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トリコロ関連商品


「トリコロ」には原作の他に2つ別の作品があります。
それが、「トリコロプレミアム」というファンブックと、コミックスイメージアルバム「トリコロ」です。
前者は入手難度がちょこっと高いですが、後者はわりと普通に入手出来ます。
もっと深く八重ちゃん達の世界を知りたい方は入手をお勧めしますよ♪
いやはや・・・海藍先生の仕事に対する徹底ぶりも覗くことが出来ますしね。
ホント、頭が下がる思いです。
その設定の詳細さや一つ一つの仕事へのこだわりは、物を作る人間だれしもが「参りました」と言いそうな位です。


タイトル 内容
トリコロプレミアム いわゆるファンブックの類です。
トリコロの設定資料や制作秘話。きららの表紙を飾ったイラストやその下書き。
キャラクターの設定に、作中のお話の解説。
さらにはここでしか読めない「表紙イラストを基にした4コマ」も。
設定の中では、世に出る前の初期設定のお話もあり、八重ちゃんの設定が今と全く違うこと、舞台が七瀬家ではなく学校がメインだったことなどが語られています。
また、お馴染のステルスネタのルーツもここで語られています。
そして、作中の「難解なお話代表」のカバディについても解説され、なぜこのような表現になったのかも語られています。

おまけとして、
「Windows用スケジューラー機能付カレンダーと、デスクトップ用壁紙、及びショートカット用アイコンを収録」のCDが付いてきます。
しかも、それが入っているのがあの「かきみーら」の箱を模したカバー。
ここまで徹底したネタになっているとは!
とはいえ、このCDは対応しているのが98/Me/2000/XPまで。
Vista以降では開けませんでした。
私の場合は、バックアップ用のPCがたまたまXPだったため、一度そちらに落としてから常用している7に移し替えました。
壁紙は表紙イラストを基にしたもの、アイコンは5人 + ななせ( + ハイエナジーモードの多太美)。
さらにさらに、トリコロ「0巻」のカバー(表紙イラストは若かりし頃の幸江さん。非常に凝った作りで、裏表紙や折り返しに至るまで徹底して作られています)・ポストカード・ステッカーまでセット。

恐ろしく豪華な一冊です。
そこそこのお値段はしますが、個人的には大満足な内容でした。
コミックスイメージアルバム
「トリコロ」
イメージソングとドラマパートで綴るもう一つの「トリコロ」。
「雨」をテーマにお馴染の5人のとある日常を描きます。
内容は

01 あじさい(イメージソング)(4:22)
02 メリーポピンズ(ドラマパート)(3:05)
03 ふたつのこもりうた(イメージソング)(4:20)
04 羅生門(ドラマパート)(2:53)
05 ミネラル(ドラマパート)(2:28)
06 Ripples(イメージソング)(3:37)
07 違いのわかる人間(ドラマパート)(2:43)
08 水鏡(ドラマパート)(3:25)
09 Between Greens(イメージソング)(3:24)
10 turn(ドラマパート)(1:33)
11 Blue Swing(イメージソング)(5:29)
合計 37:25

キャストは
七瀬八重 :福圓美里  (東京出身)
青野真紀子:岡田加奈子 (大阪出身)
由崎多太美:松来未祐  (広島出身)
潦景子   :井上奈苗  (神奈川出身)
七瀬幸江 :土井美加  (宮城出身)
 ※キャラクターが方言持ちなので声優さんの出身地も書いてみました。

真紀子と多太美はちゃんとキャラクターの出身地の声優さんです。そのため方言は凄く自然です。少なくとも大阪弁は違和感なしです(当たり前ですが)。
八重ちゃんと多太美は「まさにこの声!」という感じでしたが、真紀子やにわちゃん(特に後者)は「ん?」でした。
幸江先生(原作でお馴染。まいっちんぐ)はもうちょっと元気(無邪気)な声でもよかったかな?でも、このドラマパートにはぴったりでしたね。
別のシーンを描く時にはまた違う演技で・・・かな。

原作のようなコミカルさは無く、5人のとある雨の日のごく普通の会話を描いています。
それでいながら「トリコロらしい」雰囲気です。
原作が元々コミカルだけでなく、独特のしっとりした雰囲気があるからこそ自然に感じるのかもしれません。
イメージソングもしっとりとしたいい感じの曲で、特に「Ripples」や「Between Greens」は個人的に凄く好きですね。
あと、CDとセットで「きょうのごはん。」という冊子(と言ってもかなりしっかりとしたつくり)が付いてきます。
5人でご飯を作る内容で、調理風景のイラストとレシピで出来ているんですが、このレシピに5人のメモ書きが書かれています。
それがいかにも「トリコロらしい!」作風になっていて、5人がそこにいて、そのメモでやり取りをしている光景が目に浮かぶようです。
凄いのは、その冊子やジャケットなど、全てのイラストが完全描き下ろし。しかも、結構なボリューム。
さらに、ドラマパートの制作にあたって詳細な設定や絵コンテまで作成。
かつて・・・というか現在に至るまで、原作者がここまで徹底かつ率先して制作に関わったドラマCDがあったでしょうか。
海藍先生・・・仕事しすぎですよ、と思わせられるCDでした。
ホントに、仕事に一切妥協を許さないストイックな方なんですね。
というか・・・後続の諸先生方のハードル、どれだけ上がったんやろう・・・

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