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一週間フレンズ。

作者 葉月抹茶 一週間フレンズ。
作者HP 抹茶日和。
掲載誌 月刊ガンガンJOKER(スクウェア・エニックス)
単行本数 7巻(連載終了)
Wikipedia 一週間フレンズ。
チャート
内容 「私ね 楽しかった記憶 月曜日には消えちゃうの」

人と関わらず、いつも一人の少女「藤宮香織」。
そんな彼女と友達になりたい「長谷祐樹」は意を決して彼女に声をかけてみたが、彼女が告げたのは思いもかけない事実。
友達との記憶が一週間で消えてしまう少女と、何度でも声をかけ続ける少年。
何度も、何度でも繰り返す友達との一週間。
ゆっくりと歩んでいく青春と消えてしまう記憶を巡る優しくも切ない物語。
「俺と友達になってください」

2014年4月からアニメ化され、2017年2月に実写映画化されるという異例の作品。
感想 恐らく当サイトでご紹介している作品の中で最も切なく、最も優しい作品。
くどいくらいに言っていますが、ウチのサイトのメインテーマは「笑い」。
そんなサイトで笑いがメインではない作品をご紹介する。それだけでこの作品がいかに魅力的かお分かり頂けるでしょう。
お勧めしたい。そう思ってしまう作品なのです。
チャートからもお分かり頂けますように、笑いとしては4コマ界全体から見ても高い方ではありません。むしろそちらの要素は少ないです。
甘酸っぱくて優しい純情な物語。
1巻の帯に書かれている「心に響く青春グラフィティ」という言葉がまさにぴったり♪
前作の「君と紙ヒコーキと。」同様、読むだけで優しい気持ちになれる秀作です。

形式としては4コマとコマ割が混ざった形。
前述のように笑い成分は少なめで、純情でぽやっとした2人のやり取りや「友達」の言葉の重さや意味。
そして、藤宮さんの消えてしまう記憶を巡る優しさと切なさ・・・
そういった日常が優しいタッチで描かれます。
基本的には優しくてポワポワした雰囲気の作風です。
その一方で、すれ違いや誤解といった甘酸っぱい物語も。
そして、藤宮さんの記憶が消えてしまうきっかけになった過去・・・
優しい作風とシリアスな設定。
これらが混ざり合いながら、少しずつ進んで、また戻ってを繰り返す。でも、確かに前に進んでいる・・・
The 青春!という作品です。

先生のキャラクター達はみんな愛すべき優しい人たち♪
純情でひたすらに優しい長谷君に、同じく純情で実は人懐っこくて面倒見のいい藤宮さん。
なんだかんだで一番いい奴?無気力風味な頼れる保護者の桐生。ある意味最強な他力本願物忘れガール山岸さん。
こんな日常、藤宮さんでなくても忘れたくない!
そう思ってしまうくらいに素敵なメンバーです♪
雑記 4コマ誌以外の4コマも・・・と色々探していた時に偶然この作品に出会いました。
少し読んで、引きこまれました。
そして、1巻の半分くらいまで読んでその日は夜も遅かったので就寝。
翌日、夜中に録画していた「ビーバップハイヒール」という関西ローカルの番組を観ました。
その時のテーマは『脳』。脳にまつわる新説やエピソードを専門家さんの話と再現Vで紹介していました。
その中に「記憶が1時間しか保てない女性」のエピソードが。
一時間しか記憶が保てず、翌日には全て忘れてしまう。話した相手の事さえも。
そんな彼女が愛情を受け、愛情を注ぐことで医学的にありえないと言われていた回復を見せるというものでした。
時間が経っても忘れなくなり、昔の事も思い出すようになっていきました。
楽しかった思い出も、大切な記憶も、旦那さんのプロポーズの言葉も。
脳と愛情には現代医学でも解明できない深い繋がりがあるようです。
・・・という内容でした。
つまり、本作と全く同じ悩みを持った女性の実話のお話でした。
あまりのタイミングだったため衝撃を受けた事を覚えています。
藤宮さんが彼女のように沢山の愛情の中で大切な記憶を繋いでいけるよう、祈っています!
単行本 発売日 ・1巻:2012年6月22日
・2巻:2012年11月22日
・3巻:2013年4月27日
・4巻:2013年11月22日
・5巻:2014年3月22日
・6巻:2014年7月22日
・7巻:2015年4月22日
試し読み ガンガンJOKER:第1話
ガンガンONLINE:第0話/出張版
関連項目 ●ジャンル アニメ化
ロングセラー
ラブコメ
●チャート 感動
癒し
万人ウケ(高い)
●データ 誕生日 ●作品研究
-
●作者別
-
●各巻感想
-
あわせて読みたい
ボク恋コンダクター
パンなキッス
「ラブコメ」は漫画の王道。よって、4コマでも作品数は多いです。
そんな中でも「ラブ要素」がメインとなっている作品がこれらです。
その甘く切ない想いは男子の視点にするか女子の視点にするかでも大きく分かれます。
「ボク恋コンダクター」は男の子の視点。相手は幼馴染。
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