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はとがいる → はと日和

作者 てっけんとう はとがいる
作者HP 鳩のような
掲載誌 アオブロ! → アオハルオンライン(集英社)(連載終了)
コンプエース → 月刊コンプエース → コンプティーク(角川書店)(連載終了)
コンプエースWebサイト(連載終了)
単行本数 1巻(連載終了)
Wikipedia はとがいる
チャート
内容 はとがいる。そこにも、ここにも、あそこにも・・・
二人暮らしをしている「北斗白」と「よっちゃん」の周りには常にはとがいる。
白の事が大好きなはとはいつでも彼女の側に。でも、白ははとが大の苦手。
そんな白のために日々はとの処理をするよっちゃん。
沢山の“はと”と自由人の白、不思議系よっちゃん。それにメガネの「さつきちゃん」が織りなす“はと”とカレー満載のシュール系4コマの傑作。
“空気”と“間”と“シュールさ”が秀逸な逸品。

当初はコンプエースの末尾に1ページのみの掲載であったが、ページが拡大(序盤のみ画風が今と違うが、ページ数拡大と共に安定。キャラクターの制服も今のモノに変更)。
その後、コンプティークに移籍し、連載継続し、完結した。
「試し読み」でも触れているが、連載誌以外でも読む事の出来るところが多いことも特徴。
作者自身がはととカレーが好きであり、自身のサイトや同人誌でもはとをメインに据えた作品を多数発表している。
コンプエースWebサイトでも連載していた事があり、単行本ではその一部が掲載されている。なお、Webではカラーであったが、単行本では巻頭を除きモノクロになっている。
カバーの裏表紙が変則的な4コマになっているなど、「うちのざしきわらしが」同様に遊び心溢れたカバーになっている。

なお、1巻発売後も連載が続いたが、その分についての単行本化には言及されていない。

一度はコンプ系列での連載が完結したが、その後タイトルを『はと日和』と変えて「アオブロ!」にて連載再開。
このため、単行本未収録のコンプ連載分を含めての2巻発売の可能性が出てきた。
また、掲載場所の変更に伴い読者層が変化した事から作風自体も変化する可能性が示唆されている(管理人とてっけんとう先生とのメールのやり取りにて)。
その後、連載先が「アオハルオンライン」に変わるも、そこの更新停止が発表され、本作の今後については不明となっている。
感想 はと好きと、はと好きと、あと、はと好きに送るはと満載な作品。
「鳩」ではなく「はと」です。どこが違うのかは読んで頂ければ分かります。
ただし、読めば「はと」という存在の認識が大きく変わっているでしょう。あと、カレーも。

特筆すべき点と言いますか、特徴が満載なのでレビューが書きやすいです、ホント。
何よりも、個人的な話で恐縮なんですが、私の好きな要素満載なのが嬉しいです。
・ 絵がさっぱりしていて読みやすい
・ 登場人物が少ない
・ セリフが少ない
・ 感性のみで笑える
・ 見事な“間”
・ どこから読んでも面白さフルスロットル
・ 無表情キャラの特異な行動
・ 何と言ってもナイスシュール
ま〜・・・これだけ揃えられたら「参りました」の一言。ようは「読みやすくて頭を使わず笑えるシュール4コマ feat.はと」です。
読んでいる間、何度吹き出したか知れません(笑い好き・4コマ好きなので沸点高めの筈なんですけどねぇ)。
上のチャートをご覧になって頂ければお分かりのように、見事にツボに入りました。
上の要素のどれか一つでもツボな方は迷わず注文をしましょう。ご満足頂ける事請け合いです。
特にシュールな作品が好きな方・さっぱりした作品が好きな方・頭を使わずに笑いたい方には是非読んで頂きたいです。
あと、お笑い好き歴が長い方。お笑い好きが長くなると“間”というものを重要視するようになってきます。きっと、ご満足頂けますよん♪
私の場合はこれら全てが該当します。
なんでしょう、「京橋花月に行ったら出演者全員がお気に入りの芸人さんやった」っていうくらい嬉しい感覚です。分かり辛くてすいません。

「4コマらしい4コマ」です。4コマ目に必ずオチが付きます。
シュールなネタで、当然ですが「はとオチ」が多いです。あと、「カレーオチ」。
「なぜに“はと縛り”でこれだけのネタが生み出せるの?」というくらい、多彩なはとのネタ。
そして、そのはとがまた可愛い。
あの手この手で白のためにお役に立とうとします。でも、白ははとが苦手なので逆効果に。
んで、よっちゃんがはとを処理したり、はとで遊んだりします。
さつきちゃんは被害者です。
メインとなるのはこの3人と無数のはと。この組み合わせだけにも拘らず無数のシュールが生まれています。
個人的な見どころは、あの手この手の無償の愛情を注ぐはとの鳩らしからぬ行動と、それを淡々と処理するよっちゃんです。
よっちゃん、はとの処理をしながらもはとと戯れたり。この子ははとが好きなのか嫌いなのか・・・

というわけで、久々に「出会えた!」という作品でした。
雑記 「サイトをやっていて良かった」と思う事が時々あります。
  • 先生に挨拶をするようにしていますが、それに返信を頂けた時(ちなみに、「サイトの宣伝活動」みたいになるのもあれなので、他の方にも見える掲示板やブログのレスは避けて直接メールさせて頂くことが多いです。あくまでも「作品を扱わせて頂いた事とリンクを貼らせて頂いたこと、いつも読ませて頂いていますというご挨拶」が目的ですので。ただ、それ以降は普通に「一読者として」書き込みさせた頂いたりしています。)。
  • 「あの作品のあの単語の意味を調べに来はったな」という検索キーワードでレポートにアクセスがあった時。
  • サイト活動を通じて新たな良作を発掘した時。
実は本作、「うちのざしきわらしが」という同先生の作品をレビューした際に、先生のサイトを訪れて存在を知りました。
そのままネットで注文して、数日後到着。見事にツボに入りました。
サイトをやっていなかったら出会えなかったかもしれません。ホントに、やっていてよかったです。
さらに雑記 コンプエースからコンプティークへ。
その後もしばらく連載は続きましたが・・・残念ながら2巻が出る事はありませんでした。
ただ、コンプは割とバックナンバーが集めやすい方です。
私もコンプしちゃいました。
その内容を簡単に「単行本未収録」に纏めています。
オークションや駿河屋さんである程度収集可能です。
また、舞台が変わって連載が再開されたことによって2巻が出る可能性が出てきました。
が、その連載先のサイトも更新停止となってしまいました。 今後どうなるのかは不明です。
単行本 発売日 ・1巻:2010年5月26日 試し読み
  • コンプエースWebサイト
  • ピクシブ通信
  • 鳩のような(先生のサイト)
コンプエースWebサイト分の一部は単行本に収録されていますが、こちらではフルカラーで読めました(現在は見る事が出来なくなっています)。全25話。
ピクシブでは雑誌掲載分の一部が試し読みできます。ロンモチ、単行本にも収録されています。
先生のサイトでは同設定のコミケ同人のサンプルが読めます。はと以外の4コマもあります。
関連項目 ●ジャンル 未単行本化作品
シュール
少人数
動物モノ
●チャート 笑い
万人ウケ(高い)
●データ
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●作品研究 てっけんとうワールド
●作者別 作者別作品一覧 ●各巻感想
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