笑本

きらら姉妹誌の3番目としてスタートしたMAX。
Vol.1こそはきららの増刊でしたが、2004年11月号から早速独立創刊。
きららとの親和性の高かったキャラットと違い、当初より独自路線を突っ走る風潮でした。
この時期は長期連載作品が非常に多く、現在も続く作品も少なくありません。
ここで骨子が固まったところがありますね。
姉妹誌以上に新人発掘の傾向が強く、作品の入れ替わりが非常に活発。
そして、それ以上にレビューしていない作品を含め「百合作品」が多い印象。
そのため、「登場人物がほぼ女の子だけ」という作品が多いです。
あと、短期間ですが4コマで無いいわゆる普通のコマ割り漫画が多い時期もちょこっとありました。

「ワンダフルデイズ」や「落花流水」など、創刊当時の作品がそのまま長期連載として屋台骨を支えたことが大きな特徴。
連載終了時まで最長寿作品として本誌を支えた「○本の住人」も創刊当時からの作品。
入れ替わりの激しい萌え4コマ誌においてこれは最大の特徴でしょう。
その一方でやはり入れ替わりの激しさ自体はあります。
特に2010年以降はそれが顕著であり、長期連載作もこの時に次々に終了していきました。
最古参だった「ワンダフルデイズ」も2012年8月号にて、「落花流水」も2015年4月号でその長い歴史に幕を閉じました。
百合作品の多いMAXですが、「みことの一手」などの個性派作品も積極的に採用している点が面白いですね。
また、実は「かたつむりちゃん」がMAX発進だった事は意外と知られていない事実。
私も調べていてびっくりしました。

あまり関係ないですが、個人的に「きららMAX 2013年夏の読書感想文コンクール」の「4コマの達人賞」を受賞していることもありちょっと以上に思い入れのある雑誌。
当サイトを作ったきっかけの最も大きな要因の1つである「落花流水」もありましたしね。