『フィスト・オブ・コンドル』の感想です。#鑑賞記録 続きを読む面白そうなあらすじだったので見てみました。アクション映画が好きなのですが、香港映画と邦画(園村監督がアクション監督をしているか、推しのアクション俳優さんが出る映画)が多めだったのでいろいろみたいなと思って見ました。・タイトルのときに「前編」とあって笑いました。最初に前編とあることで「なるほど〜続編が前提!」と納得して見られるのでよかったです。(ホラー映画とかナンバリングがおかしかったり、そもそも2から日本公開されたりなのでもう気にしていないです。日本語字幕があるだけ感謝……!)・主人公の語りが中心で進むのが結構新鮮でした。主人公が何を考えているか分かりやすい反面、抽象的だったり、後から分かる過去などを前提にした語りがあり、「これ、後からきっと分かるやつだな……」「分かった〜!よかった〜!(過去が重い……!)」と思いました。個人的にはあまり見たことのない雰囲気で好きですが、普通にお金のかかった映画が好きだったり、B級映画に慣れていないと「?」と思うかもしれません。・コンドル拳の書物、コピーしたらいいのでは?貴重そうな書物の取り合いが物語の主題の一つですが、こういうのを見るたびに「コピー……だめですか?!」と思ってしまいます。人力で書き写す方法でしか書物が作れない貴時代ならともかく……あとどれだけ貴重か、コンドル拳をなぜ習得したいのか、書物が手元にあることで何を示せるのか分からなかったので最後までいったいなんだったんだ?と思いました。・空手?合気道?みたいな師匠が韓国語を話していて、何の武術か気になりました。それにしても主人公の弟の手下にボコボコにされていて、もう少し見せどころを……!と思いました。・主人公の初アクションシーンがなぜか海辺で、「『魔界転生』でこんなのあったなあ……」と思いました。この場面以外にも、中華(香港?)映画や日本のアクション(特撮?)っぽい雰囲気の構図や物語の要素があり、そういうのが作りたかったのかなと思いました。木人樁みたいなのを打つところが『葉問』シリーズっぽいし……(肘で相手の攻撃を受けるところとか少し似ている気もしましたが、よく分からないのでかっこいいな〜!と見ていました。)・双子の弟に間違えられたり、酒場で絡まれたり、主人公がとにかく大変そう。この日は、『フィスト・オブ・コンドル』を見る前に『エクザイル/絆』を見ていたため「今日はかっこいい人が液体がぶっかけられる絵面をよく見るなあ!」と思いました。『マスターZ』くらいテンポを早くしてボコボコにしないので主人公はすごいと思います。(香港映画のテンポが早すぎるのでは?)それにしてもバイクに乗る主人公のシーンで仮面ライダーっぽい雰囲気を感じてしまい、やはり特撮っぽいアクションが撮りたかったのだろうか?と考えています。・めちゃくちゃ主人公が弟を恨んでいるらしいので大切な人を寝取られたか?と思いましたが、そんな鉄板じゃなくて弟×主人公の同人誌を作られて頒布されたとかでは?と思っていたら寝取られたうえに妻子を殺害されていて、「想像の斜め上の重さがきた……」と思いました。私は寝取られが分かった時点で、「は? 双子が騙したとはいえ数年は一緒にいた相手が分からない妻子、いる?」とめちゃくちゃな思考で解決しました。(というか、寝取られのとき主人公ではない相手に寝取られたというショックが欲しいので、寝取られならがっつり妻にも寝取られショックを与えてくれ〜!と最悪なことを考えていました。寝取られはショックがでかければでかいほど脳がぐちゃぐちゃにされて最高なため……)そもそも主人公が妻子の生活を見守っているの、プライバシーとかストーカーとかの面で心配です。あと弟が兄の妻子を殺害したのもよく分からないです。兄が好きすぎて妻子を持つな、俺を見ろってこと……? それか一緒に修行したいとか、弟にとって最強の敵を作って打倒してさらに強くなりたいとか?・修行のシーンがテンプレートながら結構独特でよかったです。令和の時代の価値観から見ると非効率かもとは一瞬思いますが、伝統的な武術の精神的な修行も込み(物語の側面もある)ので気にしねえ!の精神で見ています。それにしても道場にいったら地面に顔を埋めている先輩がいるの、インパクトやばすぎる。あと弟は入れなかったはずなのに欠番みたいな存在になって「非公式の弟子」みたいな扱いになっているし……師匠、臨機応変なのはいいけどちゃんとこういうのは対応したほうがいいですよ……(イレギュラーを認めたら、他のイレギュラーにも対応しないと不満が出て厄介なので。)(師匠、武術の腕はあっても集団をまとめるカリスマ性とかリーダーシップ能力はそんなに……感があり、心配です。)・この作品で結構好きなのがしっかりタンパク質を摂っていることです。タンパク質は大切!・コンドル拳の書物が盗まれるときに、弟にボコボコにされた弟子が泣いていて「泣く暇あるなら立て!!!早く治療して追いかけろ!!!泣いてカロリー消費する意味ある???なんのために修行してきたんだ?!!!」と思いました。いろいろ映画は見てきましたが、負けてこんなに即座に泣く人は本当に初めて見ました。書物を取られたら世界が滅びるのかな……(たぶん滅びません。)・道場に入るときの主人公たちが髪型しか違いが分からず、「どっちの髪の長さが兄で弟だっけ……」と思いました。人の顔を覚えるのが苦手だったので兄と弟を見分けるときに頭がフル回転していました。・アクションは体がしっかり動く人のアクションでよかったです。なぜかSEが小さめで爽快感が薄めなのが気になりますが、暴力描写重視ではない特撮風の表現がしたかったのかなと思いました。(あと画面を揺らして動いている感を出す表現があまりなかったのも印象的です。)その割に最後のアクションで『モータルコンバット』のフェイタリティみたいな攻撃で、敵の脳を破壊していますが……コンドル拳をだれにでも伝授していたら危険すぎるのは一発で分かりますが、今までの暴力控えめアクションから後半で一気に暴力度が上がって驚きました。あと敵が主人公の弱点をつくために手で縫い物をして装備品を作っていてよかったです。そういう地道な努力の表現と「あっ、それさっき作っていたやつだ!うまくできてよかった〜!がんばれ!!」と勝手に思うのが好きです。・低予算感はありますが、個人的には後編も見たいです!なぜならアクションがよかったので!!!畳む 鑑賞記録 2024/02/04(Sun) 17:45:08
#鑑賞記録
面白そうなあらすじだったので見てみました。
アクション映画が好きなのですが、香港映画と邦画(園村監督がアクション監督をしているか、推しのアクション俳優さんが出る映画)が多めだったのでいろいろみたいなと思って見ました。
・タイトルのときに「前編」とあって笑いました。
最初に前編とあることで「なるほど〜続編が前提!」と納得して見られるのでよかったです。
(ホラー映画とかナンバリングがおかしかったり、そもそも2から日本公開されたりなのでもう気にしていないです。日本語字幕があるだけ感謝……!)
・主人公の語りが中心で進むのが結構新鮮でした。
主人公が何を考えているか分かりやすい反面、抽象的だったり、後から分かる過去などを前提にした語りがあり、「これ、後からきっと分かるやつだな……」「分かった〜!よかった〜!(過去が重い……!)」と思いました。
個人的にはあまり見たことのない雰囲気で好きですが、普通にお金のかかった映画が好きだったり、B級映画に慣れていないと「?」と思うかもしれません。
・コンドル拳の書物、コピーしたらいいのでは?
貴重そうな書物の取り合いが物語の主題の一つですが、こういうのを見るたびに「コピー……だめですか?!」と思ってしまいます。
人力で書き写す方法でしか書物が作れない貴時代ならともかく……
あとどれだけ貴重か、コンドル拳をなぜ習得したいのか、書物が手元にあることで何を示せるのか分からなかったので最後までいったいなんだったんだ?と思いました。
・空手?合気道?みたいな師匠が韓国語を話していて、何の武術か気になりました。
それにしても主人公の弟の手下にボコボコにされていて、もう少し見せどころを……!と思いました。
・主人公の初アクションシーンがなぜか海辺で、「『魔界転生』でこんなのあったなあ……」と思いました。
この場面以外にも、中華(香港?)映画や日本のアクション(特撮?)っぽい雰囲気の構図や物語の要素があり、そういうのが作りたかったのかなと思いました。
木人樁みたいなのを打つところが『葉問』シリーズっぽいし……(肘で相手の攻撃を受けるところとか少し似ている気もしましたが、よく分からないのでかっこいいな〜!と見ていました。)
・双子の弟に間違えられたり、酒場で絡まれたり、主人公がとにかく大変そう。
この日は、『フィスト・オブ・コンドル』を見る前に『エクザイル/絆』を見ていたため「今日はかっこいい人が液体がぶっかけられる絵面をよく見るなあ!」と思いました。
『マスターZ』くらいテンポを早くしてボコボコにしないので主人公はすごいと思います。(香港映画のテンポが早すぎるのでは?)
それにしてもバイクに乗る主人公のシーンで仮面ライダーっぽい雰囲気を感じてしまい、やはり特撮っぽいアクションが撮りたかったのだろうか?と考えています。
・めちゃくちゃ主人公が弟を恨んでいるらしいので大切な人を寝取られたか?と思いましたが、そんな鉄板じゃなくて弟×主人公の同人誌を作られて頒布されたとかでは?と思っていたら寝取られたうえに妻子を殺害されていて、「想像の斜め上の重さがきた……」と思いました。
私は寝取られが分かった時点で、「は? 双子が騙したとはいえ数年は一緒にいた相手が分からない妻子、いる?」とめちゃくちゃな思考で解決しました。
(というか、寝取られのとき主人公ではない相手に寝取られたというショックが欲しいので、寝取られならがっつり妻にも寝取られショックを与えてくれ〜!と最悪なことを考えていました。寝取られはショックがでかければでかいほど脳がぐちゃぐちゃにされて最高なため……)
そもそも主人公が妻子の生活を見守っているの、プライバシーとかストーカーとかの面で心配です。
あと弟が兄の妻子を殺害したのもよく分からないです。
兄が好きすぎて妻子を持つな、俺を見ろってこと……? それか一緒に修行したいとか、弟にとって最強の敵を作って打倒してさらに強くなりたいとか?
・修行のシーンがテンプレートながら結構独特でよかったです。
令和の時代の価値観から見ると非効率かもとは一瞬思いますが、伝統的な武術の精神的な修行も込み(物語の側面もある)ので気にしねえ!の精神で見ています。
それにしても道場にいったら地面に顔を埋めている先輩がいるの、インパクトやばすぎる。
あと弟は入れなかったはずなのに欠番みたいな存在になって「非公式の弟子」みたいな扱いになっているし……
師匠、臨機応変なのはいいけどちゃんとこういうのは対応したほうがいいですよ……(イレギュラーを認めたら、他のイレギュラーにも対応しないと不満が出て厄介なので。)
(師匠、武術の腕はあっても集団をまとめるカリスマ性とかリーダーシップ能力はそんなに……感があり、心配です。)
・この作品で結構好きなのがしっかりタンパク質を摂っていることです。タンパク質は大切!
・コンドル拳の書物が盗まれるときに、弟にボコボコにされた弟子が泣いていて「泣く暇あるなら立て!!!早く治療して追いかけろ!!!泣いてカロリー消費する意味ある???なんのために修行してきたんだ?!!!」と思いました。
いろいろ映画は見てきましたが、負けてこんなに即座に泣く人は本当に初めて見ました。
書物を取られたら世界が滅びるのかな……(たぶん滅びません。)
・道場に入るときの主人公たちが髪型しか違いが分からず、「どっちの髪の長さが兄で弟だっけ……」と思いました。
人の顔を覚えるのが苦手だったので兄と弟を見分けるときに頭がフル回転していました。
・アクションは体がしっかり動く人のアクションでよかったです。
なぜかSEが小さめで爽快感が薄めなのが気になりますが、暴力描写重視ではない特撮風の表現がしたかったのかなと思いました。(あと画面を揺らして動いている感を出す表現があまりなかったのも印象的です。)
その割に最後のアクションで『モータルコンバット』のフェイタリティみたいな攻撃で、敵の脳を破壊していますが……
コンドル拳をだれにでも伝授していたら危険すぎるのは一発で分かりますが、今までの暴力控えめアクションから後半で一気に暴力度が上がって驚きました。
あと敵が主人公の弱点をつくために手で縫い物をして装備品を作っていてよかったです。そういう地道な努力の表現と「あっ、それさっき作っていたやつだ!うまくできてよかった〜!がんばれ!!」と勝手に思うのが好きです。
・低予算感はありますが、個人的には後編も見たいです!なぜならアクションがよかったので!!!
畳む