リヴァイ 08
男性と肌を合わせるというのはやはり恥ずかしい
身長差があまりないから互いの胸と腹部、腰が触れ合い、自分の膝の間にリヴァイの脚が片方入っていた
彼は小柄ではあるが、筋肉の起伏は目立ち筋肉のせいか全体的に硬い感じがする
手は冷たいのに他の部分は温かく、不思議な感覚だと思いながらこちらを見下ろすリヴァイの目を見つめる
こんなにも近くで兵長の顔を見る事になるなんて
人類最強という呼び名の男性と、恋人関係になるなんて
訓練兵団に入った時には想像すらしなかった――と思ったところで唇が重ねられた
反射的に目を閉じると舌が唇を舐め、応じるように開けば舌が口内へと入れられて
ぬるりと舌が触れ合って――唾液が絡む音にぴくりと指先が動いた
自分の手は、どこにあれば正解なのか
男女の事に関しては本当に無知であり作法というものが分からなかった
リヴァイの手はこちらの体を抱くように回されている
自分もそうすれば良いのだろうか
そう思い、寝具の上に伸ばしたままだった手をそろりと持ち上げて彼の背に触れた
筋肉の線を辿るように撫で上げると、リヴァイが唇を離す

「くすぐったい」
「あ、すみません……」
「だが悪くねぇ」
「……ふふっ、そうですか」

触れても構わない、という意味だろうか
そう思いぎゅうと抱きついてみて――思ったよりも厚い胸板に驚いた
全体的に硬いなと思っているとリヴァイの手が腰の方へと下ろされる
その部分を摩るのが分かり、は目を瞬いた

「細い」
「え?」
「折れそうだな。これで力が入るのか」
「一応、立体機動術は良い方ですが……」
「座学はどうだ」
「そちらも、良い方だと言われています」

キース教官からはどちらも優秀と言われている
十位内に入る成績ではあるが、積極性に欠けると怒られているけれど
そう思っているとリヴァイが背から手を抜きながら口を開いた

「俺の班に入るか」
「え?」
「ウィンクルムと同じように」
「……私は、団長に推薦を受けるほどの成績では……」
「どうにでもなる」

特別作戦班の一員になれば、リヴァイと共にこの旧本部で寝起きする事になるのだろう
彼の側に居られるのは嬉しいが共に訓練してきた友人たちと離れるのは寂しいものだった
それに、精鋭の先輩たちに囲まれて過ごすのも緊張してしまいそう
そんな事を考えたところで首筋に唇で触れられ、くすぐったさに身を竦めた
ちくりと微かな痛みを感じ、小さく息をのむ
場所を変えながらその痛みは続き、腕の力を緩めると彼の体が下へと移動ずれた
その拍子に太腿に何か異質なものが触れて――
ん?と思い確認しようと少し膝を立てるとリヴァイがぴくりと肩を揺らした

「っ、おい」
「はい?」
「当てるな」
「当てる……?」
「脚が当たる。勃つだろうが」
「え?……あっ、す、すみません……」

どうやら大事な部分に太腿で触れてしまったようで
慌てて膝を伸ばすと彼がふうと息をはく
形とかは分からなかったがとんでもない場所に触れてしまった
そう思っているとリヴァイの手が胸を掴み、もう一方の膨らみに唇が触れる

「っ……」

息をのむ自分に構わず、女性特有の柔らかさを確認するかのように弄られた
先端を転がされ、その奇妙な感覚にびくりと肩が揺れる
旧本部ここへ来る前にお風呂に入って来て本当に良かった
こんな事を期待していた訳ではないが、心底そう思う
胸から離れた手がわき腹を通って腰に撫で下ろされて
さらに下へと滑り、太腿を持ち上げるようにして力を込められた
逆らわずに従うと膝を立てるようにして引き起こされ、手が離れる
内腿を撫でた指先が下腹部に触れて、そのまま秘部に滑るように、触れて
無意識に右手がリヴァイの背から離れてシーツを握る
自分でも余計に触れる事のない場所へ、彼の指が触れるなんて
恥ずかしさに目を閉じると、指先が性感帯に触れたようで思わず声が漏れた

「あっ……!」

発したのとほぼ同時に左手で口を覆う
なんて声を出しているのか
恥ずかしく思い、声を出さないように歯を食いしばると、リヴァイが顔を上げ左の手首を掴まれた
そのまま持ち上げられてシーツの上へと押し付けられる

「堪えるな。聞かせろ」
「っ、で、ですが……」
「声を聞くのが良い。どうせ、堪えられなくなる」

言いながら執拗にその部分を弄られて身を捩るようにして逃れようとした
自分のそんな抵抗は易々と押え込まれてしまったけれど
男性としては小柄だというのになんて力強いのか
さすがは人類最強――と頭の片隅で考えながら手に触れるシーツを握った

「はっ、あ――んんっ――!」

なんだか、体の奥の方が熱くなるような、同時になにか追い込まれているような奇妙な感覚に襲われる
自然と滲む涙で視界が歪み、その先でリヴァイがうっすらと笑っていて――
恥ずかしさに顔を背けると横の壁へ目を向けた
無機質な石壁の一点を見つめていると指が下へ伝うように下ろされる
次に触れた場所には濡れた感触があった
気持ち悪さに眉を寄せるが、リヴァイは構わずにその部分を探るように指が動かされる
少し乱れた呼吸を整えて、次に何をされるのかと彼の方へ目だけを向けた
すると指の動きが止まって微かな痛みと共になんとも言えない違和感が――
まるで体の中に何か、挿れられたようなそんな感じがした

「っ……」
「痛みは?」
「少し……あと、違和感がありますが……」
「一本で痛いか。俺も余裕がねぇ、我慢しろ」

どうやら、指を挿れられたらしい
一度抜かれて間を置かずに二本に増えた指が挿れられて――

「いたっ……」

感じた痛みに思わず逃げるように脚が動く
体が僅かに上にずれるとリヴァイがすぐに指を抜いてくれた
違和感は残るが痛みは消えて
ほっとしたのも一瞬で、彼が体を起こした
それによって被っていた毛布が捲り上げられて肌が外気に晒される
日の差し込む部屋は暖かいが、上気した自分にはその空気すら涼しく感じられた
額にうっすらと浮かぶ汗を手の甲で押さえていると伸ばしている方の脚も膝を立てるように持ち上げられる
その膝の間にリヴァイの体が入り、そして、彼が自身の体に手を触れて
なんだろうと無意識に目を向けて見えたものに驚いて両手で顔を覆った

「ひゃあっ」
「……」
「……す、すみません……」
「見たこともねぇのか」
「ないです……」

そんな場所、今までの人生でお目にかかった事などない
先ほど太腿で触れた時とはなんだか様子が違っているようだし
なんとなく、という知識しかなくて、なんか思ったよりも生々しいというか――
いや、人体の一部なのだから生々しくて当然なのだけど
男性の体はこんな風になっているのか
開いた指の隙間から見ながらそんな事を考えているとリヴァイがこちらに近付き、右脚を持ち上げるように押された
少し間をおいて、先ほど指を挿れられた部分にそれ・・の先端が触れるのが分かる
何度か滑らせるようにして、擦り付けられるような――
そんな感じがしてからぐっと押し当てられて痛みに僅かに体が逃げた

「痛っ……」
「力を抜け」
「は、はい」

そんなこと、言われましても
どうやったら力を抜く事が出来るのか
その場所なんて今まで意識したことがないからどうしたら良いのかさっぱり分からない
とにかく、ゆっくりと息をして――痛くても我慢しなければ
リヴァイがこんな自分を相手にして満足してくれるのかは分からないけれど
はそう思い、覚悟を決めて彼の腕に手を触れた
そんな自分を見下ろして、リヴァイが視線を下へと落とす
一度離れた体の一部が再び触れて、ぐいと押し付けられて――

「!――」

やはり痛むが、今度は逃げなかった
目を閉じて歯を食いしばって――体を貫き、引き裂くような痛みを受け入れた
痛いものなのだと、自分に言い聞かせて、震える息をはいて
そうしている間にも侵略は続きリヴァイの腰がこちらの体に触れるのが分かる
目を開けると驚くくらい、優しく微笑む彼の顔が見えた
こんな表情を見せてくれるなんてと驚いていると、リヴァイの手がお腹よりも下の方へと撫で下ろされる

「入った。……キツいな」
「あ……はい……」

交わる部分に感じる痛みと熱
そして何とも言えない異物感に確かに彼のそれ・・が入ったのだと分かる
初体験の相手がまさかリヴァイになるなんて
そして、こんなにも優しくしてくれるなんて
嬉しくて泣きそうだ――と思った時には涙が目尻から零れ落ちていた
彼がそれを指で拭い、肘で体を支えるように体勢を変える

「動くぞ。痛みは……我慢しろ」
「……はい」

正直、もう抜いてほしいがリヴァイにばかり我慢させるのも申し訳ない
はそう思い、両手を寝具の上に下ろした
ずる、と内部でそれ・・が動き、再び根元まで埋められて
その動きが繰り返されてキシキシとベッドが軋む音が聞こえた
リヴァイの肩越しに見る天井が揺れて見え、耳元で息遣いが聞こえて
訓練施設でどれだけ飛び回っても汗をかかず、息を乱すこともなく、涼しい顔をしているリヴァイ
そんな彼が今はうっすらと汗を浮かべ、呼吸を乱して――切なそうな表情をしていると思いながら痛みに耐える
リヴァイが動くたびに交わる部分から濡れた音が聞こえ、そして、徐々に痛みとは違う気持ち良さのようなものを感じてきた

「う、ん――あっ」

上ずった声が上がり、思わず身を捩る
それによって挿れるのが浅くなったのか、リヴァイの両腕がこちらを押さえるようにして体に回された
圧し掛かる重さに息苦しさを覚え、思わずシーツから手を離して彼の背に触れる
そのまま、何度も体を揺すられてその動きが早くなって――
グイッとより深く貫かれたところでリヴァイが動きを止めた

「っ――ふっ……!」

耳元で短く息をはくような、微かな声が聞こえたような気がする
それから体の奥にじわりと熱が広がるような感覚があった
目を開けて視線を動かすとリヴァイがこちらの首に埋めていた顔を上げる
顔が寄せられて、唇が重ねられて
ゆっくりと離されると彼が体を起こした
同時にずるりと体内から埋められていたものが抜かれるのが分かる
少し間をおいて何かが溢れるような感覚があった
開いていた膝を閉じ、疲れ切った体を両腕を使ってなんとか起こす
腕を伸ばして毛布を掴むとそれを引き寄せて肌を覆った
リヴァイは前を隠そうともせず、片膝を立ててじっとこちらを見ているが――
恥ずかしくないのかと思いながら彼の体から視線を逸らした
お疲れさまでした、と声を掛けるべきだろうか
いやそれはなんか可笑しいか
適切な言葉を探していると、リヴァイがこちらへと身を乗り出した
片手で肩を掴まれて視線を彼へと向ける


「っ、はい……?」
「もう一度だ」
「……えっ!?今、終わったばかり――」
「良い体だ。……治まらない」
「り、リヴァイさんっ……」

視界の端に見えるそれ・・がいつの間にか臨戦態勢になっていた
ぼんやりとした知識しかないが、男性は終わったらそこ・・は重力に従うものなのでは
なのになんでまた上を向いているのか
混乱しながらもこちらの体を倒そうとするリヴァイをなんとか押し留めようとするのだが、その力に敵う訳がなく――
毛布を取られ、自分の上に覆い被さる彼を見上げて
は頬に熱が集まるのを感じながらリヴァイの体に手を触れた