作者 | 楯山ヒロコ | ![]() |
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作者HP | ZebraのZ | |||
掲載誌 | まんがタイムファミリー(芳文社) まんがホーム(芳文社)(並行連載)(連載終了) |
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単行本数 | 7巻(連載終了) | |||
Wikipedia | 椿さん | |||
チャート | ![]() |
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内容 | 大富豪の草野家には家政婦がいる。 それも飛びきり優秀で人間離れした家政婦が・・・ どんな問題も完璧に解決する彼女の名は「椿さん」。ただし、解決方法は予想の斜め上。 超人的な身体能力と突飛な発想。何よりも性来の行動力と凝り性な性格が生み出すのは賑やか過ぎる日常。 シンプルな設定と最強家政婦によって生み出される安定感抜群の日常コメディ作品。 作者にとって初のコミックス。 また、並行連載に加えゲスト掲載によってジャンボを除くタイム兄弟誌4冊に掲載経験を持つ上に、連載では休載が一度もない。 |
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感想 | 「タイム兄弟誌らしい作品といえば?」 そう聞かれた時に私の場合、この作品を上げるんじゃないでしょうか。 他のブランドではなく、「タイム系列!」という印象を強く受けます。 何よりも、優秀な4コマ作品の条件をばっちり抑えている優等生作品です。 ・設定がシンプル(設定は『大富豪さんちの敏腕家政婦さん』のみ) ・ネタが1本ずつ独立している ・雑誌で連載の途中から読んでも楽しめる ・4コマ目には必ずオチがある ・誰かが不幸になったり被害者が出る内容ではない ・予想の斜め上を行くネタ ざっと書きだしただけでもこれらの要素が揃っています。 改めて見てみると、凄いですね。 これだけ条件の揃った作品というのは非常に珍しいんじゃないでしょうか。 何よりも、たった一人のキャラを軸にしてこれだけ連載を続けるというのは驚きです。 と言いますか・・・この作品が初のコミックス。 この技量は既にベテランクラスでは?というくらいです。 内容としては草野家や近所を舞台に日常を描くものです。 ちょっとしたトラブルだったり、地域のイベント。ホントに何気ない日常。 そう、ホントに何気ないんですが、椿さんがいるだけでひと騒動。 超人的能力と凝り性から、ちょっとしたトラブルを物凄い方法で解決してしまう。 うっかり漏らした言葉から驚きの事態へ・・・ということも。 水やりをすれば水芸で。 箒が壊れればアタッチメント付き長さ10段階変形に改造し。 掃除中に見知らぬ髪の毛を見つければ身元調査。 「高級マグロが食べたい」と漏らせば環境整備から始める。 ハイスペックな上に行動力があって何よりもそれを楽しむという最強キャラ。 これだけ連載が続いてもまったく色あせないのは彼女の思考も行動も、その全てがおもちゃ箱をひっくり返したような予測不能さから。 そして、それだけアグレッシブでありながらその全ては「自分が楽しい」と「草野家のため」であるが故、とってもアットホームな作風に仕上がっています。 連載誌である「ホーム」の名に最もふさわしい作品です。 そのためか、行動自体は突飛ではあるんですが、ギャグまんがや爆発的な笑いというタイプではない印象。 比較的落ち着きのある万人ウケタイプの4コマ作品です。 先生の作品の特徴としては、「時間がゆっくり流れている」ということ。 草野家の坊ちゃん、稔君も連載開始当初は高校生でしたが、4巻にて大学へ進学。 おバカキャラだったんですが、成績も向上していきました。 ちょっとずつ成長しています。ちゃんと「ドジキャラ」はそのままに。 同級生の萩ちゃんも偶然同じ大学に進学。しっかりと準レギュラーの座を守っています。 サブカルだとラブコメに発展しがちな設定ですが、あくまでも「同じ大学の同期生」というポジション。 個人的にはこの設定がグッジョブ!です。お互いに意識しないからこそ生まれる雰囲気やネタも多いんです! そして、萩ちゃんだけでなく男友達も村雨君と神無月君がいます。 実はこの3人。凄い設定を抱えているんですが・・・その辺りは単行本カバー裏で。 はい、カバー裏までネタがびっしりです。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2011年3月7日 ・2巻:2011年9月7日 ・3巻:2012年3月7日 ・4巻:2012年9月6日 ・5巻:2013年5月7日 ・6巻:2014年6月7日 ・7巻:2015年8月7日 |
試し読み |
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関連項目 | ●ジャンル |
・ロングセラー ・家族モノ ・大学生 |
●チャート | ・万人ウケ(高い) |
●データ | ・ハイスペックキャラクター | ●作品研究 |
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●作者別 | ・100万ボルトの彼女 | ●各巻感想 |