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薬学女子 そのおクスリ取り扱い注意!

作者 北乃ブンコ 薬学女子 そのおクスリ取り扱い注意!
作者HP
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掲載誌
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単行本数 1巻
Wikipedia 薬学女子
チャート
内容 某大学の薬学部薬学科の女子大生による実録薬学女子ライフを綴った作品。
薬学部ならではのネタが目白押しであり、あまり知られていないその勉強内容や薬学あるある(?)なネタもふんだんに詰め込まれている。
また、薬がどのように調剤されているのか、薬についての正しい知識なども併せて学ぶことが出来る。
当然ではあるが、実体験を基に描かれており、なかなか知ることの出来ない「薬学部」の実態に触れることが出来、4コマとしての面白さは勿論、薬学に興味がある人にとってはどのような勉強をしているのかを知ることの出来る「薬学部導入手引き」のような存在でもある。
薬を学ぶということの大変さ、難しさ、そして楽しさが明るくコミカルな作品として纏められている。
感想 「数学女子」が竹書房様で連載されていたりしますが、今回ご紹介するのは「薬学女子」。
そう、お薬のエキスパートの卵さん達のお話です。
とっても身近で、必ず皆お世話になっていて、でもよく分からないお薬。
そんな世界を分かりやすく解説してくれています。

偶然書店で発見して軽く立ち読み。
30秒後、購入が決定していました(「今日信 翔」さんのネタ〜滅菌作業がたまたま開きました)。
知的好奇心の塊&根はやっぱり理系な私のアンテナにビンビンきましたよ、ホント。
馴染の無い世界の実態に光を当てたエッセイ4コマというのは大好物でございます。
というわけで、恐らく、幅広い作品を紹介している当サイトの中でも異色じゃないでしょうか?

話の多くは実際にどういう勉強をしているのか、実習をしているのか、「薬学部」という特殊な環境の実態が主。
その中で「気になっていたけどお医者さんに知り合いもいないし・・・あえて聞くのもねぇ」という疑問にも答えてくれています。
「抗癌剤でどうして脱毛しちゃうの?」や、「お薬ってどうして先に調剤出来ないの?」なんかはホント分かりやすくて「ガッテン!」しちゃいました。
実際にそれを専門に勉強されている方なので、「こういう理由があってこういう工程がある。だからこうなっている」というのが絵と文字で分かりやすく解説されています。
ネタの多くも「へ〜・・・こういう勉強してはるんや」というもの。
まず一生知ることが無かったであろう専門的な勉強。それがどう行われているのか。とてもライトな感じで覗くことが出来ます。
ネタを理解するのに必要な事前知識が前フリにあったり、解説にあったりしますので、楽しく読みながら薬の知識も身につくという、私の大好物作品ですな。
あと、キャラの立った教授の皆様。
そうそう、大学の教授って特殊な方が多いですよね。
やっぱり特殊な上に閉じた環境での生活が長いからなのかなぁ?

あと、みなさんお馴染のあの「PL顆粒」もちょくちょく登場。
あれ?テンション上がっているのは私だけ?
はい、お薬の名前とか効果とか副作用とか・・・結構気になっちゃうタイプですから、自分。
でも、知っている単語や名前がふと出てくるとちょっと嬉しいですよね。
知っている場所がTVで出てきた時のような嬉しさといいますか。

読んだ日から、薬剤師さんに優しくなれそうな、そんな1冊です。
まあ、お世話にならない(=健康でいる)ことに越したことはないんでしょうけど。

笑本名物であるWikipediaの記事勝手に書いちゃったシリーズ。実は本作の記事が記念すべき50本目。そちらをご覧下さい。今回はエッセイ作品ということで、登場人物の紹介は割愛して、作品内容と単行本情報のみの掲載にしました。
単行本 発売日 ・1巻:2010年6月22日 試し読み
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関連項目 ●ジャンル 医学/薬学モノ
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MEDIGIRL
数学女子
どちらも名前はよく聞くけれどもその実態が不明な大学生活や授業を描くという点が本作と共通しています。
前者は医学部出身の方が原案・監修に付いた珍しい医学部4コマ。
後者は元数学生の先生が描く実体験を基にした4コマ。
普通では生涯知りえない専門的な学部で学生たちはどうやって最後の青春時代を過ごしているの?という疑問に答えてくれる作品たちです。

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