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同級生の推し作家に百合妄想がバレた結果

作者 紺色3号 同級生の推し作家に百合妄想がバレた結果
作者HP pixiv(先生本人)
掲載サイト ツイ4
単行本数 4巻(連載終了)
Wikipedia
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チャート
内容 百合妄想が暴走気味な「西園寺ジュリ」がバイブルにしている百合小説を落としてしまい、それを拾ってくれたのが偶然にも作者の「立花ひろみ(P.N.橘ロミ)」。
作家とファン、そんな2人の「百合とは何か」談義(ジュリの熱弁?)と、決してひろみと百合な関係にならないようにと苦悩するジュリの賑やか百合コメディ。
読者としての意見を聞きたい、そして友達になりたいひろみ。一方で自分が過度に干渉することでひろみの作風を壊さないようにしつつも乱立する百合フラグに困惑するジュリ。
友達?百合?それともただの作家とファン?
ニヨニヨ眺めることができる百合作品でありながらもしっかりとコメディを入れ込んできている新進気鋭の百合コメ作品。

ツイ4作品ということで、単行本でもフルカラーであることが大きな特徴。
また、作者にっとて初のオリジナルであり、初の単行本。
感想 基本的に私は「百合だから」で反応したり拒絶したりは特にないです。
ウチのサイトのテーマは一貫して「笑い」ですので。
その観点から言わせていただきますと、凄く好みです。
キャラクターが静(ひろみ)と動(ジュリ)と対照的で、ジュリはジュリで百合妄想と百合フラグを必死に折りに行くさまがコミカルなのですが、一方でひろみはひろみで淡々としたところがあり。
この比較が落差となって笑いを生み出しています。
何かを愛しすぎているキャラというのはコメディリリーフになりますし、その対象がすぐそばにいる。
割とそういう作品はあるものの、この作品での一番の特徴は「自分自身でブレーキをかけなければいけない」でしょうか。
周囲や相手からブレーキを掛けられるキャラは多いですが、ジュリが「距離感」「百合フラグ」を意識して自分で必死にブレーキをかけるさまは新鮮です。

話が進むにつれて特に互いに考えや距離感について悩むシーンが出てくるのですが、それは百合としてではなく世間一般での「コミュニケーション」として重要な内容です。
自分と違う相手だから、どう付き合い、どう向き合っていくのか。
その考えと実践が描かれており、純粋に対人バイブルとしても有効な内容だと思っています。
ジュリのように傾聴し、まっすぐに相手と向き合える人間になりたいなぁ。

ジュリが表情豊かで明るいキャラということもあって、作品全体も明るくて読みやすいです。
日常系の百合と違ってしっかりとそれらがネタとして昇華され、きちんと落としてくれているのが好印象♪
連載がツイ4であるため「毎日1本ずる更新」というちょっと変わった形式。
そのため数本で1話というくくりがあるものの、1本ずつでもちゃんと落としてる感じですね。
単行本 発売日 ・1巻:2021年5月12日
・2巻:2021年11月12日
・3巻:2022年7月8日
・4巻:2023年6月8日
試し読み
(連載サイト)
ツイ4
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