人外が多く登場する作品。そんな作品の人外たちを纏めた「妖怪大辞典」。
今回はくろがねぎん先生の「ざっちゃん」。
東洋系の妖怪たちが大集合する作品です。
ただ、あまりにも妖怪が多いので、扉に描かれているだけの妖怪は除きました。
キャラクター | 妖怪ジャンル | 解説 |
---|---|---|
ざっちゃん | 座敷童子 | 家に住み着きその家を繁栄させる半面、蔑にすると家を去ってしまいその後の家は没落するという福の神の一種。 本作では福の神の見習いとして登場。タイトルになっているように、主人公でもある。 幼い女の子ではあるものの、妖らしく長寿。また、見習いとはいえ福の神であるため、幸運を呼ぶ力もある。その効果は家だけでなく、自身にも及ぶ。ただし、厄病神も同居しているため、家族には福が来る力は効果を発揮していない(相殺されている)。 話が進むにつれて、修行や戦利品により新しい力を次々と習得していった。 |
疫病神 | 貧乏神 | 人を不幸にする、福の神とは正反対の存在。 本作ではもう一人の主人公としてざっちゃんと戦うことになる(仲もいいのだが)。 憑いた人間を次々と不幸にし、中には自殺に追い込まれた例もある。 ざっちゃん同様に話が進むにつれて新しい力を習得。中でも変化の術は頻出し、磨きもかかっていった。 |
玉藻前 | 白面金毛九尾の狐 | その発祥は中国であり、後にインド・日本にも渡り多くの伝説を残した大妖怪(似た話がどんどんこの妖怪の話に統合されていったため)。 本作でも最強の妖怪であり、数々の能力を発揮している。いい加減でぐうたらな性格である半面、常識的なところも兼ね備えており、最終的には本作のメインである「狂星七番勝負」を取り仕切ることになる。 |
ぬらりひょん | ぬらりひょん | ゲゲゲでもお馴染の日本の大妖怪。作中同様、特徴的な頭をしており、最大の特徴はどこからともなく家に入り込み、あたかも家の人間のように振る舞い、周囲にも「家の主」と思い込ませるという能力。一説には妖怪の総大将とも言われるが、実際はそんなことはない。 本作では妖怪学校の校長として登場。「狂星七番勝負」を取り仕切っていた(途中までは)。ダメな大人代表。 |
鞍馬天狗 | 天狗 | 鞍馬山に住む天狗の中でも特に強く名も通っている大妖怪。牛若丸に剣術を教えたことでも有名。 本作でも強力な大妖怪として描かれ、あらゆる欲を捨て去った(権力欲除く)生涯一修験者として登場。 |
口さけ女 | 都市伝説 | 都市伝説出身。「私きれい?」と聞いて、「きれい」と答えた相手を追いかけて持っている鎌で口を裂く存在とされている。 社会現象にまでなった都市伝説であり、本作でもその内容通りの存在として描かれている。弱点は「ポマード」。 |
かわうそ | かわうそ | 実在の動物だが、河童の一種の妖怪として扱われることもある。 本作ではざっちゃんのサポーターとしてアドバイスを送る。 |
小袖の手 | - | 日本の妖怪の一種で、小袖の袖から伸びる女性の手。 本作では勝利特典としてざっちゃんに与えられ、紆余曲折の後に主従関係が築かれた。ちなみに「雄」設定だった。 |
見上げ入道 | - | 佐渡島に伝わる妖怪。見上げれば見上げるほどにどんどん大きくなるという一つ目の巨大な妖怪。 本作では疫病神が変化の術でこれに変化した。 |
手なが足なが | - | 福島県の民話に登場する二人一組の妖怪。その名の通り手が長いのと足が長いの。天気を操り、雨を降らせて人を困らせることがあると言われている。 本作では疫病神が変身しようとしていた。 |
二口女 | - | 後頭部に口を持つ女性の妖怪。有名な説ではケチな男の所に「何も食べない」女性が嫁ぐ。ところがなぜか食料が減り続け、不審に思った男がこっそり見てみると、後頭部の口で次々と握り飯を食べる妻の姿。その正体は山姥であった、というもの。 本作ではボウリング対決後の間幕で登場し、ボウリング親睦大会で優勝していた。 |
雪ちゃん | 雪女 | 最も有名な妖怪の一種。そのため、非常に様々な説があり、共通しているのは美しい女性であるということ。 本作ではざっちゃん同様に見習い妖怪。気弱な性格で描かれていたが、その後メンタルが強化された。 |
ぬりかべ | - | ゲゲゲでお馴染の妖怪。福岡県発祥の妖怪で、夜道に現れては人の行く手を阻む。避けようとしても左右にどこまでも壁が続き、蹴飛ばしても何をしても通れないというもの。ゲゲゲでのイメージが強いが、実際は「見えない壁」。 本作ではPK戦で疫病神がこれに変化した(実際はぬりかべに見える別のモノ。詳しくは単行本2巻参照)。 |
神野悪五郎 | - | 西の妖怪を束ねる大魔王。映画「妖怪大戦争」では頭の回転が速い切れ者という設定だったが、本作では・・・ 「昔、玉藻に弄ばれたけど、本人は未だに恋人のつもりの男でなおかつ脳筋」として登場。 |
八百八狸 八百一狸 |
八百八狸 | 個人名ではなく神通力を身に付けた狸の一族の名前。妖術や神通力に優れる狸の親玉。狸のため、当然変化に長けた妖怪。 本作でも疫病神の変化の術の特訓に協力する。 |
コックリさん | 都市伝説 | 言わずと知れた都市伝説。紙と10円玉を用いて呼び出す霊の類(多くは狐等の低級霊)で、社会現象にもなった呪いと占いと霊的なモノの混じったオカルト。多くは参加者の思い込みで行われるため、「参加者の知らない、答えられない質問」では動かないが、行うのが思春期の女の子が多く、過度の思い込みと集中からトランス状態となってしまう事件が多発したことから霊的なイメージが付いてしまった。 本作では次に紹介するイズナがさっちゃんに取り憑いた。 |
イズナ | 管狐 | 様々な伝承がある狐の妖怪。人に取りつき悪さをする説と、人を主として有益な存在である説がある。 本作ではコックリさんの一件の後、妖を呼び寄せる体質のさっちゃんのボディーガードとして側に仕える(さっちゃんの希望で「友人」という関係)ことになった。 |
人面犬 | 都市伝説 | 都市伝説より発生した妖の類。体は犬だが顔はおっさんというビジュアルの不気味さもあって、社会現象となった。 類似品に人面魚なども出現し、「シーマン」などのゲームも登場した。本作ではさっちゃんのトラウマとして登場。 |
えびす様 | 七福神 | 神様戦隊七福神(実際に七福神というのはそういう発想で結成された)の中でも、商売繁盛を司る神様であり、漁業の神でもある。福の神の中でも特に有名な神様。 本作ではざっちゃんのサポーターとして登場。 |
弁財天 | 七福神 | 七福神の紅一点。インドに源流がある女神で、芸事の神様として信仰が厚い。 本作ではざっちゃんの姉として登場。 |
コロポックル | - | 北海道の先住民とされる存在。正確に言えば妖怪ではなく、小人という分類。アイヌ語で「蕗の葉の下の人」という意味とされている。 本作では「北海道の可愛いモノの」という形で登場。 |
天狐 | 神獣 | 妖怪ではなく、神獣。つまり、白虎や玄武などの四神や麒麟と同等の存在。作中の紹介のように、狐の最高位でもあり、3000歳を超えると空狐になる。基本的に悪さはしない。 作中では玉藻の母として登場。作中最強の存在か? |
山ん本五郎左衛門 | 魔王 | 神野悪五郎と覇権を争った魔王の一人。玉藻のお見合い相手として登場・・・する筈だった。 |
酒呑童子 | 鬼 | 鬼の中でもさらに上位に位置する強力な鬼で、大江山を根城に数多くの鬼を従えていた大妖怪。九尾の狐や大天狗と並び、「日本三大悪妖怪」とされることもある等、鬼の中でも最強とされる。 本作では玉藻のお見合い参加希望者の一人。 |
牛魔王 | 悪魔超人・・? | ハリケーンミキサーを得意とする悪魔超じ・・・あれ? 本作では玉藻のお見合い参加希望者の一人。 |
バンパイア | 西洋妖怪 | 説明は不要か?西洋妖怪の吸血鬼。一説には「血」ではなく別の方法で生命を吸い取ることもあるが、やはり人間から何かを奪い生き延びる設定。 本作では玉藻のお見合い参加希望者の一人。 |
バックベアード | 米国妖怪 | アメリカの妖怪で水木しげる先生の創作とも言われている西洋妖怪のボス。 本作では玉藻のお見合い参加希望者の一人。 |
ターボばばあ | 都市伝説 | 都市伝説の一種で、超高速で車と並走する以外はまったく無害の現代妖怪。 本作ではサチやんのイメージで1コマだけの登場。 |