先生の作品でよく出てくる構図は「ダメ大人としっかりした子供」。
今回もそれは健在で。
「ダメ大人」は色々なパターンでいますが、しっかりした子供といえば錠君(ラムさんも『見た目だけ』であれば・・・)。
P16とか、ホンマにええやっちゃなぁ・・・って。
それと同時に、この作品では錠君を中心に「男女の違い」もよく描かれます。
錠君はしっかりした子である上に紳士なのですが、女子たちの(この年で既にって大丈夫か?と心配になるくらいに)積極的なこと・・・
思春期の女の子って怖いな・・・(P31)
ま、錠君も錠君でP66〜 のように年齢相応な感性だったりもするんですが。
でも、その後の思春期的な悩みを抱えて・・・の辺りはラムさんじゃないですが「錠くんらしくていいな」です♪
デリカシーの無い辺りは男子なんですが、それ以外は逆に心配になっちゃうくらい真面目で紳士なんですよね。
女子といえば中学生の姫神さん。
この子のキャラクターが結構好きです。
普通の女子中学生かと思えば不思議なところもあり、かと思えば普通に友達思いだったり。
こういうキャラクターって凄く好き♪
元々ちょっと不思議な感性のキャラが好きですし、その上友達思いですし。
P23で例のあの子も「3年友達やってるけどまだわかんない」と発言したりしていますしね♪
そういえば、前作のキャラクターががっつり登場したのもこれが初めて。
先生の作品は世界観を共有しているため、時折モブとして登場したりイメージ映像になったりしていますが、作品のメインキャラとがっつり絡む事はあまりありませんでした。
この次の作品でもそうですが、やはり他の作品を読んだ事が無い人もいますので、あくまでも「各作品のファンのためのサービス」くらいの感覚でしょうか。
究極のサービスはやっぱりP105ですね。
2大ヒロインが揃い踏みっ!
・・・魔女の素質あったかぁ。
この作品では頻繁に「身長と恋」が話題になっています。
・・・市矢さんがすっかりその輪に入っちゃってます。
彼も決して背が低い方ではないんですが(174cm)、ユキさんの方がさらに高く。
ユキさんの好みは「自分より背が高い人」。
ちなみにユキさんの身長は185cm・・・
よくある理想の筈なのに理想が高い!
で、その市矢さんは「背以外」のラムに好感。また背がネックか・・・
その直後の話ではそのラムの身長が標準サイズに変化!
その際の事は市矢さんの記憶から消えましたが、複雑な心境だったんでしょうね。
先生の作品は作品テーマになっている業界の事を詳しく知る事が出来るのが最も大きな特徴の1つ。
3巻では学校と薬剤師の関わりについても。
これはあたしもそうですが、意外と皆さん知らない実態かも。
物凄く身近だったんですね。薬剤師さんって。
医療衛生に関する職員といえば養護教諭だけだと思っていましたが、薬剤師も非常勤職員として置かれているんですね。
その仕事内容自体にも踏み込んでいて、ネタを上手く組み合わせて分かりやすく解説。
この演出にはいつもの事ながら感心させられっぱなし。
勉強になります。
あとがきでも言われていますが、描く方としては苦労は多いんでしょうけどね。
3巻ではラムさんのお師匠さんがついに日本上陸!
「ナチュラルにド外道」と言われていますが・・・まさにそんな人。
イメージの魔女に一番近いかも?
悪戯好きの上に手が込んでいておまけに「魔女」。
極め付けが「霧さんと同調」でしょうか?
・・・手が付けられない。
この人が主人公だったら全く違った作品になっていそうな、そんなもう1人の魔女さんでした。
お師匠さんが絡んでからの日常が最終回で描かれていましたが、その先の話も見たかったなぁ。