エルヴィン・スミス1 07 R-18
釦を全て外された寝衣の前が開かれ、背に腕を差し入れて体を起こされる
袖から腕が抜かれ、下に着ていた肌着の裾を下衣から引っ張り出して掴まれて
その下にはもうなにも身に着けていないのに――
熱で動きが鈍い自分には団長の動きを止める事は出来なかった
するりと脱がされてしまい、素肌が晒される

「っ……!」

思わず両腕で胸を隠し、目だけでエルヴィンを見た
彼が脱がせた肌着を椅子の背もたれに掛け、こちらに顔を向ける
素肌の背に触れる彼の手が、撫でるように動いて同時にその口元に笑みが浮かんだ

「綺麗な体だな」
「そ、そんな、ことは……」

兵団に入ってから毎日の訓練で鍛えているから普通の女性よりも筋肉が多いのでは
さすがに腹筋が割れるまではいっていないが、筋力がなければ立体機動術は行えず、巨人の討伐に必要な力も出ないのだから
というか、そんなにじっくりと見ないでほしい
そう思っていると背を支える腕から力が抜かれ、ゆっくりとベッドへ寝かされた
素肌に触れる己の髪がくすぐったい
少し身動ぎをすると、団長の手が腰で下衣の腰を締める紐に触れた
声を上げる間もなくそれが解かれて、腰の下に腕を差し込まれて軽く持ち上げられる
思わず膝をくっつけるように脚に力を入れるが、健康体の男性の力に病身の女が敵う訳もなく――
あっけなく脱がされてしまい、ぱさ、と微かな音を立てて衣類が重ねられた
最後の一枚はさすがに脱がしはしないだろう
どうにか胸だけを隠して、とは熱と恥ずかしさで逆上せそうな頭で考えた
だが彼の手は腹部を滑るようにして下へと下りて
触り方がおかしくないかと思っているとその指先が下着の端へと入り込んだ

「きゃあっ」
「うん?」
「あっ……い、いえ、少し、驚いて……」

リヴァイを始めとした精鋭の特別作戦班にたった一人で勝った団長
そんな人を、自分が止められる訳がない
彼の好意を受け入れると返事をしたのだから、これも受け入れなければ
満足に動けない自分の看病をしてくれているのだから
泣きそうだけど――と思っていると先ほどと同じように腰を持ち上げられた
スル、と腰から太腿を通り足首から引き抜かれる
咄嗟に右腕を動かしてなんとか下腹部を隠した
羞恥心で自然と涙が滲み、エルヴィンの顔を見られなくなる
きっと、顔も真っ赤になって――と思っているとギシ、と音がして蝋燭の灯りが陰った
左に向けていた顔の横に手が突かれ、自分の上にエルヴィンが覆い被さるように身を乗り出す

「っ――」

この格好は、非常に危ないのでは
男女の関係についてはあいまいにしか知らないが、確か、このような形で行われるはず
でも団長は服を着ているから――と混乱した頭で考えていると彼の手が頬に触れた


「は、はい……?」
「このまま抱いてしまいたい」
「~~っ、あ、あのっ、まだ、お付き合いを、始めたばかり、で……」

と、言っているのに何故肩のベルトを外しているのか
普段から身に着けているそれを外す動きは手慣れている
腰の布を押さえるベルトも、シャツの釦も外して
立ち上がり、脱ぎ落されたシャツの下には逞しい体が隠されていた
胸とか、腹筋とか、腕とか
蝋燭の陰影に浮かび上がる筋肉の線がとても綺麗だった
男性らしい体つきに見惚れてしまうが金属音が聞こえて我に帰る
背中に向けていた視線を動かして見えたのはブーツを脱ぎ、太腿のベルトを外すエルヴィンの姿だった

「え、えぇっ……エルヴィン、私、まだ――」
「君が、俺の腕の中に落ちて来た時」

心の準備が、と続けようとしたのにエルヴィンに遮られてしまう
目を瞬いてこちらに背を向けている彼を見た
カタ、と小さな音と共にベルトが椅子の背に掛けられる

「天使が堕ちて来たと思った」
「……」
「驚いた。とても美しい少女だと……一瞬で心を奪われた」
「……そう、だったんですか……」

それを聞いては目を天井へと向けた
それであの日から彼の様子が変わったのか
自分に対しての想いが、あまりにも強すぎて異常な行動を
おかげで周囲の人々にまで迷惑を掛けてしまった
昨日、恋人となることを承知した時点で彼からは逃げられなくなったのだろう
威圧されて受け入れる事しか出来なかったが――
ギシッと音がして、天井を見つめている目を見開く
視線を少し下へずらすと、自分の上に覆い被さるような格好のエルヴィンの姿があった
彼の胸のところまで見たところで目の位置を戻す
さすがにその下までは見る勇気がなかった
いつの間に全部脱いだのだろう
なんて考えている間にも唇が重ねられ、歯列を割って舌が口内に入って

「んっ……」

粘着質な音を間近に聞いて、エルヴィンの舌の感触にぞくりと寒気とは違うものが背筋を這い上がる
口を離される一瞬で何とか呼吸をして、そうしている間にも彼の手が腕の下へと滑り込み胸に触れられた
男性にはない柔らかさを確認するように動き、その先端に指先が触れる

「っ……」
「寒くはないか」
「はい……」
「君の体は柔らかいな」
「……そう、ですね……男性とは違いますので……」

唇を解放され、ちらりとエルヴィンの胸へと視線を落とした
見るからに硬そうだと思っていると腕を掴まれて胸の上から避けられる
寝具の上に腕を押さえ込まれ、続いて彼の顔が首の付け根へと埋められた
吐息が肌に触れ、くすぐったくて身動ぎをしてしまう
唇が触れて、それから小さな痛みを感じた
噛まれたような感じではないが、何の痛みだろうか
その痛みは場所を変えて、何度も繰り返し与えられた
首にも鎖骨にも、胸にも
僅かに首を起こし、目を動かしてエルヴィンを見て――肌を吸われているのだと分かった
唇が離れるとその部分は小さく赤く跡が残っている
こんな風になるのかと思っていると、胸の先端が口に含まれてびくりと肩が揺れた
赤子以外でもそこを口にするのか
転がされるように触れられて、くすぐったいような気持ちが良いような
不思議な感覚を覚えながら首を戻して天井を見つめた
目を閉じて、熱でぼやける意識を保とうとする
もういっそ、気を失ってしまった方が楽なのかも知れないけれど
そんな事を考えていると、腕を押さえていた手が離れて脇腹から腰、太腿へと撫で下ろされた
そのまま、内側へと移動して下腹部を隠している手に触れる


「は、はい……?」
「慣らさないと痛みが酷いぞ」
「っ……はい……」

初体験の時、女性には痛みがあると聞いた事があるような
ならば少しでも痛みは少ない方が良いだろう
でも自分ですら必要以外で触れない部分にエルヴィンが触れるだなんて
少し――いやかなり怖いけれど
そう思いながら右手をそろりと離して寝具の上に伸ばし、その先の手でシーツを握った
すると彼が体を起こしてこちらの両膝に触れる
膝を折るようにして持ち上げられて、それから左右に開かれて

「っ……」

高熱のせいで痛む関節が動かされ、思わず眉を寄せる
蝋燭の位置的に、大半は影になっているであろうがやはり見られるというのは恥ずかしいものだった
そんな場所、自分は見る事はないのだから
膝の間にエルヴィンの体が入り、膝から撫でるようにして下りた手の指先が秘部に触れた

「ひっ……」
「緊張しなくても良い。君は、全てが美しいな」
「……うぅ……」

されている事も、言われている事もどちらも恥ずかしくて碌な言葉を返せない
秘部に触れる指が一点を掠めるとびくりと膝が揺れた
なんか、気持ちが良いような、痺れるような
片手の手首を口元に寄せてなんとかその刺激に耐えた

「う、ん……!」
「……感じやすいのだな」
「っ、わ、分からない、です、全部、初めてで――あっ」

信じられないくらい甘い声が出て慌てて口を覆う
意識してないのに勝手に漏れた声
それを聞いたエルヴィンが楽しそうに笑った

「可愛らしい声だ。もっと聞かせてくれ」
「う、うぅ……んっ、あ――」

手で覆った分、くぐもった声にはなったが抑える事は出来ない
自然と涙が滲み立て続けに与えられる快感に膝が跳ね、背を逸らせて体が痙攣するように触れた

「ふっ、う……んんっ」

今のはなんだったのだろうか
は熱以外の汗が滲む額を手の甲で拭いながらぼやけた視界で天井を見つめた
乱れた呼吸を整えようとしているとエルヴィンの指が滑るように下へと下ろされる
触れられた部分はなんだか、濡れているような感触がした
その部分を撫でるようにして触れた指が、体内へと入れられたのが分かる
異物感に眉を寄せ、思わず腰を引くように脚が動いた
でも力が入らずに踵がシーツに滑るだけで意味はない
指を押したり引いたり、何度も繰り返されて、それから指が増やされて
感じた痛みにはびくりと肩を揺らした

「い、た……っ」
「……ふむ、相当な負担を掛けるが……」
「?……」
「指二本だと俺のとはだいぶ違う。……すまないが、我慢してほしい」

言いながら彼が秘部から指をゆっくりと引き抜く
それから膝で立つようにして体を起こし、呆けて見つめていた自分の視界にそれ・・が入った
行為の際には通常の時よりも大きくなると聞いた事がある
誰に聞いたのかは覚えていないけれど――恐らくユミル辺りだろう
そういうものなのかと、なんとなく知っていたつもりだったが――
は上がりそうになった悲鳴を押さえ込むと深く息をはいた

「ぁ、あの……」

なんと言えば良いのだろうか
そんなもの入りません
そう言いたいのだが、何故だか口が上手く動かなかった
混乱している内にエルヴィンがこちらの左の太腿を抱え、体が近付けられる
先ほどまで指を入れられていた部分にその先端が、触れて――

「っ!い、嫌っ、やめて――」

彼が言った通り、指とは違う大きさに恐怖心が勝り思わず背を起こして両手でエルヴィンの胸を押した
思ったよりも硬い体に驚きながらも離れようとすると彼の手に首を掴まれる

「っ――」


言いながら力を込めて後ろへと押し倒され、動きに合わせて髪が舞い上がった
緩いウェーブが複雑な弧を描きながら体の上に落ちる
同時に首を締めるかのように指に力を込められて息苦しさと恐怖に目を見開いた

「……駄目じゃないか、大人しくしないと……痛い思いをするのは君だ」
「っ、エルヴィン……?」
「それとも、痛い方が良いのか?」

普段とは違って低い声
目を彼の顔に向けると、微笑んではいるのだが何故か背筋が冷たくなるような、そんな不思議な表情を浮かべていた
首を絞めるという異常な行動に硬直しているとエルヴィンが体勢を整えて、再び秘部に先端が触れる
そして、間を置かずに押し入られて強い痛みを感じた

「いたっ、い……!」

身を捩ると一旦それが抜けるが、両手で腰を掴まれて動きを封じられてしまう
それから、こちらの事など気に掛ける様子もなく侵入してきて――
見開いた瞳から涙が零れ落ち、悲鳴に近い声が漏れた

「ひっ、や、あぁっ――」
「くっ……さすがに、キツいか……だが、入った」
「う、うぅっ」

身を裂くような痛みにエルヴィンの肩を掴み、痛みを堪えて彼を見た
先ほどとは違い、少し辛そうに眉を寄せながらも優しく微笑んでいる
怖かったり優しかったり本当に不思議な人だと思った
どちらが本当のエルヴィンなのだろう
どちらも本当の彼なのだろうか
目が合うとエルヴィンの手が腰から離れて親指で目尻を拭われた

「熱いな……君の体温が高いからか」
「い、たい、です……っ」
「力を抜いて」
「……はい」

頭は熱でぼんやりとしているのに痛みは鮮明に感じる
それに耐えながら、なんとか力を抜こうとした
意識した事のないその場所の力なんて、どうやったら抜けるのか知らないけれど
これはいずれは経験する痛みだったのだろう
思った以上にその時が早かっただけで――
とにかく、この耐え難い痛みをどうにかしようと繋がる場所に意識を向ける
痛みに慣れたのか、それとも力を抜く事が出来たのか
最初の痛みよりは少しマシになったところでエルヴィンがふうと息をはいて肘を折り、顔の距離が近付いた

「すまない、無理をさせた」
「……いえ……」

とてつもなく、痛かったけど――というか、今も痛いのだけど
でも先ほど見てしまった物が自分の中に入っているというのは不思議な感じだった
あんなもの、入らないと思っていたのに
は痛みが落ち着いてくると手を彼の背へと移動させた
指を滑らせて周囲の皮膚とは異なる質感に触れる
そこで動きを止めるとエルヴィンが近い距離で笑った

「古傷だ。痛みはない」
「傷……そうですか。エルヴィンも、怪我を……」
「今は団長だがその前は分隊長。さらに前は一般兵だった。任務に出れば怪我をすることもあった」
「……そう、ですよね。エルヴィンも……昔は、訓練兵で……」

何年も昔の事だろうが彼も自分と同じだったのだろう
訓練とか座学とか、演習とか
想像するとなんか不思議で、その頃のエルヴィンの姿を見てみたかったなと思う
そんな事を考えて少し身動ぎをして、感じる息苦しさに少しだけ眉寄せた

「あ、あの、この後は……?」

こうしていれば良いだけだなのだろうか
ずっと下敷きにされているのは結構息苦しいのだけど
身長差があるから彼の体の下に入ってしまって酸素が薄く感じる
知識のほぼ無い自分に、エルヴィンがクスッと笑うと肘をつくようにして上体を少し起こした

「では動くが……」
「動く……?」
「君はそのままで良い。声も我慢せずに聞かせてくれ」
「……」
「まあ、何事も経験するのが一番だ」
「……あっ、いっ――」

言い終えて彼が体を引き、再び埋められるのが分かる
動かれると痛みが強くなるが挿れられた時よりはマシだろうか
とにかく、痛みを逃がす事に集中しなければ

「いっ、た……あ、あのっ」
「どうした」
「これっ、て、女性側は、ずっと、痛いんですか……?」
「いや、慣れれば……男側の技量もあるだろうが気持ち良くなる」
「そう、なんですね……」
「だが君の場合は……相手が俺だからな」
「?……」
「大きいだろう」
「あ……はい……」

正直、引くくらいに
いや他の男性のそれ・・を見た事がないから大きさ云々は良く分からない
男性である彼がそう言うのだから、エルヴィンのは大きいのだろう
そう思い、動きに合わせて揺れる視界で天井を見つめた
訓練兵が使う物とは違う柔らかな寝具がキシキシと音を立てる
震える呼吸をはいて、エルヴィンの背に触れる手に力が入った
彼の肌を傷付けないように指を握りこむ
エルヴィンが動くたびに粘着質な音が聞こえて、息遣いを間近に感じて

「う、あ、んんっ――あっ」

不意に、痛みの中に気持ち良さのようなものを感じて違う声が漏れた
何だ今のはと思っていると、エルヴィンがこちらに目を向ける

「……感じてきたか」
「え……?」
「相性は良いようだ。安心した」

言いながら先ほど声を上げた部分に擦りつけるような動きに変わり、は逃れるように身動ぎをした
彼の背に触れていた手も肩へと移し、押すようにして力を籠める

「あっ、あ――いやっ、あぁっ」
「ははっ、良い声だ」

エルヴィンが愉しげに笑い、腕が背に回されてもう一方の腕が腰を抱え、逃れる事は出来なかった
肩を掴む手に力が入り、ガリと彼の肌を引っ掻いてしまう
でもそんな事は全く気にならないようで、動きはより大きいものへと変わった
両手をエルヴィンから離し、腕で顔を隠して歯を食いしばる

「う、うぅ――」

「あっ、はい……?」
「顔を見せてくれ」
「だ、駄目です、恥ずかしくて……」

そう言っているのに、彼の手が両方の手首を掴み頭上へと持ち上げられた
そのまま寝具に押さえつけられて、相手は片手だというのに動かせなくなってしまう
これが男女の力の違いか
上から押さえているから、体重も掛かっているのだろうけど――

「あ、はっ……」
「善がる顔も愛らしい」
「うぅっ、み、ないで――」

なんて、言っても止めてくれる訳がない
彼には加虐心があるのだろうか
そんな事を考える間にも何度も体の奥を突かれ、より深く繋がれると視界が白むほどの快感が背筋を這い上がった

「あっ、あ――!」

膝が勝手に動き、間にあるエルヴィンの体を挟む
痙攣するようにガクガクと震えて――それとほぼ同時になにか、熱いものがじわりと広がるのを感じた

「――っ……大丈夫か、
「はい……」

目の前にいる筈なのに、声がぼんやりとして聞こえる
それでもなんとか返事を返すと手首を押さえていた手が離された
頭を撫でられ、頬を撫でて
その感触に目を閉じると零れ落ちた涙を拭われた

「……あぁ、そうだった。身体を拭くはずが……湯が冷めてしまったな」
「冷たくて、良いです……すごく、暑くて……」

今は湯で絞った温かいタオルよりも冷たい方がありがたい
額に浮かぶ汗を拭いながらそう言うとエルヴィンが頷いて体を引いた
ずるりとそれ・・が体内から抜かれ、少し間をおいて何かが溢れるのが分かる
これは、シーツが酷い事になっているのではないだろうか
初めての時、女性側は出血を伴うと聞いた事があるし――
でもそれを確認する為に体を起こす体力も残っていなかった
少し休んでからシーツを変えなければ
さすがに団長である彼にそんな事まではさせられないから
はそう思いながらベッドを下りて衣類を拾い上げるエルヴィンの背へと目を向けた