作者 | 高津カリノ | ![]() |
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作者HP | ![]() |
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掲載誌 | ヤングガンガン(スクウェア・エニックス) | |||
単行本数 | 13 + 1巻(連載終了) | |||
Wikipedia | WORKING!! | |||
アニメ | アニメオフィシャル | |||
チャート | ![]() |
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内容 |
北海道某所にあるファミリーレストラン「ワグナリア」を舞台にちょっと(?)変わった店員たちが繰り広げる人間ドラマ4コマ。 基本的に登場人物に普通の人がおらず、皆何かしら変人ちっくなところがある。 「WORIKING!!」というタイトルではあるが、働いている姿の描写は少なく、むしろ作者お得意の人間関係をモチーフにしたネタが中心。 ネタはその人間関係(特に恋愛感情に絡んだもの)と、各個人の特徴的な性質によるものが多い。 一言でいえば「ごった煮人間関係ファミレスまんが」(6巻P145より)。 アニメ化もされ、雑誌・出張編・アニメ・作者HPでのらくがき、と活躍の場が広い作品。 なお、アニメでは頭身の高い絵で統一されているが、原作ではデフォルメされた姿が多い。 「週刊誌での連載 + それ以外にも活躍の場が多い」ということでここ単行本のペースが他よりも早い。 また、単行本の折り返しでは「いつも大変な小鳥遊君をねぎらうコーナー」になっており、カバー裏では相馬にフィーチャーした内容になっている(6巻以降は表も裏もその内容になった)。 先生本人のブログでは別支店(通称:猫組)が描かれており、そちらも「WEB版WORKING!!」として単行本化されている(全3巻予定)。 |
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感想 |
兎にも角にも個性豊かすぎるキャラクターとその関係性が全ての作品です。 いやはや・・・全くどうやればここまで個性的なキャラクターを生み出し、なおかつ一つの作品で調和させることが出来るのか・・・。 多分、一人のキャラクターだけでも他の作品でメインを貼れるんじゃないかというくらい個性的です。 自称「変人描き」の先生だけあって、最大の魅力はやはりこの“人間”でしょうね(ホント、まともな人がいやしない)。 それだけに濃く強いクセが好みを大きく分ける境界線でもあります。 好きな人は好きでしょうが、濃いのはちょっと・・・という人には難しいかもしれないです。 ただ、ツボにはまった時の破壊力は凄まじいものがあります。 私ですか?無論ツボにはまった側の人間ですよ。 ええ、先生のサイトの8周年記念企画「ブックカバーなんていかがですか」に応募したくらいですよ。 あ、このブックカバーはヤンガンで連載しているのとは別の「WORKING!!」のブックカバーですが。 「もう一つのWORKING!!」についての詳細は雑記にて。 2回もアニメ化するほどの掲載誌の看板作品。そして長期連載作品です。単行本も2ケタ到達です。 この作品の最大の特徴は、「連載が続くにつれて、人間関係が変化していく」という点です。 他の作品同様にキャラクターは当然増えます。 一応ポジション的には小鳥遊君が主人公っぽいですが、群像劇というスタイルに近いです。 非常に大人数かつ全員が変人で人間関係が変化していく。 濃いなぁ・・・ 特に恋愛絡みのお話が非常に多く、「小鳥遊・伊波ペア」「佐藤・轟・杏子トリオ」らの関係性が長い時間をかけてより複雑かつ深いものになっていきます。 最近は「相馬・山田コンビ」も不可思議な方向になりながら、ドロドログログロなファミレスの人間関係を他人事で楽しんでいます(10巻P40より)。 種島さんはマスコットです。音尾さんは空気です。 それに周囲の皆さんが面白おかしく絡んで・・・ さらに山田の家出ストーリーや音尾さんの奥さん探しも並行して進み・・・ 2巻P74にて「誰かどうにかしてくれこの負の連鎖」・5巻P25にて「どんな修羅場ファミレスだ」・6巻P142にて「この店のめちゃくちゃな人間関係」というセリフがありますが、兎にも角にも「ごった煮人間関係ファミレスまんが」。 このこんがらがった人間関係が最大のミソであり、最大の魅力であり、最大のクセの強さです。 濃いなぁ・・・ 3巻では佐藤さんと轟さんでひと波乱&小鳥遊君と伊波さんでひと進展(“ひと”どころではないか?&ことりちゃん初出演)。 それ以降も毎巻毎巻怒涛のごとく進展したりかき乱したり新規参戦が加わったり・・・ 常に人間関係は移ろいゆきますが、不定期に大きなイベントで関係性が大きく変化。 濃いなぁ・・・ 個人的には8巻P26の伊波さんの「好きな人をめぐっての話なのに 私 蚊帳の外!! でも不思議 全然悔しくない!!」がこの作品を象徴しているような気がします。 それくらい濃い作品なんですよぉ〜。 それにしても、連載を2本とご自身のHPの連載に携帯配信に兄弟誌への連載。一時期はアニメも。おまけにHPでのファンサービスは他の追随を許さないほど旺盛。 多分、みのもんたさんと同じくらい働いている人なんじゃないでしょうか。 先生が一番「WORKING!!」ですね。 いつ休んでいるんだろう・・・。くれぐれもお体は壊されませんよう・・・ ちなみに、「かわいそうまさん」という単語がツボに入っています。 |
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雑記 |
先生のHP「うろんなページ」ではヤンガンとは別の「WORKING!!」が連載されています。 ヤンガンの方を「犬組」、HPの方を「猫組」と呼びます。 同じ系列の別店舗という設定で、犬組同様非常に個性豊かなキャラクターたちが働いています。 いや、むしろこちらの方が真骨頂か?というくらい変人度では猫組の方が上かも(途中で人格変わる人までいるし)。 非常に長期にわたる連載で、らくがきや企画ものでは犬組のキャラクターともコラボしています(犬組だけのらくがきも多数)。 また、既に完結していますが「ブタイウラ」というサーカス4コマもHPで連載してはりました。 HPの作品だけで単行本が数冊出来てしまうだろう作品量なので、興味のある方は是非とも先生のHPを覗いてみて下さい。 それにしても、この方はよくこれだけ個性的なキャラクターをこんなにも生み出せるものだ・・・ ちなみに、「猫組」は2012年に完結し、次の「なつめネット」へと本格的に移行しています。 |
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さらに雑記 |
7巻P40やアニメでも登場した相馬さんが山田に買ってくるように言った「シャンバリーレ」。 実在します。 ハーブや香辛料に使われる植物で、単品ではあまりお目にかかることは無いですが、実は大抵の方が口にはしています。 というのも、市販のカレーなどによく入っているらしいです。 ちなみにイラン語で、日本では「フェヌグリーク」とも呼ばれるんですって。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2005年11月25日 ・2巻:2006年6月24日 ・3巻:2007年1月25日 ・4巻:2007年10月22日 ・5巻:2008年4月25日 ・6巻:2009年3月25日 ・7巻:2010年3月25日 ・8巻:2010年7月24日 ・9巻:2011年3月25日 ・10巻:2011年9月24日 ・11巻:2012年11月24日 ・12巻:2013年12月25日 ・13巻:2014年12月25日 ・Re:ORDER:2014年6月25日 |
●試し読み | ヤングガンガン YOUNG GANGAN OFFICIALSITE |
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