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さくらりちぇっと

作者 月見里中 作者HP
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掲載誌 まんがタイムきらら(芳文社) 単行本数 2巻(連載終了)
Wikipedia さくらりちぇっと
チャート
内容 「九重桜(通称:さくら)」「豊臣九(通称:いちじく)」「乾ゆかり(通称:わんちゃん)」「篠崎ルナ(通称:こーちん)」の4人を中心とした百合4コマ。
2巻から「氷翠水蓮(通称:すーさん)」が参加し、基本的にこの5人しか出てこない。
高校生の設定ではあるが、学校が舞台になることはほとんどなく、さくらの家や町中を中心に描かれる。
非常に百合の色が強く出ており、舞台に温泉が付いているためお色気シーンも多い(コミックスでは冒頭からカラーで温泉シーン。その他サービスカットが温泉に関係なく頻出。)。
そのため、やや読み手を選ぶ作品であるが、しっかりしたネタ作りがされており、それだけではないことが窺える。
作者特有の小物に書かれたネタは当然健在。作品の特徴の一つである。
非常に明るい作風ではあるが、その中にさくらの素生に絡んだネタも多い。この素性が終盤、大いに物語に関わることになる。
本来それぞれ一人暮らしだったり家があったりするのだが、頻繁にさくらの家に泊まっているため、ある種の共同生活のようなシーンが頻出する。
百合度・エロ度がかなり高い作品であるというのが最大の特徴。
感想 読み手は選びます。でも、ハマる人にはとことん強いです、はい。
百合です。セクシーシーンがあります(サービスカットが多いです)。濃いネタから小ネタまで無数に笑いが散らばっています。
どれか一つにでも反応したら、この作品を手に取りましょう。満足できる筈です。
私ですか?ええ、無論“笑い”でチョイスさせて頂きましたよ。
特に前作の「となりのカワンチャさん」でも頻出していた、小物に描かれた小ネタがさらにパワーアップして秀逸♪(第1話から全開でした。量自体も増えています。)
特に2巻P19左3コマ目の洋服屋の袋に書かれた「布をいじくりボロもうけ」はツボでした。
他にも沢山あります(というかものすごい数です、この小ネタ)ので、お気に入りを探してみて下さい。
勿論、普通のネタも4コマとしていい感じに高いレベルです。
多分、方向性が違うので一概に比較できませんが、カワンチャさんの頃よりアップしてますね。
作品の売りではあるんでしょうが、個人的にはこれでお色気控えめならもうちょっとありがたかったです。
や、その辺は完全に好みの世界ではあるんですが(すーさんのべしゃり方も「狙った」感じでしたし)。

コメディ&百合要素満開の全力で攻める作品。
それだけにアクも強いので頭で言ったようにハマるかどうかではっきりと評価が分かれます。
んが、登場人物はほぼレギュラーの4人(2巻から準レギュラーが +1)のみ。
ややこしい設定もなく、彼女達の関係性も非常に分かりやすいです。
そのため、きらら作品としては珍しく、「途中から読み始めても話が分かる作品」でした。
また、高校生の設定ですが、学校が舞台になる事はほとんどなく、もっぱら「さくらりちぇっと」(桜の家)や外に遊びに行くお話。
その辺りが特徴的でしたね。

そして、最後は怒涛のシリアス&百合展開です。
最終回は作中でもすーさんが言っていましたが、笑い無しでした。
やはり、この作品はどちらかというと、笑いより百合とエロスにベクトルが向いているのかな?
雑記 1巻P30右1コマ目のこーちんの呪いは「となりのカワンチャさん」のカワンチャさんの呪いですね。
んで、1巻P116の1・2コマ目の黒ひげっぽいゲームの人形・2巻P23・P24の人形は同じくカワンチャさんに登場する「カタキラウワ」です。
さらに雑記 全体的に漫才のようなやり取りですし、ネタのレベルは高めなんですが、どこかで見たような臭いのするネタがちらりほらり。
作者さんがお笑い好き、っていうことなんでしょう。
例えば1巻P42のネタは「ランディーズ」というコンビの漫才で同じようなネタがありました(さんざん電話で話していて「あんたのとこの電話番号教えて」というネタ)。
顕著なのが2巻P49〜P56のファミレスのバイトの練習ネタ。
アメリカザリガニがM-1でもやっていたドライブスルーのネタとほぼ同じネタが幾つも出てくるんですが・・・(P51・P52のネタはほぼアメザリの漫才まるっとそのまま。P54の「割り増しチケット」はサンドイッチマンのネタ。)
細かいところも多少変えてはいますがほぼそのまま。
・・・流石に、これはいいのかなぁ?
単行本 発売日 ・1巻:2008年9月27日
・2巻:2009年10月27日
試し読み まんがタイムきららWeb:1巻
まんがタイムきららWeb:2巻
関連項目 ●ジャンル 百合モノ ●チャート 万人ウケ(低い)
●データ 関西のキャラクター
誕生日
血液型
●作品研究
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●作者別 となりのカワンチャさん ●各巻感想
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