作者 | 楯山ヒロコ | ![]() |
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作者HP | ZebraのZ | |||||||||
掲載誌 | まんがくらぶ(竹書房) | |||||||||
単行本数 | 3巻(連載終了) | |||||||||
Wikipedia | ||||||||||
チャート | ![]() |
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内容 |
単行本1巻の頭にあるように『超静電気体質の鳴神さんの奮闘記』。 超静電気体質の「鳴神響子」は常に帯電中。人に触れれば静電気が走り、機械に触れれば破壊。 その体質のため、日常生活も苦労が絶えない女子中学生。 そんな彼女と友人の「安達ひかり」、担任の「平賀雄大先生」、そしてクラスメイト達との100万ボルトな日常が描かれる。
ネタのほとんどは当然彼女の体質によるものであり、雷撃によるトラブルや体質改善や有効活用の模索が中心。 そのためか、「4コマ目にはオチを付ける!」が徹底している作品。 |
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感想 |
兎に角設定を最大限に活かした作品! ネタの多くがその静電気体質によるものです。でも、不思議とマンネリにならないのです。いつだって新鮮。 似た設定では「とらぶるクリック!!」がありますね。 PCをはじめとする電化製品に触れると必ず破壊してしまう少女。 この作品ではさらに広く、機械関連だけでなく「静電気」を中心に話が展開されます。 この手の特異体質を扱う作品では、ヒロインで特異体質の子が「トラブルメーカーな上にやたらアクティブで明るい」か、「能力を気にして引っ込み思案だけど友達に振り回されて・・・」が多いです。 が、この作品は「普通の女の子」なんです。 確かに特異体質を気にしていますし、友達にも過去のトラウマから積極的になれないところはあります。 でも、自分の体質の事を知ろうとしたり、からかってくる男子に敵意を見せたり、アクティブなところがあるけどセンシティブだったり。 ホントに体質がなければどこにでもいてそうな女の子。不器用さと中学生らしい無邪気さの共存。 実はその点が凄く気に入っている所。 アクティブな性格なのに(1巻P26とかいいキャラしてます)友達を家に呼ぶだけでもドッキドキ。 交友関係には不器用な子って、一歩離れたところから見ていると凄く可愛らしいです。
真面目で一生懸命で、なのになぜかいつも勘違いされちゃう、ちょっと乙女心の分からない平賀先生。 どうしても被害者サイドの立ち位置になりがちな方です。 この手の作品では被害者サイドのキャラが必要なんですが、それがこの先生だからこそいい味を出しているというのがあります。 まっすぐで熱血でへこたれない。 どれだけ被害に遭っても絶対に味方でいてくれる。 この先生が被害者役じゃなかったら作品の印象も全く別のものになっていたかもしれません。 実は私も冬場は静電気が酷い方。や、当然ここまでは凄くないですが。 私も有効活用を考えようかしら・・・ |
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雑記 |
まー、大抵の方が気付いているとは思いますが、皆さん電気関係のお名前。 ヒロインは鳴神響子。「鳴」と「響」が雷からきていると思います。もしかすると「雷神」も? で、安達ひかりは電気なので「光」から。 んで、平賀雄大は?はい、学校で習いましたね!日本で静電気・・・もとい、エレキテルといえば「平賀源内」先生! ちなみに、平賀源内といえば生涯独身。その理由は・・・ね。 稲田はそのまま、「稲妻」からでしょう。 「稲妻」という言葉も「雷は稲の妻」と言われたことに由来するという説がありますし。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2012年10月6日 ・2巻:2014年2月24日 ・3巻:2015年6月27日 |
試し読み | 竹書房 -TAKESHOBO-:1巻 | ||||||
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●データ |
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●作品研究 |
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