも無かったです(4巻からは人物紹介が相関図になっていますし)。
単行本 発売日 ・1巻:2004年9月3日
・2巻:2005年8月3日
・3巻:2006年4月3日
・4巻:2007年3月7日
・5巻:2007年10月6日
・6巻:2008年11月7日
・7巻:2009年7月7日
・8巻:2010年12月7日
・9巻:2012年5月7日
試し読み
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関連項目 ●ジャンル ロングセラー
大人数
ラブコメ
中学生
●チャート 癒し
万人ウケ(高い)
●データ 主婦なお子様
誕生日
●作品研究
-
●作者別 作者別作品一覧 ●各巻感想 1/2巻
3/4巻
5/6巻
7/8巻
9巻
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らいか・デイズ
小学生と中学背の違いこそあれ、子供たちを恋愛中心で描いたほのぼの作品という点が共通。
どちらも読んでいて微笑ましくなるエピソード満載です。
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