「うらバン!」の基本は吹奏楽であり、ネタやエピソードもそこから来ているものも多いです。
一方で、こっそりとサブカルチャーや昭和の匂いのするネタもちらほら・・・
そいったネタの元ネタを一覧にしちゃおうというのがこのレポートなのです!
音楽系で私が補強できるところも可能な範囲でやっております。当然そんなに信用しちゃダメっス。
また、作中で解説が完結しているものに関しては特に触れておりません。
P.S. ちなみに、拾い忘れや勘違いが予想されます。そのつもりでご覧あれ。
また、そういった点に気付かれたらご連絡下さい。すぐに修正します。
可能な限り正しい情報をお伝えできるよう鋭意努力していきますので、ご協力をお願いします!
出典 | 作品内の言葉 | 元ネタ |
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1巻 | ||
P10 | 劇団 フルートひとり |
言うまでもなく太田プロダクション所属の芸人・「劇団ひとり」より。 |
P12 | 吹奏楽にバイオリン | オーケストラと違って、原則として吹奏楽にはバイオリンなどの弦楽器は通常無い(例外的に入っている事もあるが)。 ただ、ひとりの言うようにウッドベースが入る事がある。 |
P19 | 鼻笛 | この演奏法とは別に「鼻笛」、若しくは「ノーズフルート」という民族楽器が存在する。 鼻から息を出して、口腔内の形を変化させることでメロディを奏でる楽器。 近年は木製だけでなくプラスチックや陶器でできたものがあり、音を出すだけであれば比較的簡単に習得可能。 |
P23 | 体が資本 | 実際に吹奏楽は腹筋や肺活量、持久力が必要。 そのため、メニューの中に筋トレやランニングが入っている事も多い。 ただ、これは学校や団体に依存し、中には筋トレなどは無く1日中吹き続けるところもある。 無論、どちらにしろ非常に大変である事は言うまでもない。 |
P27 | 音が出ない | 管楽器には2種類あり「金管楽器」と「木管楽器」。 この違いは「素材」ではない。 コハルのトランペットは「金管楽器」で、唇を振動させることで音を出す。 つまり、ただ思い切り空気を吐き出すだけでは音が出ず、「まずは音が出るようになるのが最初の壁」とも言われる。 逆に唇を振動させないものを「木管楽器」と言う。 そのため、強化プラスチックでできているスーザフォンは金管楽器、 金属製のサックスは木管楽器に属することになる。 楽器屋さんでお目当ての楽器が見つからない!なんてことにならないように注意。 |
P33 | ドイツ音階 | 吹奏楽では複数の移調楽器で同時に演奏する。そのため、楽器ごとに「C管」「B♭管」等が混じることになる。 すると、それぞれが基準とする音が異なる。 そこで絶対的な「任意の音を指す言葉」が必要になり、それには一般的にここで示されている「ドイツ音階」が使用される。 詳細は解説サイトが多く存在するのでそれらを参照のこと。 |
P35 | デジカメ | 形状やロゴからソニー製の「サイバーショット」のPシリーズがモデルと思われる。 ただ、Pシリーズは2004年にて終了している(本作連載は2007年より)。 形状的には2002年発売の「DSC-P71」がモデルと思か。 |
P37 | C(ツェー) | 「C」を“ド”とするのはC管。 ちなみにフルートはC管。チューバは種類によるが、ここでの解説のままであればC管のチューバを使っていることになる。 イラストから「バス・チューバ」と思われるが、吹奏楽では「コントラバス・チューバ」の方が一般的。 というか、見た感じE♭管のバス・チューバだと思う。通称、「エスバス」。 E♭管だとすると「C」は“ド”ではなく“ラ”が正しい。 ただ、管理人自身チューバを直接触った経験があるわけではないので自信はない。 |
P39 | ALL STARS マンピーのG☆SPOT |
サザンオールスターズのシングル曲。有名曲。 ライブでは桑田自身が4コマ目のズラを被ることがお馴染。 |
P63 | エッシャー | かつてのオランダの画家で、この手の「現実にあり得ない絵」を得意とした。 |
P72 | 壁のデコボコ | ゆみの推測通り、音を反響させて客席により効果的に届けるためのもの。 |
BGM「場面転換」 吊り天井 だめだこりゃ |
言うまでも無く往年の超人気番組「ドリフ大爆笑」より。 『BGM「場面転換」』は舞台上のセットを入れ替える際に使用される曲(生放送だったため)。 『吊り天井』はコントの中でよく使用された。 『だめだこりゃ』は大オチでの長さんのセリフ。このセリフがコント終了の合図でもある。 |
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P73 | 昭和ノカヲリ 前座のマジシャン |
かつてはこういった場(アイドルのコンサート等でも)で前座としてマジシャンが出てきて場をあっためる・・・という事が一般的でした。 最近は「マジック自体がメイン」になった事もあり、「前座にマジシャン」はあまり見られません。 |
P76 | モンキーバナナ | 正式には「セニョリータバナナ」で、「モンキーバナナ」とも呼ばれます。 小型のバナナで、かつては非常によく見かけましたが近年はそれほど流通していません。 |
いやー音楽ってホントにいいものですね | 映画評論家・水野晴郎さんが金曜(水曜)ロードショーにて多用していた「いやぁ、映画って本当にいいもんですね〜」というセリフが元ネタ。 | |
P95 | 3-1 無限増殖 |
ゲームの代名詞?「スーパーマリオブラザーズ」の初代。その裏技の中でも最も有名な「無限増殖」のこと。 ステージ3-1のゴール直前の階段にてノコノコ(亀のモンスター)を踏み続ける事で1UPを繰り返す事が出来る方法が最も有名。 |
ごちになるとです みんなにおごらなきゃいけない |
言うまでも無く、バラエティー番組「ぐるナイ」の人気コーナー「ゴチになりますシリーズ」のこと。 ロールが終わった後にお店の主人に肩をたたかれた人が全てのお会計を持つという演出になっている。 |
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ファイナルアンサー | こちらも有名なクイズ番組「ミリオネア」より。 回答者が答えを選択した後に、司会のみのもんた氏が「ファイナルアンサー?」と確認するのが恒例だった。 |
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P97 | スネーク | ゲーム「メタルギア」シリーズの主人公。 敵地に潜入して「発見されずに」任務を遂行する。 |
P99 | コンガ | キューバの民族楽器で、現在は広く知られるようになった。 スティックを用いず素手でヘッドを叩くことが最大の特徴。 |
P102 | 中笑い | バラエティ番組「爆笑レッドカーペット」より。 芸人がネタを披露した後に審査員がそれに対してどれだけ笑ったかをボタンで審査。 それによって「満点大笑い」「大笑い」「中笑い」「小笑い」に分けられる。 ただ、大半が「大笑い」以上に分類され、「中笑い」は実質的に「滑った」に当たる。 なお、「小笑い」を取ったのは長い番組史上でも唯一たむらけんじ兄さんのみである(元々スベリ芸というのもあるが)。 |
P103 | 四次元なんとか | 説明不要と思うが、念のため。 漫画/アニメ「ドラえもん」の『四次元ポケット』より。 |
P104 | トリオ ザ フルート | ゲーム「トリオ・ザ・パンチ」が元ネタ? |
P105 | 昭和臭 | あの頃の(特に少女漫画)は目の輝きが・・・ |
P106 | 犯人はこの中にいる! | 犯人は世の中にいる!・・・スイマセン、ボケたかっただけです、はい。 推理モノでお馴染のセリフ。 |
P107 | 真っ直ぐなソプラノサックス | サックスといえばあの湾曲した特有のフォルムを想像しがち。 ただ、ソプラノサックスはストレートタイプが中心。なお、他のサックスの様なカーブドソプラノサックスもある。 |
P112 | 500 ルパン車 |
ルパンシリーズ、特に映画「カリオストロの城」でルパンの愛車として登場した「フィアット500」のこと。 アニメでもちょくちょく登場。 ただ、ルパンといえば「メルセデス・ベンツSSK」やCMアイキャッチでの「アルファロメオ6C1750」、「ミニ・クーパー」もお馴染。 超高級車から大衆車まで幅広く愛用している。 なお、車はアニメの演出担当の方の趣味で変わっていたのだとか。 |
アーメン つけめん ボクイケメーン | マセキ芸能社所属の芸人・狩野英孝兄さんの持ちネタ「ラーメン つけめん ボクイケメン」より。 | |
P115 | 18馬力→100馬力 | フィアット500の公式馬力は18馬力です。 |
P116 | 街中スタンドバイ | 映画「スタンド・バイ・ミー」より。 劇中で少年たちが線路に沿って歩くシーンが有名。 |
P118 | アルペジオ | 和音(複数の音を同時に鳴らす)を分散させて演奏する技法。 |
2巻 | ||
P7 | あさみんの歌っている曲 | 井上陽水さんの名曲中の名曲「少年時代」の替え歌(「風あざみ」を「風あさみん」にしています)。 |
P12 | 16万光年 その他演出やフレーズ 某組曲U |
言うまでも無く、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」です。 なお、組曲のTは「序曲」で、皆さんご存知の“あの曲”はUの「宇宙戦艦ヤマト」なのです。 Vは「出撃」、Wは「大いなる愛」と続きます。 |
P13 | チェコの大河 モルダウ |
スメタナの連作交響詩『わが祖国』の2曲目で「ヴルタヴァ」とも呼ぶ。 実は全部で6曲で編成されており、その中でもこの「モルダウ」が最も有名。 作中解説のように様々な楽器が登場し、人数が必要な曲。 |
モスカウ | おもしろFlashが一大ブームとなった時期に爆発的人気となった空耳Flash。 その人気動画の1つに「もすかう」がある。 |
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川の流れのように | 美空ひばりさんの往年の名曲。 1989年発売で、彼女の遺作。 |
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P14 | アイーダ | 歴史あるオペラ。ファラオ時代のエジプトとエチオピアが舞台で、両国に引き裂かれた男女の悲恋が描かれている。 「凱旋行進曲」などは吹奏楽でもお馴染。 |
神の鳥の意 ガルーダ |
インド神話に登場する神鳥。「ガルラ」「ガルーダ」とも。 | |
P15 | 歌謡曲 | 音楽のジャンルを示す言葉。近年はこの単語が使われる事はほとんど無くなってしまった。 |
P17 | グリース | 楽器などで使用する潤滑剤。 これを付けないと滑りが悪くなってしまい演奏どころではなくなる(P18のコハルのように)。 |
P20 | オーバーホール | 製品等を部品レベルまで分解して洗浄等を行い、再度組み立てて新品同様の状態にする作業。 |
P21 | いいゆだな♪ | ハァ〜ビバノンノ♪ |
P26 | コハルとあさみんの持っている楽器 | 両者とも「テルミン」という電子楽器。 あさみんの方はロシアの民芸品であるマトリョーシカにテルミンを内蔵したもの。 |
P29 | スーザフォン | マーチング等で使用する低音金管楽器。 多くはチューバ奏者によって演奏される。 非常に大型ではあるが金属ではなく強化プラスチックで作られているため軽量化されている。 これはマーチングや野外演奏などを前提にしているためである。 |
投下爆弾っぽい楽器 | ラテン音楽でよく使用される民族楽器の「ギロ」。 ギザギザの部分に棒を当ててこすることで独特の音を奏でる。 |
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P40 | コラージュ | 様々な素材を組み合わせた楽曲。 |
P41 | JR日本海 大清氷 | JR東日本の「大清水」が元ネタ。 「おいしいみず」にかかっているため、「おおしみず」と読む。 なお、現在は「大清水」ブランドは使用されていない。 |
P45 | ベル | 管楽器の先端の広がった所の名称。 音量を増大させるための寄稿で、「朝顔」とも呼ぶ。 |
P52 | 西鉄ライオンズ | かつて存在した福岡を本拠地としたプロ野球チーム。 現在の西武ライオンズの前身。 なお、西鉄ライオンズの応援グッズは3巻P51/52でも再度登場する。 |
P56 | 軍隊ラッパ 倍音 |
「倍音」とは口や息の使い方で解放ポジション(何も押さない)で異なる音を出す方法。 軍隊での起床/就寝/突撃ラッパはこの倍音で演奏される。 ピストンはこの倍音の間(半音階)を作るために使用される。 |
P58 | マウスピース無しでの演奏 | トレーニングとして実際にマウスピースを付けずに演奏する事があります。 |
P66 | 和音 | 複数の音を同時に鳴らす演奏法。当然、単音しか出せない管楽器では不可。 |
P81 | ゲーム KON NICHIWA〜♪ |
任天堂のゲームハード「スーパーファミコン」が発売された際のCMです。 大阪万博のテーマソング「世界の国からこんにちは」のパロディで、 マリオが「こんにちは こんにちは スーパーファミコン〜♪」と歌っていた。 |
P89 | ジュークボックス | 内部に大量のレコードが入っていて、コインを入れる事で好きな曲をかける事が出来る自動販売機の一種。 現在はレコードでなく曲をインターネット経由でダウンロードするものが主流。 |
背中につける何か | 「カラーヘルパー」という器具です。 | |
P97 | きげき王 | 言うまでも無く「チャールズ・チャップリン」。 |
P98 | 突撃!隣のロングトーン | 当然、「突撃!隣の晩ごはん」が元ネタ。 |
P103 | ウィーンブルドン | ロンドンの都市で国際テニストーナメント「ウィンブルドン選手権」が有名。 コハルなのでスポーツネタ。 |
P107 | 聖徳太子 一万円札 |
一万円紙幣はかつて聖徳太子が描かれていいた(2013年現在は福沢諭吉)。 「C号券」として1958年から1986年まで発行されていた。 |
P109 | ラジエーター | 熱の放出、若しくは熱源になる装置。 |
P110 | This is A pen | 日本ではよく見る「英文の代表」であるが、この作品の場合は初期のドリフメンバー「荒井注」氏の大ヒットギャグという線も考えられる。 |
P118 | アンサンブル | 「合奏/合唱」の意味。 2人以上で一緒に演奏すること。 |
3巻 | ||
作者紹介 | すべってころんでバンザーイ♪ | 新潟で放送されていた「新潟アイスリンク」のCM(現在は営業終了)。 冬場の夕方に何度も流れるため、新潟県民では知らない人はいないとのこと。 「やった〜!すべってころんでバンザーイ♪」という歌い出し。 |
P28 | 三連符 | 簡単に言うと「音を3分割した長さの音符」。 |
P29 | 8thビート | ドラムにおけるリズムの1つ。 近年の音楽で最も使用されるビートの1つ。 |
P30 | あの曲 ちょっとだ |
「Taboo」という曲で、トランペットのミュートを使った曲の代表選手。 加藤茶さんが「ちょっとだけよ」のネタで使用したことで知名度が爆発的に広がった。 ミュートを使用する曲としては他に吉本新喜劇の「Somebody Stole My Gal」等もあり、これもジャズミュージック。こちらはトロンボーンの曲。 |
P37 | ここの記号 | 名称は「アクセント」。 |
P39 | 枯れた技術 | かつてスキーが同様の仕組みで足首に括りつけられていました。 現在はみられず、別の「リーシュ」という器具で板とブーツを繋ぐ場合があります。 |
P44 | コハルの歌 | 枠外に描かれているようにメロディは「Twinkle Twinkle Little Star」。 つまり「きらきら星」。これは日本でもお馴染の「ABCの歌」の英語版。 正確に言えばP43の5コマ目から5コマに渡って一連の歌詞が描かれている。 |
P48 | げっ歯目 | リスやネズミ、ハムスターなどが属する哺乳類の種類。 門歯が絶えず伸び続けるため常にモノをかじっている事が大きな特徴。 ここではコハルの様子をそれになぞらえている。 |
P49 | あわてないあわてない | ひとやすみひとやすみ |
オーバークロック | デジタル回路において定格を超えるクロック周波数で動作させる行為のこと。 高い処理能力を得られる半面、信頼性の低下や発熱などのリスクを伴う。 |
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P54 | チューブラーベル | 複数の金属製の筒が吊るされた打楽器。 「のど自慢」で鳴らされる鐘を想像すると分かりやすい。 |
P62 | マーチングチューバ | マーチング用のチューバ。重い。 |
P67 | ドラッグレーサー | 直線コースを静止状態から一気に加速ていゴールまでのタイムを競う「ドラッグレース」の選手。 |
バーンナウト | ドラッグレースなどでタイヤを温めるために駆動輪を空回りさせる方法のこと。 タイヤへのダメージがある技法なので、意図せず普通の車でやるとP68の様になってしまう事も。 |
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P69 | ポッポ焼き | 新潟の名産品で細長いパンのようなお菓子。 |
P88 | 距離を測る | 音の速さは約340m/s。光の速さは約30万km/s。 光が到達する時間はほぼ無視できるため、光ってから音が聞こえるまでの時間を測定するとおおよその雷が落ちた距離が分かる。 3秒だと約1km。 |
P90 | ビブラート | 音を伸ばす際に主に高さを揺らす技法。なお、高さではなく音量の強弱を用いる場合もある。 |
P118 | あの金だらいを受けるのはあなた | 解説するまでも無く、ゴッドねぇちゃんこと和田アキ子さんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」が元ネタ。 |
4巻 | ||
カバー裏 | ねずみ風呂 | 「五右衛門風呂」が存在する事からドロボウ繋がりで「鼠小僧」。 鼠なので小動物チックなゆみ・・・という連想? |
P10 | すべってころんでばんざーい | 3巻「作者紹介」の項目にて解説済み。 |
P16 | おいしく料理されました。 | ゲーム「モンスターハンター」シリーズの「上手に焼けましたー」より? |
P81 | SANBYO | SANYO(三洋電機)は業務用機器事業が非常に強かったため、現在もこのロゴを見かける事が多い。 |
P110 | 鳥屋野音楽大学 | 新潟県に「鳥屋野潟」という潟があり、そこからのネーミングと思われる。 |
出典
都桜 和著 「うらバン!」1巻〜4巻(ページに関しては表の“出典”に記載)(芳文社)