作者 | D・キッサン | 作者HP | ||
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掲載誌 | コミックZERO-SUM(一迅社) | 単行本数 | 4巻(連載終了) | |
Wikipedia | 共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 | |||
チャート | ![]() |
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内容 |
高校を舞台とした学園モノではあるが、その中でも「図書委員会」にフィーチャーしたという非常に珍しい作品。 特に主人公を設定せず、図書委員とその周囲の教職員を描く群像劇である。 非常にニッチな「図書委員あるある(ブッカー貼り等)がネタとして使われるなど、様々な意味で個性的な作品である。 キャラクターの個性が非常に強く、図書委員という特殊な設定と相まって、非常に独特な雰囲気を醸し出している。 ネタとしては図書委員ネタ・各キャラクターの個性のネタがほとんど。 基本的に現実味の強い4コマ作品ではあるが、時折コマ割りの話もあり、その際は非現実的な内容を扱った話が多い。 登場人物にディープなオタクが複数(ほとんど?)いるため、そちら方面のネタも多い(ゲーム・オタク・腐女子等)。 また、非常に文字が多く、読むのに時間がかかるタイプの作品であることも特徴。 ちなみに、登場人物の名前は書店の名前がモチーフとなっている。 作者の初の単行本である。 |
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感想 |
何と言っても個性的な作品です。 なぜこのジャンルを攻めようと思ったのか・・・っていうくらいニッチなジャンル。 それだけにハマる人には強いんやろうなぁ・・・という作品です。 ネタとしては個性の強い作品だけにパンチのあるネタが多いです。 正直、私好みです。 最初に、「この作品は・・・攻めている!」と確信したのは1巻P53左のネタでしょうか。 何だかこの作品を象徴しているかのようなネタでした。 そんなわけで、この作品で一番私を笑わせてくれるのは「黒田蝶子」さんです。 この方、色んな意味で攻めてますわ(色んな意味というか、基本“腐”一直線なだけなんですが、なんてバラエティー豊かな発想と偏った知識を・・・)。 絵が全く萌え系で無い作品で、ディープなネタというのはこんなにも爆発力があるのか、と学ばせて頂きました。 そうなんです。いわゆるきららやぱれっと作品のような萌え4コマでは全くないです。 それにしても、なんなんだろう・・・1巻P125の「腐女子検定」って・・・ |
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雑記 |
2巻P66右3コマ目に「一攫千金ビリケンジャー」という単語が出てくるんですが、 この「ビリケンジャー」って「ビリケンさん」のパロディーですかね? ということは・・・先生は関西の方? 大阪の通天閣にいらっしゃる幸福の神様。それが「ビリケンさん」なのです。 足を触る(掻く)と御利益があるとされています。 まあ・・・「ビリ犬 」という藤子不二雄A先生の作品やビリケン出版もあるので断定はできませんが(2巻P128右1コマ目に大阪人なら誰しもが思う芸人論が書かれているあたり、大阪臭がしますが。まあ、理事長は関西人ですが。)。 1巻P48最終コマでも「そうだ抜いてみよう。」と、JR東海の「そうだ 京都、行こう。」というキャッチフレーズのパロディも出てきているので、やはり関西っぽいのですが・・・ あー、でも、2巻P132右4コマ目の「スーパーかねよし」は大分県のスーパー(創作の可能性も多いにありますが)。 ・・・九州なのかなぁ。 3巻のカバー裏で「われら多摩っ子」というコメントがあり、P127で実際に高尾山に登るエピソードがあるため、舞台自体は東京ですね。 |
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さらに雑記 |
4巻P85〜では「たほいや」というゲームがテーマになっていますが、実在します。 ルールについては作中で詳細に解説されていますので省略します。 この「たほいや」をそのままバラエティー番組にしたこともあるんですよ。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2006年10月25日 ・2巻:2007年10月25日 ・3巻:2008年10月25日 ・4巻:2009年10月24日 |
試し読み | |
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