小説コラム
面白いストーリーとは?
「面白いストーリーとは?」それは“波”があるストーリーです。
極端に言えば、ピンチ→ 平和→ ヤバイ→ 安定、の繰り返しということですね。
別にピンチというのは“命の危機”ということだけじゃなくて、恋愛でいえば、不倫が妻にばれそうだ(極端過ぎるか?)とか、彼女にふられて生きる望みを無くす(心弱すぎか?)とか、そういうことです。概して、『不幸な状態』ということでしょうか。
だって、ずーっと平和な物語だったら段々飽きてくるし、ずーっとピンチが続く物語だったら段々疲れてきます(M体質の人にはいいのかも…w)。
つまり、この平和とピンチの配分が、面白いストーリーかつまらないストーリーかの境目だと言えるのです。
配分といいましたが、その他にも、波の“深さ”が大切です。
そよそよとせせらぐ程度の波では、感情の高鳴りも低いわけで、読者に面白いと感じさせることはできません。
平和なときはとことん幸せに、ピンチのときはとことん苦しめてあげましょう!(目指せS!w)
さて最後に、“波”を起承転結という言葉に当てはめてみます。あくまで一例ですので、いろいろご自分でも試して下さい。
“起”
波、真ん中
“承”
波、高鳴る
“転”
波、どん底
“結”
波、いっきに最高潮へ
といった感じです。
他にも、“起”でいきなりどん底から始めてもいいし、“結”でどん底に落としても構いません。まぁバッドエンドは避けた方がいいんですけどね。
みなさんの小説に“波”はありますか?
遠藤敬之 2005/03/25 記