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まとちゃん

作者 結城心一 作者HP
掲載誌 まんが4コマぱれっと(一迅社) 単行本数 1巻(連載終了)
Wikipedia まとちゃん
チャート
内容 「高原馬頭子」、通称「まとちゃん」は物静かで虫が大好きな女の子(でも愛してはいない)。
この作品は、小さな女の子と虫と、虫と、虫で出来た作品である。
ほぼ全てのネタが虫絡みという、萌えと、萌えと真逆の二つの化学反応によって生み出された作品。
時折ブラックジョークもあり、可愛らしい絵柄から想像も出来ないようなネタやオチが多い。
時間経過と共に進級するシステムであり、連載当初は2年生だったまとちゃんも作中で3年生、4年生に進級。
なお、同作者の「ちろちゃん」は、本作の続編にあたり、そちらでも成長を続け、現在は中学生。
まとちゃん自身、そちらでは主役ではなく登場人物の一人として出演している。

単行本の前半部はカラーページが再現されている。
感想 まあ、色々な意味で個性的(過ぎ?)な作品です。
最初に掲載された雑誌が濃ければ、内容も濃いです。小学生と虫とブラックジョークで構成されています。
実は最初に読んだのは「ちろちゃん」でした。
その時はツボに入らなかったのですが、この作品が前身にあたると知って入手。
この作品を読んでから「ちろちゃん」を読むと、不思議な事に、面白さが倍増しました。
まとちゃんのキャラクターや虫好きであることを理解するには、欠かせない作品ですね。
あと、「ダイモンジャー」のことを知るためにも。
学校を守るわけでもなく、宿題をしてくるわけでもなく、ダンプに轢かれると死んじゃうヒーロー。
それがダイモンジャー。
新番組の季節に現れるという。
というわけで、極めて狭い層をピンポイントで狙った作品、です。

ん〜・・・「ちろちゃん」は本作の続編ですし、実際は一つのレポートに纏めた方がいいのかな?
なんて考えていますが、あちらはあちらでまた別の空気なので、一応レポートは分けています。
掲載誌も違いますしね。

掲載誌も変わりましたが、ネタもあちらとは違います。
あちらも初期は虫とまとちゃんが目立つ内容でしたが、徐々に虫の出現は減り、キャラクターの個性を強く描く作品へと移っていきました。
こちらは徹頭徹尾「虫」です。
「ちろちゃん」で後に「あのまま進んでいたら・・・」と語られるほどの濃い路線を突っ走っています。
セリフも平仮名が多く使われ、小学生の幼っぽさを前面に出しています。掲載誌が掲載誌ですし。
また、非現実的な内容も多く含まれ(それも虫絡みです、当然)雰囲気自体が「ちろちゃん」とやや異なります。

掲載誌はぱれっとではないのですが、続編の「ちろちゃん」とバラバラの所に掲載すると分かりにくいと思いましたので、ぱれっと作品の並びに置いています。

今回もあります、笑本プロデュース・Wikipedia記事。
登場人物詳細はそちらを見て下さい。
単行本 発売日 ・1巻:2006年11月9日 試し読み
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関連項目 ●ジャンル シュール
小学生
●チャート 万人ウケ(低い)
●データ 身長 ●作品研究
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●作者別 ちろちゃん ●各巻感想
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あわせて読みたい
いきものずかん
広い4コマ界でも「虫」といえば圧倒的にこの2作品でしょう。
「まとちゃん」では虫そのものがネタとして多用されていますが、「いきものずかん」ではその知識がネタとして使用されています。
虫の扱い方自体は違いがありますが、共通しているのはこれでもか!というくらい虫が扱われているという点です。

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