タイム兄弟誌で並行連載し、長期連載を完結させた作品。
1巻にて既に並行連載しています。
お馴染のタマさんですが、実は初期のタマさんはかなり違う姿でした。
猫というか・・・不思議なイキモノ?(1巻あとがきでも触れられています)
や、元々不思議生物ではあるんですが。
初期は毎回のように新しい不思議生物や新キャラクターがやって来てはひと騒動・・・という感じでした。
しかも、人間キャラクターに関してはほとんどがそのまま準レギュラーに。
この作品の世界感と基礎を固める時期です。
この作品の特徴として、「前回の話の設定を引き継ぐ」があります。
萌え4コマではよくあるのですが、一般4コマ誌の作品では珍しいです。
1巻でも早速「タマさんが太る → 次の回でダイエット」という構図が出ています。
2巻では普通に3話連続のお話も出てきており、この作品では複数話でひとまとまりという事がちょくちょくあります。
1回で話が終わり、途中から読んでも支障がない作品が多い中では珍しいです。
こういうのが許されるのはストーリー4コマと人気作くらい。
この作品がその後者である事は言うまでもないでしょう。
人気作であれば「この作品目当てに読む人」が多いので、前後編や設定の引き継ぎがあっても問題がない場合が多いですので。
や、業界内部の話を知っているわけではないので推測ですが。
そういう事もあってか、割と「ネタとして出てきた発言が後になって重要な要素になる」という事も多いです。
例えば2巻P33での楓の「あたしもうカレシいるんだわ」という発言が後になってその相手登場。
でも、厳密に言えばもう登場しているのですが・・・
という風に、話が絡み合っていくのです。
設定や伏線が複雑に絡みながらも話自体はゆるくて賑やか。
不思議な作品です。
はい、お馴染の「好きなネタ」のコーナー。
1巻P24のネタ、シュールで大好きです。しかもこれ、単行本で追加された描き下ろし分。
初期のネタは割とシュール系が多かったりして、この頃の方が好みかもしれないです。
そして、そんな中でも特に好きなのが1巻P90右のネタ。
作品全体を通しても一番好きかもしれないネタです。
2巻P37左も好きです。特に4コマ目の杏ちゃんのセリフ。グッジョブです!
それを見てから同じく2巻P49の描き下ろしを見て下さい♪
シュールかつブラック(?)なネタでは2巻P97。「カプンコ」という不思議生物が見えるようになった杏ちゃんに対するタマさんのボソっと放った一言。
いや〜・・・この手のネタ好きです。